草花探訪

季節の草花苗づくり

啓蟄はポカポカ陽気

2016年03月09日 | 花の写真

半月ごとの季節の変化を示す「二十四節季」はよく知られていますが、さらに5日ずつに

分けて、季節の動きや動植物の変化を知らせる「七十二候」を私は知りませんでした。

江戸時代につくられたものだそうです。

この3月、3月1日からの5日間を「草木萌動」(草木の芽が萌え出る)、3月6日からの

5日間を「啓蟄」(土にこもっていた虫が出てくる)、そして3月11日からの5日間を

「桃始笑」(桃の花が咲き始める)というのだそうです。

江戸時代につくられたのだから当然陰暦、現在よりも約一か月遅いはずなのに、今春は

それがぴったり合っているのに驚きです。季節が一か月先に進んでいるのでしょう。

まず草木が芽生え始めるという3月上旬、北野の梅苑で土筆を発見しました。

啓蟄の3月6日、春告鳥の鶯の初音を早朝散歩の終わりごろに自宅の近くで聞きました。

練習不足?のたどたどしい控えめに聞こえる鳴き声でした。

声はするが姿は確認でき無かったので、時間を改めて虫を探してみました。

鶯を春告鳥というように春告虫はモンシロチョウだそうですが出会えず、平野神社でようやく

黄色のチョウを見つけましたが、小生のカメラと技術では飛ぶ姿は写せず、やっと梅の蜜を

吸うミツバチの姿をキャッチ。

この時期を桃の花が咲き始めるころということでしたので、探しに御所の桃林まで

行ってきました。

まだ少し早かったようで白色だけが咲き始めていて、桃・赤色はつぼみ膨らむ状態。

その帰り道、堀川の戻り橋で河津桜一本が満開でした。地方紙夕刊に大きく紹介

されたこともあって、カメラ持参の多くの見物客でにぎわっていました。

日本では春の花と言えばやはり桜、私の住む近辺では「ソメイヨシノ」に先駆けて咲く

平野神社の枝垂れ一重咲桜(魁桜)が有名ですが、まだ蕾が少し色好き始めた

ところでした。

ここでは「桃桜」が見ごろですので紹介しておきます。

花の前の石畳を、温かい光を浴びて保育園児さんがかけっこ、ついつい目移りして

パチリと。

最後に今週の花、「サンシュユ」です。春黄金花(ハルコガネバナ)という別名が

示すように、鮮黄色の小花を木一面に咲かせます。

民謡のひえつき節 {庭のさんしゅうの木  なる鈴かけて  ヨーホイ  }に

歌われている花です。