草花探訪

季節の草花苗づくり

金木犀の香る頃

2013年10月09日 | 花の写真

9月下旬に訪れかけていた秋、どこへ行ってしまったののでしょうか?季節外れの暑さが続きそのうえ

台風接近です。いつものように早朝ウオーキングのため空が薄白くなる頃家を出ますが今は5時半、

ずいぶんと日の出が遅くなっていて、ゆっくりですが夜明けの様子から季節が進んでいることを感じます。

出発直後、北野の薄暗い木立の横を通るとほのかな甘い香りがしてきます。花姿が見えないが金木犀

が開花し始めたのです。

花自体が地味で小さい上に9月末ごろ、ある日突然に香りが始まる花、散歩コースにはいたるところと

言ってよいほど庭木に利用されています。歩きながら顔路をたよりに咲いている場所を探すのも楽しみ

の一つです。

花が小さくそのうえきれいに樹全体が剪定されているため、青空を背景にした姿を撮るのに苦労した

二枚です。

この時期、平野神社では「ムラサキシキブ」が見ごろで、散歩スタート後約30分に到着し小休止しな

がら眺めるのも楽しみの一つです。

紫色に熟した小さな実をびっしりつけることから「紫重実」「紫敷き実」と呼ばれていたのが、いつのころ

からか源氏物語の作者紫式部を連想させてムラサキシキブと呼ばれるようになったとか。

つぎに、いつもなら冬の到来の頃から咲き始めるのが普通のはずの「寒桜」が、ここ平野神社では10月

早々からちらほらと咲き始めています。目線をあげて木々を見ないとつい見落とすほど目立ちませんが、

淡紅色の1cmほどの大きさの花を楽しめます。

番外編として、「犬サフラン」が咲いていたので紹介しておきます。ちょうど彼岸花が咲き終わる頃、

平野神社の中門の両脇に数十株ずつ咲いていました。カメラを持った女性参拝者に自慢げに宮司さんが

説明されているのをたまたま聞いて私も知った次第です。彼岸花と同じでいきなり茎を延ばし薄いピンク

色の花をさかせます。よく知られている「サフラン」とは別種ですが、クロッカスの一種だそうです。