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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

2010年もご愛顧ありがとうございました

2010-12-27 17:42:26 | BLOG×記事
本日で(株)文林堂の2010年の業務は終了とさせていただきます。
今年はブルーインパルス50周年で大いに盛り上がり、弊社としてもブログの開設、
入間基地での物販ブース初出店などさまざまなチャレンジをしてまいりました。
新年は1月5日から業務を開始いたしますが、今後もこれまでどおり、
皆様に愛される出版物を刊行していくとともに、さまざまな新しい試みにも
取り組んでいきたいと思います。

本年もご愛顧ありがとうございました。皆様、よいお年をお迎えください。








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グリーンホーネット

2010-12-25 20:57:27 | BLOG×記事
世界的にどの業種を見てもエコ(エコロジー)に関する取り組みには積極的で、
航空業界ではとくに2010年、いろいろなプロジェクトが進められてきました。
原油価格の高騰が続くなか、化石燃料に頼らない航空機運航をすることで
コストカットになるのはもちろん、今後の人類の存亡という大きな意味からもエコは
大事なテーマです。とくに第4四半期に入り、欧米の各航空会社では
バイオフューエルの導入を試験的に始めたところも多く、また日本の航空会社にしても
エコに対するキャンペーンを打ち出しています。
JALではB.777を、ANAではDHC-8-400のコーポレートカラー部分をエコのイメージカラーである
グリーンに塗装した機体を登場させているのは、われわれファンにとっても分かりやすい
変化の表われです。

そんなエコへの取り組みは、民間航空だけではなく、軍事航空にも波及しています。
これはやはり軍事予算の削減の意味もありますが、さらには軍隊を維持するための血税を
国民から徴収している以上、国にもエコロジーへの取り組みの責任はあるという考え方にも
もとづいています。バイオフューエルの導入でエンジンのパワーアップを図ることも可能で、
またエンジン騒音の低減といった部分でも、軍用機と周辺で働くクルーにとってさまざまな
メリットが生まれてきます。
そんな軍用機のエコプロジェクトの先鋒が米海軍とエネルギー省が取り組んでいる
グリーンホーネットプロジェクト。スーパーホーネットをバイオフューエルで飛ばす
プロジェクトで、数年後には空母上のすべてのスーパーホーネットをバイオフューエルで
飛ばしたいと考えています。またこの技術を含めて、スーパーホーネットのアップデートを
行なう“インターナショナルロードマップ”も、今後の海軍の興味を引くところです。





3月にはオバマ大統領の出席のもと機体のお披露目が行なわれ、現在も
メリーランド州NASパタクセントリバーの試験飛行隊、VX-23で各種試験が続けられていますが、
写真に見るとおり、その名のとおり、機体にはエコをイメージしたライトグリーンの
マーキングが施されています。
このプロジェクト名、グリーンホーネットは、当然エコのイメージカラーに
起因するものですが、1960年代にアメリカで放映されて人気を博したTVドラマシリーズ
『グリーン・ホーネット』も意識したネーミングでもあります。TVでは
主役のグリーン・ホーネットをヴァン・ウィリアムス、グリーン・ホーネットの助手であり
相棒のカトーを、若かりしブルース・リーが演じていたことで、
アメリカンオールドTVショーのファンには有名。そして2011年、その
『グリーン・ホーネット』が映画版としてリメイクされ、日本でも1月22日から
ロードショー公開されます。グリーン・ホーネットにはコメディアンのセス・ローゲン、
競演としてキャメロン・ディアスも名を連ねているこの映画、正直なところ
ヒコーキとはまったく関係のない映画ですが、アメリカ文化を知る上でも、
ちょっと興味深い作品ではありますよね。







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ボーイング・ジャパン

2010-12-22 21:10:10 | BLOG×記事
航空関連メーカー各社は日本国内でもさまざまな広報活動を展開していますが、
アメリカの2大航空機メーカーのひとつ、ボーイングの日本法人
ボーイング・ジャパンでは、各種ニュースの記者発表に加え、四半期に一度
メディアブリーフィング(報道向け説明会)を開催しています。
今日はそのメディアブルーフィングが開催される日で、東京丸の内のオフィス街の中で
最近引っ越しを終えたばかりの新オフィスに行ってきました。



エントランスにはボーイングのロゴが燦然と輝き、大きな787の模型が出迎えてくれます。
そしてその先の通路には、日本と関係の深いボーイングの軍用航空機の
デスクトップモデルがずらり。



誰です? 「1機欲しいな…」なんてつぶやいている人は(笑)。


ブリーフィングはJAL、ANAと共同で子供をセミナーや航空機整備工場に招待する
社会貢献活動を含めたボーイングの日本での活動を紹介、その後民間機部門、
軍用機部門、宇宙部門などの最近の動きを説明、そして来年の展望を披露して、
質疑応答に入るといった流れ。

民間機部門では11月に発生した787のパワーパネルからの発火事故に関連して
現在試験飛行がストップしており、数週間のうちにはその原因究明と新しい
試験スケジュールが発表できるであろうこと、またこの事故に関してはANAへの
納入を控えて日本の国土交通省航空局にも詳細な報告を上げたことなどが
説明されました。また一方で747-8についてはフレイターの飛行試験、
インターコンチネンタル(旅客型)の組み立てともに順調に進んでいることが
報告され、キックオフカスタマーのカーゴルクスには予定どおり2011年半ばに
デリバリーできるとしていました。

