今日3月6日は二十四節気の一つ「啓蟄」です。
物の本によると「啓蟄とは、陽気に誘われ、土の中の虫が動き出す頃のこと。
一雨ごとに春になる、そんな季節の気配を感じるころ」とあります。
現職時代(二十数年前)京都市立中学校教員だった私には、この日が
公立高校入試の日であったため、特別思い出深い日でありました。
管理職として13年間赴任した学校には「公立一本」(当時経済的に恵まれない
家庭の生徒への就学援助制度が不十分)という生徒が多く在籍していました。
彼・彼女たちは公立高受験に失敗すれば昼働いて、夜に定時制高校で学ぶ
という厳しい進路選択です。
ですからすべての教職員が祈るような気持ちで入試のこの日を過ごしました。
「どうか実力発揮しますように」と祈りながら過ごした…。
今は82歳の老人、寺社の境内や道端に咲いている花に目を止めて季節の
移ろいを感じる、のんきでのぞかな生活を過ごしています。
平野神社の桜苑でタンポポ・フキノトウ・イヌノフグリを見つけました。
毎年3月3日には千両が辻の雛飾りを拝見し、そのあと少し東の戻り橋
たもとの、どこよりも一足早く開花する河津桜を見に行ってきました。
3日現在三分咲きといったところ。
平野神社の早く咲き始めることで有名な「魁桜」のつぼみはまだ硬いでした。
「桃桜」のつぼみは少し膨らみ、かすかにピンク色が見え始めていました。
最後に「啓蟄」にちなんで梅の花にミツバチがいないかと探してみましたが
残念ながら見受けられず、「メジロ」がいたのでパチリと。
私たち夫婦はそろって、今年の冬を風邪ひかず、寝込まずに過ごし
そうです。小さな小さな自慢です。