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ガソリン価格はジリ高を続けるか? 混乱続く中東原油供給懸念。

2018年07月04日 11時58分45秒 | 日記
 このところガソリン価格がジリジリと上昇している。

 一番大きな原因は、トランプ大統領がイランの核合意離脱で、中東の原油供給バランスが不安定になったためだろう。

 ガソリンの消費量が多い米国では、消費者のガソリン価格上昇の反発は大きい。 米国内でシェールオイル増産は出来るとはいっても、中東からの石油輸入は無視できず、ガソリン価格上昇を招くことになる。

 トランプ大統領は、友好国であるサウジアラビアに原油増産を要請しているようだが、イランがこの動きに猛反発をしている。

 もともとイラン原油の大消費国であった日本は、米国が行うイラン原油購入諸国への原油輸入制限措置には、反対すべきだと思うのだが、トランプ大統領には逆らえぬ安首相では、イエスマンにならざるをえないであろう。

 米中貿易摩擦の先行きが見えないことから、東京株式市場も株価を下げているが、トランプ大統領の輸入製品への高率関税適用など、世界中に経済摩擦の混乱を生み出すトランプ大統領の行動には、今回の原油も絡んで、アメリカ発の世界経済不安定要因には、困ったものだと筆者は思う。


(日本経済新聞 電子版より貼り付け)

中東産油国、増産巡り駆け引き イラン反発強める
2018/7/4

 【エルサレム=飛田雅則】原油の増産を巡り、中東産油国が駆け引きを続けている。原油高を避けたい米国の圧力が強まるなか、サウジアラビアなど湾岸産油国が増産に前向きな一方、イランは猛反発する。市場では需給の逼迫が懸念されており、産油国の動向を巡り原油相場は値動きの荒い展開が続いている。

 サウジアラビアのメディアは3日、同国の政府が原油市場の安定を図るため、生産余力を活用する準備があると伝えた。トランプ米大統領は3月にホワイトハウスでサウジのムハンマド皇太子と会談、6月末にはサルマン国王とも電話で協議し、日量200万バレルの余剰生産能力があるサウジに増産を求めたもようだ。

 アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)も3日、供給不安を緩和するため、産油量を日量数十万バレル増やす準備があると表明した。UAEは現在、日量290万バレル程度を生産している。

 米のイラン核合意の離脱表明を受けて制裁が復活し、イランの原油生産量は減る見通し。南米の産油国ベネズエラの政治混乱も重なり、原油市場では供給不足の懸念が広がり、6月半ばから値上がりが続いてきた。

 11月の米議会中間選挙を控え、有権者から不人気なガソリン高を避けたいトランプ米政権は、対イランで強硬姿勢を取る見返りに、サウジやUAEなどに増産を迫った。

 米国の圧力もあり、石油輸出国機構(OPEC)は6月下旬の総会で、2017年から続ける協調減産の緩和で合意。その後もトランプ氏はサウジなどに一段の増産を求め続けているもようだ。

 核合意を巡り米国やサウジなどと対立するイランは増産に反発する。制裁復活でイランの生産が減ることが前提となっているためだ。イランのロウハニ大統領は3日「米国が各国にイラン産原油の不買を迫れば、周辺国の産油国は原油の輸送が脅威にさらされることになる」と警告。イランが湾岸産油国の原油の輸送ルートであるホルムズ海峡を封鎖し、輸出を阻止するとの連想を呼んだ。

(貼り付け終わり)