軍用機部門では先ごろ新たな防衛大綱が出され、次期中期防が発表されたことを受けて
防衛省が掲げたISR(情報収集偵察)、輸送/機動能力、ロジスティック、
サイバーセキュリティなどの強化項目に関する説明が行なわれたほか、F-Xとして
名乗りを上げることになるF/A-18E/Fについてのさまざまな最新の状況も
説明されました。次期中期防での新戦闘機12機購入の話も出ている中で、
F-XのRFP(要求仕様)が出るのを心待ちにしているようでもありました。

少し興味深かったのは宇宙関連事業のひとつ、CST-100プログラム。



NASAにはISS(国際宇宙ステーション)への輸送ビークルとして、また民間の
宇宙旅行ビジネスも見据えて、このCST-100の開発が始められているようで、
まもなく運用を終えるスペースシャトルに替わる新しい宇宙の時代を
感じさせてくれました。

 

今回ブリーフィングを行なったのはボーイング・ジャパン社長マイク・デントン氏(左写真)と、
防衛・宇宙・安全保障部門 ビジネス開発 日本担当バイスプレジデントの
ジム・アーミントン氏(右写真)。もともと民間機部門でキャリアを重ねてきた
デントン氏は主に日本での活動と民間機について、アーミントン氏は軍用機関連を、
それぞれの専門分野として担当しました。
なお、アーミントン氏は元米空軍のF-15パイロット。1990~92年にかけて、
航空自衛隊の第202飛行隊に交換教官パイロットとして勤務していた経験もあります。

ところで、ボーイング・ジャパンではこのほど日本語のホームページを開設、
日本語でボーイングの最新情報を読むことができるようになり、今後は
コンテンツもさらに充実していく模様です。ボーイングのオリジナルグッズを購入できる
“ボーイングストア”にもアクセスできますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。




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航空ファン2月号は明日発売

2010-12-20 18:41:16 | 告知&ニュース


本日午前中の更新に対するコメントで、執筆をご担当いただいている田辺義明先生が
紹介してくださいましたが、『航空ファン』の最新号2011年2月号は、明日12月21日に
発売になります(一部地域で発売が遅れる場所もございます)。
今月は強力な特集3本立てで、まずそのうちのメイン特集は中国の最新戦闘機事情。
中国空軍は、先ごろ行なわれた珠海でのエアショーチャイナで殲10(J-10)に
機種改変した八一飛行表演隊による見事なフライトを披露しました。
9月の尖閣諸島での中国漁船衝突事件以降、朝鮮半島情勢の緊迫などもあって
日本周辺はにわかに不穏な状況となっており、殲10も将来、
いまだ提案要求(RFP)すら発表されない空自F-Xの強力なライバルとなる
可能性があります。ということで誌面では徳永克彦カメラマンによる
エアショーチャイナのフォトリポート、田辺先生の詳細現地ルポに加え、中国空軍の
最新主力戦闘機殲10、殲11(J-11、中国版Su-27)についてその実力を
徹底分析します。
またこのほかに日本周辺の関連する話題として、北朝鮮ヨンピョン島砲撃事件の際に
一触即発の状態だった南北朝鮮の航空機部隊についても岡部いさく氏が
緊急リポートします。

第2特集は2010年シーズン、パトルイユ・ド・フランスを率いてきた初の女性編隊長、
ヴィルジニー・ギヨ少佐をはじめ、世界のアクロチームや戦闘機部隊で活躍する
女性パイロット。表紙もギヨ少佐が飾っています。日本ではまだ作戦機に搭乗できる
パイロットは存在しませんが、世界的に見ると多くの女性が第一線で
活躍しているという好例を、一部紹介したいと思います。
また映画『アメリア』日本公開にも関連して、航空史に名を残した女性飛行家も
紹介します。
そして第3特集は日本とその周辺の偵察機について。航空自衛隊のRF-4E/EJの
後継機として開発中のF-15偵察機型や無人機など、自衛隊の偵察機戦力について
現状と将来を詳しく解説します。加えて先ごろグアムに配備され、日本でも導入を
検討しているといわれるグローバルホークと、東アジア地域の偵察網についても
細かく分析します。

ほかにもついに退役となったオーストラリア空軍のF-111、レガシーから
スーパーホーネットへの機種転換のため一時帰国したVFA-195、
スウェーデン空軍ヒストリックフライト、カンタスのエンジントラブルと
スカイマークの導入というA380関連ニュース詳報など、国内外のイベントリポートも
満載です。

そして1月号では誌上限定通販を企画しましたが、2月号ではクリスマス&
お年玉プレゼントとして珠海のエアショーチャイナのおみやげを一挙大放出。
J-10の大型バッグや八一飛行表演隊のボールキャップなど、田辺先生が身体を張って
集めた絶対手に入れることのできないグッズが盛りだくさんですので、
どしどしご応募ください。






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1月号誌上限定通販は本日締め切り

2010-12-20 10:23:37 | 告知&ニュース
本ブログでも何度か紹介している『航空ファン』1月号誌上限定通販の
ブルーインパルス50周年記念エンブレムパッチ・ポジション別バージョン
(詳しくは1月号P.48または本ブログの過去ログを参照ください)ですが、
本日12月20日の郵便振替受付分をもって締め切りとなります。

今回お申し込みいただいた分に対する完全な受注生産で、現状では
追加の生産予定はありません。ブルーファン、パッチファンの皆さんは、
ぜひともお買い逃しのないよう、ご注意ください。




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毎月21日発行の月刊誌『航空ファン』、奇数月30日発行の『世界の傑作機』は共に文林堂の定期誌です。このブログでは、編集部による耳よりな情報を随時発信していきます!
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