「フラッシュ・モブ」というパフォーマンスをご存じでしょうか。
大勢のパフォーマーが公共の場所に突如集合してパフォーマンスを行ない、
それが終了すると(挨拶もせずに)速やかに解散するというもの。
突然の演出に周りの人びとは驚きながらも、やがてパフォーマーと一体となって
感動的なエンディングを迎えるというサプライズイベントです。
クリスマスイブ、羽田空港第1ターミナルの中央イベントスペースで
「東北支援 羽田チャリティ・イベント」と題するフラッシュ・モブが行なわれました。
これは震災で楽器などが流され、いまも困っている東北の子供たちに楽器を寄贈しようという
「認定NPO法人 国境なきこどもたち」の取り組みに、JALや空港ビルなどが協力したもの。
イブで賑わう空港に150人のオーケストラと合唱団が奏でる第九が響き渡りました。
その後もJALのCAによるミュージックベル演奏やJAL合唱隊のコーラスなどが続き、
行き交う人びとも思わぬクリスマスプレゼントを大いに楽しんだようでした。
フラッシュ・モブ開始直前。まだいつもの中央スペースのようですが、
じつは画面左の階段に並んでいる女性陣は私服姿の合唱団の方々です。
いつのまにか指揮者台が置かれ(画面左)、演奏者の姿もチラホラ。
周りのお客さんも、なにかが始まりそうだという気配を感じているようです。
150人のオーケストラと合唱団のベートーベン『第九』が始まりました。
演奏が終わると、大歓声のなかサッと引き揚げる演奏者たち。これも見所です。
こちらはJALのミュージックベル演奏。
今年の「JALベルスター2012」のメンバーは4年目のCAたちだそうです。
今年最後の楽屋話(と謝罪)を1つ。
サプライズイベントですから、報道各社も事前の告知は禁止、
取材時も集合や打ち合わせを一般客に悟られないようにと主催者側から注意されていました。
しかし撮影場所でイベントの開始を待っていると、「なにかあるのかしら?」と言いながら、
小さなお子さんを連れたご家族が通り過ぎて行ってしまうではありませんか。
一瞬迷いましたが、「これから演奏が始まりますから、是非見ていってください」と、
つい声をかけてしまいました。関係者の皆さん、すみませんでした。