夜半に雨が降って、道路が濡れていた。
湿度を持った空気は重く、やわらかく身体にまとわりついてきた。
干ばつ気味だった畑には、ほんのお湿り程度にしかならなかったけど、
久しぶりに雨だった。
「北海道ってぜんぜん雨、ふれへんな~~」とおばあちゃんは関心している(何度か降ったけど)
短いけど、北海道の「夏」が一番良い季節なのだろう・・・・。
昨日「ふたり」宮崎駿(父)・宮崎吾郎(息子)を見た。
父は歳を重ねたけど、まだまだ「お前なんかに・・・」と思う反面、
息子の仕事の中に、明らかに自分の「航跡」をかいま見、
それを「否定」できない「いら立ち」を隠そうとしない。
ナウシカは鮮烈だった、記憶がある。
あたかも、原発事故の後の私達の今の社会を言い当てているかのごとく、
既に、「沢山の火」を使うことを戒(いまし)めていた。
これから秋の農作物の収穫がはじまる。
畑にも、田んぼにも沢山放射能は降ったことは現実だ。
何も影響が無いとは、なかなか考え難い。
米どころの東北地方で、これからどのようにして生産者を守って行けるのだろうか・・・?
ただ、買い上げて処分するのでは、生産者が救われない。
何も、まだ、解決(事故現場の収束・原因究明・反省)していないのに、
その原因(原発)でもある、泊(とまり)の3号機が営業運転に入ろうとしている。
これを認めることは、私達が、福島の事故を「ああ・仕方ないよね・・・・」と認めることになる。
あの地域に住む人々のことを考えれば、到底「許す」ことも「認める」ことも出来ない。
「絆」とか「がんばろう・・・」とか叫ぶんだったら、それは当たり前のことだと思う。
小松亮太さんの「タンゴ」の本の最後に、付録で「ラ・クンパルシータ」のスコアが付いていた。
あまりに音符が小さかったけど、何回も拡大して音を拾えるようにした。
最後の、バンドネオンとヴァイオリンの掛け合い早弾きを抜き出して弾いてみた。
バンドネオンには、独特の「歌い回し」というか「歌いっぷり」というか・がある気がする。
それを真似ても「仕方ないよ」という「意見」も確かにある。
アコーディオンはアコーディオンだから・・・・
アルゼンチンタンゴを少しくらい、アルゼンチンタンゴらしく弾きたいという願望も片方にある。
人、それぞれ、だから。
そろそろ、KUBO教室発表会のプログラムを組んで行かなければならない。
いつもそれほど代わり映えしようがない演奏会だけど、3ヶ月でまとめてゆく。
発表会は(奇をてらわず)オーソドックスな流れで良いと常に思っている。