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またまたイラン国営放送で、百田氏がぶっ放す原爆放言。佐藤優氏がコラムに記載。

2014年02月28日 13時25分21秒 | 日記
 28日東京新聞朝刊で、筆者の愛読している見開き2ページの「こちら特報部」に「本音のコラム」欄があり、元外務省主任分析官であった佐藤優氏が、「イラン訪問記」という題で非常に気になるコラムを書いておられる。

 誰のことかと思えば、例によって百田尚樹氏だ。

 イランは原油産出国であり、イランと米国の対立が激化するまでは、日本にとっては原油輸入で友好的な関係にはあった国ではあった。

 しかし、イラク崩壊後、米国はイランの核開発疑惑で鋭く対立し、最近は少しは雪解けの感触も出始めてきてはいる。しかし米国やイスラエルはイランをまだ要注意国家と見ているのは間違いない。

 そういう環境下で、百田氏はNHK経営委員という役職を背負ってイランを訪問し、驚くべきことに日本国内で発言したと同じ感覚で、アメリカの原爆投下を非難しているのだ。

 米国と敵対関係にあるイランはこの言葉に大喜びしたと記されているが、佐藤優氏ならずとも百田氏の行動に呆れ返らざるを得ない。

 単なる一作家の身であれば何を言おうが外交問題にはならない。しかし彼はNHKという国営放送の経営委員なのである。世界的には現政府と関連つけて見られても当然である。

 しかも彼を経営委員に推したのは安倍首相であることも広く知られている。

 これはどう見ても外交問題になる可能性大だ。

 中国韓国との対立だけでは済まず、イランにまで反米的なPRに出向いているこの男を、解任もしない安倍首相を、米国は黙って放置する程お人好しであろうか?

 TPP交渉もストップしているし、安倍首相はプーチン大統領には盛んに会いに行くし、オバマ大統領が4月に訪日する予定を、急遽キャンセルされてもおかしくないくらいだと思う。

 一体全体、安倍首相は本当にアメリカとの同盟関係が必要と思っているのであろうか?

 筆者にはさっぱり理解できない問題が、また発生したようだ。


(28日東京新聞 本音のコラムより貼り付け)

佐藤優 「イラン訪問記」

 イランを訪問した百田尚樹氏が現地で大歓迎されたようである。イラン国営「イランラジオ」は24日、同日にイラン南西部のアバダン訪問を終えた百田氏の記者団に対する発言について、こう報じた。

「(百田氏は)『私のこの訪問のメッセージは、イランと日本の両国がこれまで以上にさまざまな分野で協力を拡大することができるというものだ』としました。(中略)百田氏は続けて、広島と長崎の原爆投下に触れ、『私はあるときアメリカのやったことを強く非難したが、彼ら(アメリカ人)は私のこの言葉に不快感を示し、私を普通ではないといったが、私は普通ではないのはアメリカ人のほうだと思う』と述べました。
 
 また、『私は将来、イラン訪問について執筆しようと思っている』と述べました」わが国が国際社会から核兵器開発の疑惑を受けているイランと「これまで以上にさまざまな分野で協力を拡大すること」とは、具体的に何を意味しているのだろうか。筆者にはイメージがわかない。

 百田氏の「普通ではないのはアメリカ人だと思う」という発言に、反米を国是とするイラン当局は大喜びをしたと思う。NHK経営委員である百田氏の発言を米国やイスラエルは注意深くウオッチしている。百田氏のイラン訪問記が、日本外交に大きな影響を与える予感がする。

(貼り付け終わり)