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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

九州新幹線全線開通でブルーが博多上空を飛ぶ

2011-02-28 19:22:38 | 航空イベント


以前からスケジュールには入っていたブルーインパルスの50周年イヤー
(2010シーズン)の最終フライト、九州新幹線全線開通イベントが、3月12日土曜日に
決定しました。

このイベントでは福岡空港からも非常に近く、九州最大の都市でもある博多の上空を
ブルーが飛ぶとあって、さまざまな調整が行なわれてきたようですが、
ついにその計画も固まり、フライトの内容もイベントホームページ上で詳しく
紹介されています。
フライトは1245時から1252時の間に3課目を実施、北西からデルタローパス、
南からスワンローパス、最後に博多上空でサクラという流れで実施されるとのこと。
サクラはブルートレイン時代からの国鉄/JRの寝台特急から受け継ぎ、
九州/山陽新幹線を結ぶことになる「さくら」をイメージしてのフライトだと
思われますが、こうした一般の人々がたくさん訪れるなかで、
ブルーインパルスがイベントを盛り上げるのはファンとしてもとても楽しみです。
なお、前日の3月11日にも同時刻にブルーは事前訓練を行なう予定になっています。
さらに、12日には西部航空音楽隊も演奏を実施するとのことで、ビッグイベントだけに
いろいろな楽しみがありそうですね。
ぜひ、ご自身の目でその歴史的フライトをご覧になってください。


ブルーインパルスに関連する話で、宣伝を少々。
先般本ブログでも紹介したバナプル制作のDVD『COMPLETE MISSION 2』ですが、
姉妹会社のネットショップ、モノショップでも取り扱いを開始しました
このシーズンオフ、ナマのブルーが見れなくて悶々としているアナタ、ぜひ
航空祭の華やかなフライトのなかで、パイロットたちがどのような“仕事”を
しているのか、このDVDを鑑賞しながら勉強して、そして発散させてください。

また、おかげさまで4月号に封入したブルー公式展示飛行1,000回達成記念パッチは
ご好評をいただいており、あわせてバージョン替えの誌上限定販売パッチの注文も
たくさんいただいております。
今回はベルクロ付きのバージョンを販売していますが、タイミングよく
モノショップではポケット部分にベルクロを配したカスタムヘルメットバッグ
販売も開始しました。ヘルメットバッグは容量も大きく、普段使いはもちろん、
ちょっとした出張や旅行、ノートPCの持ち運びにも便利(取り扱っているモデルは
ショルダーストラップも付属しているので実用的)。写真のようにベルクロ付きのパッチを
使って簡単にデコレーションできますので、ぜひこちらもご活用ください。






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第3航空団

2011-02-25 21:29:53 | 編集部日記


現在、グアムでは日米共同訓練“コープノース・グアム”が実施されていますが、
その参加部隊は北部航空方面隊隷下の第2航空団のF-15と第3航空団のF-2が
中核となっています。今週、その第3航空団の取材のために、グアムとは正反対の
気候ともいえる北のホームベース、三沢を訪れました。
今冬の東北は大雪にも見舞われたため、寒さと悪天候を覚悟して出かけましたが、
実際には天候に恵まれ、寒さも思ったほどではなく、基地の全面的な協力の下
期待どおりの取材をすることができました。
このF-2ウイングとなった第3航空団の取材の模様は、さらにじっくりと
内容を精査したうえで、次々号以降大々的に紹介したいと思いますのでお楽しみに。


さて、そんな取材中、おもしろい機体を目にすることがありました。



第8飛行隊所属のT-4ですが、コックピット内、後席のキャノピー部分が
なにやら不思議な布で覆われています。これは計器飛行の訓練のためのカバー。
後席に搭乗したパイロットは、この布で視界を奪われた状態で、計器だけを頼りに
フライトを実施、三沢基地の滑走路にアプローチします。前席にもパイロットが
搭乗しているので安全面の問題はありませんが、外が見えない状態にあって、
正確に機体を操縦するというのはどんなイメージなのか、興味深いですよね。(神野)



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パンダ機でパンダ空輸

2011-02-23 14:01:25 | 編集長日記
上野動物園で3年ぶりに飼育されるジャイアントパンダ2頭の“輸送大作戦”。
2月21日夜の成田到着の取材は、近場担当の私が行ってきました。

