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マツダと富士重工業の努力の底力。

2013年09月05日 17時29分22秒 | 日記
 9月4日夜の7Ch テレビ東京のWBSで、頑張っている自動車メーカー2社の話題が放送されていた。

 この2社はマツダと富士重工業で、日本の自動車メーカーではトヨタ、日産、ホンダに続くメーカーである。

 マツダはロータリーエンジンに社運を掛けたが、スムーズに回る高回転のエンジンでスポーツタイプの車には適していたが、燃費の良い車が求められるような時代になり、180度の転換を図らざるを得なくなり苦杯をなめた会社だ。

 生き残りをかけ、マツダはノーマルエンジンの根本的な見直しを徹底的に図り、ハイブリッドなどの技術を使わずにスカイアクティブという商品名をつけた高性能エンジンを開発し、ハイブリッドなどのシステムを使わずに、ほぼ負けない燃費を叩き出した。

 またマツダは欧州市場で評価が高かったこともあり、欧州車に多いディーゼルエンジンの開発にも力をそそいでいた。このディーゼルタイプのスカイアクティブエンジンがまた非常に評判が高い。
 
 このマツダのエンジン製造ラインの改善の姿が放送されたが、ひと昔前のような専用大型一貫製造ラインではなく、新エンジンの基本デザインを統一し、数機種に対応できるエンジン生産工場にガラリと変身していた。

 スバルブランドでお馴染みの富士重工業は昔から水平対向エンジンを特徴とし、日本でも強力なファンがおり、最近では米国でも非常に人気のあるメーカーである。あまりの人気で生産が追いつかないという羨ましい限りのメーカーである。

 最近流行の自動ブレーキ機構をいち早く商品化するなど、技術的にも他社に負けない強さを持っている。

 ここの工場ラインでの地道な生産能力アップは、工場の拡張をすることなく溶接ロボットの設置などもとうとう平面に設置するスペースがなくなり、中二階の空間まで利用してロボットを設置し、生産能力を30%アップするといった、涙ぐましい努力をしている姿が放送されていた。

 しかも、これらの改善策は両社とも工場現場の中間管理職を中心に、日々検討されて実現していることだ。

 両社の担当者の言葉が似かよっていて筆者には面白かったのは、会社の業績が良くなったのはアベノミクスの結果の円安効果ではなく、自分たちの日頃のコスト削減策の結果であり、たまたま円安の時期も重なりより大きく増益の結果が出ただけだと述懐していたことだ。

 筆者も思いました。日本の製造業だけでなく多くの企業は、今でも地道な改善に精をを出していることを。

 そしてこの従業員の地道な努力を評価する企業は、今でも底力を持っているということを。

 アメリカ式のマニュアル通りの作業を強いる生産方式だけを重視している企業では、このような真の改善が生まれづらいだろうことを。

 まして、最近話題になるブラック企業のような若い従業員を使い捨てするような、よこしまな考えの企業では、息の長い企業の成長は、絶対に望めないであろうことを。

 筆者は久し振りに、この放送を見て、かっての工場現場時代のことを懐かしく思い出した次第です。

(詳しくはテレビ東京オンデマンドに契約すれば、見逃したワールドビジネスサテライトなどの過去の番組も見れるようです。)


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