NHK経営委員や会長の不用意発言で、国内だけではなく海外からも非常識と言う批判が寄せられている。
特に、在日米国大使館から百田氏の選挙応援演説に対して、「非常識」とした上で「米政府は、責任ある地位に就いている人物が(アジア)地域の緊張をあおる発言を控えるよう努めることを望む」と公式見解が出された。
海外メディアの単なる批判ではなく、米政府の非難は内政干渉と言っても良いくらいだが、そこまで米国が安倍政権に深い懸念を表明している事を、安倍首相はどこまで認識しているのだろうか?
岸田外務大臣が、ケリー国務長官が日本をすっぽかして中国、韓国訪問予定の直前に、無理やり頼み込んでワシントンに飛んで行って会談をしているが、その会談内容は「中韓と無用な摩擦を起こしてくれるな」と言う要請であった事は容易に推察できる。
そして安倍首相はソチの冬季オリンピック開会式に出席して、その後でプーチンロシア大統領とソチで会談を持っている。
せっかく習近平氏もソチに訪れていたのだから、プーチン大統領に安倍、習会談のセットを依頼するくらいの外交力と外交見識があればと筆者は期待していたが、予想通りシベリヤ開発などで経済協力すると言う内容と、とても実現しそうにもない北方領土返還の希望を伝えただけの、日ロ間の従来通りの話だけであった。
もし安倍、習会談でも成功しておれば、米国も安倍首相に敬意を表したと思ったが、残念ながら次々と表面化する安倍首相の右傾化行動に、日米の冷え切った関係は、直ぐには改善しないようにに思える。
今春に予定されているオバマ大統領のアジア訪問に、日本は国賓待遇で迎えようと、必死に運動しているようだ。
しかし外交関係にまで頭が回らない安倍首相が、百田、籾井氏等をNHKの公共委員や会長に任命するように働きかけたお粗末さでは、実現困難な外交交渉となると思われる。
せいぜいオバマ大統領が来日してくれるだけでも、オンの字の結果になるだろう。、
(東京新聞 電子版より貼り付け、共同通信発信記事)
百田氏発言 海外に波紋 東京裁判批判 米「非常識だ」
2014年2月9日 朝刊
NHK経営委員を務める作家の百田(ひゃくた)尚樹氏が東京都知事選の応援演説で、東条英機元首相らA級戦犯を裁いた東京裁判に疑問を呈し、南京大虐殺を否定するなどしたことについて、在日米大使館の報道担当官は八日、取材に対し「非常識だ」と批判した。米政府の公式の統一見解としている。
南京大虐殺の否定については、中国外務省も五日「侵略戦争下で起きた残忍な犯罪」として発言を非難。アジア太平洋の有力メディアも相次いで報道するなど海外でも波紋が広がっており、追及の矛先が安倍晋三首相の任命責任に向かう可能性もはらんでいる。
百田氏は三日、都知事選に立候補した元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏の応援演説をした際、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」とした上で「東京裁判はそれをごまかすための裁判だった」と述べた。
さらに南京大虐殺に関しても「三八年に將介石がやたらと宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ」と発言した。
米大使館の報道担当官は発言について「非常識」とした上で「米政府は、責任ある地位に就いている人物が(アジア)地域の緊張をあおる発言を控えるよう努めることを望む」と述べた。
NHKでは百田氏の発言に先立ち、籾井勝人(もみいかつと)会長が従軍慰安婦に関し「どこの国にもあった」と述べていたことから、英BBCなどは政治的公平をめぐる日本国内の議論などを伝えた。
安倍氏が昨年、百田氏をNHK経営委員に任命したことも紹介。米誌タイム(電子版)は百田氏について「ナショナリストの作家で安倍(氏)の親友」と形容した。 (共同)
※將は、くさかんむりに將
(貼り付け終わり)
特に、在日米国大使館から百田氏の選挙応援演説に対して、「非常識」とした上で「米政府は、責任ある地位に就いている人物が(アジア)地域の緊張をあおる発言を控えるよう努めることを望む」と公式見解が出された。
海外メディアの単なる批判ではなく、米政府の非難は内政干渉と言っても良いくらいだが、そこまで米国が安倍政権に深い懸念を表明している事を、安倍首相はどこまで認識しているのだろうか?
岸田外務大臣が、ケリー国務長官が日本をすっぽかして中国、韓国訪問予定の直前に、無理やり頼み込んでワシントンに飛んで行って会談をしているが、その会談内容は「中韓と無用な摩擦を起こしてくれるな」と言う要請であった事は容易に推察できる。
そして安倍首相はソチの冬季オリンピック開会式に出席して、その後でプーチンロシア大統領とソチで会談を持っている。
せっかく習近平氏もソチに訪れていたのだから、プーチン大統領に安倍、習会談のセットを依頼するくらいの外交力と外交見識があればと筆者は期待していたが、予想通りシベリヤ開発などで経済協力すると言う内容と、とても実現しそうにもない北方領土返還の希望を伝えただけの、日ロ間の従来通りの話だけであった。
もし安倍、習会談でも成功しておれば、米国も安倍首相に敬意を表したと思ったが、残念ながら次々と表面化する安倍首相の右傾化行動に、日米の冷え切った関係は、直ぐには改善しないようにに思える。
今春に予定されているオバマ大統領のアジア訪問に、日本は国賓待遇で迎えようと、必死に運動しているようだ。
しかし外交関係にまで頭が回らない安倍首相が、百田、籾井氏等をNHKの公共委員や会長に任命するように働きかけたお粗末さでは、実現困難な外交交渉となると思われる。
せいぜいオバマ大統領が来日してくれるだけでも、オンの字の結果になるだろう。、
(東京新聞 電子版より貼り付け、共同通信発信記事)
百田氏発言 海外に波紋 東京裁判批判 米「非常識だ」
2014年2月9日 朝刊
NHK経営委員を務める作家の百田(ひゃくた)尚樹氏が東京都知事選の応援演説で、東条英機元首相らA級戦犯を裁いた東京裁判に疑問を呈し、南京大虐殺を否定するなどしたことについて、在日米大使館の報道担当官は八日、取材に対し「非常識だ」と批判した。米政府の公式の統一見解としている。
南京大虐殺の否定については、中国外務省も五日「侵略戦争下で起きた残忍な犯罪」として発言を非難。アジア太平洋の有力メディアも相次いで報道するなど海外でも波紋が広がっており、追及の矛先が安倍晋三首相の任命責任に向かう可能性もはらんでいる。
百田氏は三日、都知事選に立候補した元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏の応援演説をした際、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」とした上で「東京裁判はそれをごまかすための裁判だった」と述べた。
さらに南京大虐殺に関しても「三八年に將介石がやたらと宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ」と発言した。
米大使館の報道担当官は発言について「非常識」とした上で「米政府は、責任ある地位に就いている人物が(アジア)地域の緊張をあおる発言を控えるよう努めることを望む」と述べた。
NHKでは百田氏の発言に先立ち、籾井勝人(もみいかつと)会長が従軍慰安婦に関し「どこの国にもあった」と述べていたことから、英BBCなどは政治的公平をめぐる日本国内の議論などを伝えた。
安倍氏が昨年、百田氏をNHK経営委員に任命したことも紹介。米誌タイム(電子版)は百田氏について「ナショナリストの作家で安倍(氏)の親友」と形容した。 (共同)
※將は、くさかんむりに將
(貼り付け終わり)