草花探訪

季節の草花苗づくり

春は巣立ちの季節

2016年03月16日 | 花の写真

昨日(3月15日)は京都市立中学校の卒業式の日でした。卒業生は義務教育の課程を

終えてこの日から大人への選択の旅立ちが始まります。

私は現職をリタイアしてはや20年になりますが、特に教諭時代に担任した頃のことと、

管理職として卒業証書を手渡した卒業式のことは強い印象で今も鮮明に思い出されます。

厳粛な雰囲気の中で卒業式は進行され、式後に在校生や保護者の方でつくられた花道を

拍手とブラバンの演奏で見送られて校門を出るという風景はいつみてもよいものです。

下の写真は私の母校の様子を写したものです。

私は縁あって多くの若い先生(新採や経験年数の少ない)と仕事をしてきました。

若い先生に機会あるごとに言ってきたこと、それは「先生は教育のプロ、素人の親に

笑われることはするなよ」と「生徒に先生の体温を感じる関係づくりを実践し、その中

から学んでほしい」との二つでした。そしてどの先生も私の現職時代とは比較にならない

教師に成長しています。

この春で定年を迎える二人の先生(タカシ、ヨシノリ)、彼らもまた素晴らしい教師でした。

私はよい仲間に恵まれたと、卒業式の頃になると改めて思うのです。

 

さて、話題を花に変えて、先週散歩コースにも桜の仲間が開花始めたと「河津桜」と

「桃桜」を紹介しました。

今回、まずは平野神社近くに植わる寒緋桜」です。この桜は沖縄あたりで一月から

咲き始める、日本では一番早く咲く桜の一つです。

桜と言えば「ソメイヨシノ桜」のことと言うほど一般的になっています。全国各地に

標準木があってその開花情報を「桜前線」と言っていますが、京都の標準木は

二条城の中にあるそうです。今のところ平年並みだそうですが、その標準木に

先駆けて咲く桜が平野神社の「魁桜」(一重咲きしだれ桜)で、この木が開花すると

ソメイヨシノも数日後に咲き始めます。下の写真のように蕾はピンクに色づきはじめ

ていますが開花は今週末頃?

同じ一重咲き枝垂れ桜でも御所の近衛邸跡の桜(糸桜)は少し早いようです。

木全体がピンクに色づいています。

この時期、御所の桃林の紅白の桃の花が桜より一足早く開花していますので

見頃です。

最後に今週の花、花というより芽吹き始めた柳の木です。

桜が春の花の代表なら柳は地味ですが春の緑を代表する木だと思います。

ヤナギという名前の花に「ネコヤナギ」があります。植物園生態園で咲いていました。

後期高齢者の私が子供だった頃は、衣笠山のふもとに流れる小川の辺にもいっぱい

咲いていた、スミレ・タンポポと同じように春の訪れを告げるなじみ深い花です。

終わりに名前だけは「ユキヤナギ」とヤナギですが実際は柳の仲間でないユキヤナギ

です。沢山群植している様子もきれいですが咲き始めの今も美しい花です。