本ブログ「編集長日記」でもご案内のとおり、『航空ファン』4月号の校了以降
ここ数日、『米海軍航空パッチ&フライトジャケット』(社内コードネーム“USNPFJ”)の
編集作業に明け暮れていました。
米海軍&パッチ大好きの私にとって、今回はとてもやりがいのあるプロジェクトでしたが、
それだけに想像を絶する量のパッチや資料が集まってしまい、日々夢の中でまで
パッチにうなされました…。
さて、この本の編集にあたっては、ショップガイド記事の企画として、老舗の
パッチショップ2軒の取材にも行ってきました。
その1軒は神奈川県横須賀市のダイヤモンド商会(ホームページはこちら)。
いわずと知れた米海軍パッチの老舗ショップで、朝鮮戦争からベトナム戦争の時代には
ほとんどの米海軍航空部隊が横須賀に寄港した際に立ち寄っていたというお店です。
ベトナム戦争の時代には、空母機動部隊が横須賀に寄港すると、航空部隊の
コーヒーメス・オフィサー(厚生係)や空母、各艦艇のショップ(部門)の担当者が
店頭にパッチオーダーの列をなしたといいます。
海外製の安価なコンピューター刺繍パッチが台頭するなか、以前ほどの勢いではありませんが、
それでもショーウィンドーや店内に飾られたパッチの数は圧倒的です。
もう1軒は、東京都福生市(オフィスは国立市)のエース商会(ブログはこちら)。
国道16号線沿い、横田基地第2ゲートと第5ゲートの中間あたりにある保険代理店、
パラマウント ジョージズの店舗を借りて在庫パッチの一部を販売しています。
こちらはもともと横田に関連する空軍部隊のほかに、米海軍部隊(おもに東海岸)から
メールオーダーで注文を受けていたお店で、一般販売は主業務ではありませんでした。
また以前はアルゼンチン軍などにも多くのパッチを納入していました。
いまは当時の余剰在庫を細々と販売している程度ですが、将来的に販売の拡大や
新店舗の設置なども計画しているとのこと。
そしてコアな海軍マニアならご存じと思われる信楽焼きの子連れタヌキのトロフィー、
MUTHA(最高の戦闘機乗り魂をかけて争奪戦が繰り広げられる賞)は、1960年代に
F-8乗りの海軍中佐の依頼でエース商会の先代社長が準備したもの。
このタヌキを引き渡す際、社長は2種類用意したそうで、渡米しなかったもう一対の親子が、
いまはこのパラマウント ジョージズの店内に飾られています。
どちらの店舗にも共通しているのは、いまは世代交代して、2代目が引き継いでいること。
ダイヤモンド商会は娘さんが、エース商会は息子さんが管理しています(エース商会の
パラマウント ジョージズは先代社長の義妹の店で、その縁から商品を扱っています)。
最近はインターネットショップで多くのパッチを入手できる時代ではありますが、
両店ともパッチを見る楽しみはもちろん、お店が多忙でなければ、古きよき時代の
伝説的な話などを関係者から聞かせていただける楽しみもありそうです。
ということで、派手なデザインだけがその魅力ではない米海軍のパッチ、
まもなく発売される本でも、存分にお楽しみ下さい。
最後に、アメリカに渡ったほうのタヌキ、“MUTHA”の写真をご紹介。(神野)
ここ数日、『米海軍航空パッチ&フライトジャケット』(社内コードネーム“USNPFJ”)の
編集作業に明け暮れていました。
米海軍&パッチ大好きの私にとって、今回はとてもやりがいのあるプロジェクトでしたが、
それだけに想像を絶する量のパッチや資料が集まってしまい、日々夢の中でまで
パッチにうなされました…。
さて、この本の編集にあたっては、ショップガイド記事の企画として、老舗の
パッチショップ2軒の取材にも行ってきました。
その1軒は神奈川県横須賀市のダイヤモンド商会(ホームページはこちら)。
いわずと知れた米海軍パッチの老舗ショップで、朝鮮戦争からベトナム戦争の時代には
ほとんどの米海軍航空部隊が横須賀に寄港した際に立ち寄っていたというお店です。
ベトナム戦争の時代には、空母機動部隊が横須賀に寄港すると、航空部隊の
コーヒーメス・オフィサー(厚生係)や空母、各艦艇のショップ(部門)の担当者が
店頭にパッチオーダーの列をなしたといいます。
海外製の安価なコンピューター刺繍パッチが台頭するなか、以前ほどの勢いではありませんが、
それでもショーウィンドーや店内に飾られたパッチの数は圧倒的です。
もう1軒は、東京都福生市(オフィスは国立市)のエース商会(ブログはこちら)。
国道16号線沿い、横田基地第2ゲートと第5ゲートの中間あたりにある保険代理店、
パラマウント ジョージズの店舗を借りて在庫パッチの一部を販売しています。
こちらはもともと横田に関連する空軍部隊のほかに、米海軍部隊(おもに東海岸)から
メールオーダーで注文を受けていたお店で、一般販売は主業務ではありませんでした。
また以前はアルゼンチン軍などにも多くのパッチを納入していました。
いまは当時の余剰在庫を細々と販売している程度ですが、将来的に販売の拡大や
新店舗の設置なども計画しているとのこと。
そしてコアな海軍マニアならご存じと思われる信楽焼きの子連れタヌキのトロフィー、
MUTHA(最高の戦闘機乗り魂をかけて争奪戦が繰り広げられる賞)は、1960年代に
F-8乗りの海軍中佐の依頼でエース商会の先代社長が準備したもの。
このタヌキを引き渡す際、社長は2種類用意したそうで、渡米しなかったもう一対の親子が、
いまはこのパラマウント ジョージズの店内に飾られています。
どちらの店舗にも共通しているのは、いまは世代交代して、2代目が引き継いでいること。
ダイヤモンド商会は娘さんが、エース商会は息子さんが管理しています(エース商会の
パラマウント ジョージズは先代社長の義妹の店で、その縁から商品を扱っています)。
最近はインターネットショップで多くのパッチを入手できる時代ではありますが、
両店ともパッチを見る楽しみはもちろん、お店が多忙でなければ、古きよき時代の
伝説的な話などを関係者から聞かせていただける楽しみもありそうです。
ということで、派手なデザインだけがその魅力ではない米海軍のパッチ、
まもなく発売される本でも、存分にお楽しみ下さい。
最後に、アメリカに渡ったほうのタヌキ、“MUTHA”の写真をご紹介。(神野)