輸送に関しては、四川省の自然パンダ保護区から上野動物園まで、
こうした動物などの輸送に実績のある阪急阪神エクスプレスが全作業を請け負っており、
ANAはそのうちの上海→成田の空輸を受け持ったのですが、
使用機にスケジュールを調整して「FLY! パンダ」号をあてたこともあり、
ANAだけが目立った印象を受けました(と言うより、さすがにうまいと言うべきでしょう)。

パンダを載せたNH960(定期便)は定刻どおりに成田に到着、
2100時、報道陣や関係者らが待ち構える55番スポットに停止しました(下写真)。

 

バス3台に分乗するほどの大勢の報道陣の中での、カメラの場所取りは壮絶をきわめましたが、
なんとか2つのコンテナの撮影に成功。それを載せた車列も近くを通ってくれ、
トラックへの積み替えも近くで見ることができましたが、問題は特製の檻。
刺激を与えないように非常に目が細かく、内部がほとんど見えないのです。
肉眼ではかろうじて動く様子がわかるのですが、カメラを通してはやはり限界がありました(下写真)。









しかし、たとえ姿が確認できずとも
本誌としては「『FLY! パンダ』でパンダを空輸」という言い訳をつけて
次号でご紹介の予定です。それと言い訳ついでに、もうひとつ。
現場では撮影用照明の使用が一切拒否され、
薄暗い電灯下での撮影を余儀なくされたことをご報告しておきます。

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JALのジャンボ-400Dラストフライト

2011-02-22 18:44:26 | 編集長日記
すでにテレビや新聞などを通じてご存じの方も多いと思いますが、JALは2月20日、
国内線専用ジャンボ機であるボーイング747-400Dのラストフライトを実施しました。
この日、489人の乗客を乗せて那覇から羽田に飛んだのは、JALに最後まで残ったJA8084で、
2日間をかけて羽田→千歳→那覇→羽田を巡るツアー、
「惜別ジャンボ国内線専用機-400D退役フライト2日間」の最終航路としての飛行でした。

20分遅れで那覇空港を離陸したJL1024は、
ほぼ定刻どおりの1355時に羽田空港A滑走路(34L)にタッチダウン。
沢山の報道陣や歴代制服を着た旅客担当者、横断幕を持った社員有志らが待つ
38番スポットに行き足を停めました。


大勢のJALスタッフが出迎えるなか、38番スポットに停止したJA8084。

やがて最前部左側のドアにタラップが着けられ、
ツアー関係者に続き、このフライトを特別な思いで体験した乗客が次々と降りてきました。
多くの人が最後の雄姿をカメラに収めたり、スタッフに握手を求めたりと、
どの人も名残惜しさを隠せないでいるようでしたが、
なかにはコックピットのパイロットに向かって深々とお辞儀をする人も。
きっと機内では、さらに感動的なシーンが展開されたことでしょう。
出迎えた社員のなかにも、うっすらと目に涙を浮かべている人もいました。


濃密な時間を過ごした乗客たちを、横断幕を持ったスタッフが出迎える。

JALのジャンボ機は3月1日に迫ったハワイと沖縄からの成田行きが最後のフライトと決まっており、
同2便をもって41年間におよんだ歴史に終止符を打ちます。
112機という、世界最大のジャンボフリートを誇ったJALからの引退は、
航空史における、ひとつの節目と言えるかもしれません。


1枚でも多くカメラに最後の雄姿を収めたい。思いは誰も同じ。

最後に、楽屋話をひとつ。
経営破綻以降、JALのイベントや記者会見に集まる報道陣の数は多くなる傾向にありましたが、
そうした事情を差し引いても、この日は予想以上のカメラマンが集合していました。
案の定、ジャンボ機の完全引退だと思って来てしまった取材者がいたらしく、
JAL担当者が、「今日は国内線専用の-400Dのラストフライトです。強いて言えば
『羽田で見られる最後のJAL旅客便です』」と注意を促していました。
一般マスコミと一緒の共同取材って、案外こんなものなんです。


JALスタッフを取り囲んだ取材陣。なかには勘違いして来た人も。
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厚木基地米海軍航空100周年記念イベントにつきまして

2011-02-22 11:39:46 | 告知&ニュース
 航空ファン4月号誌上におきまして募集を行ないました厚木基地米海軍航空100周年記念イベントの申し込みですが、定員に達しましたので締め切りを待たずに受付を終了とさせていただきます。ご了承ください。沢山のご応募ありがとうございました。
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