11月末に、やっと花苗をいつももらってくださる近隣・顔なじみの保・幼・小に苗を届けた。
ほとんど開花していないまだ蕾をつけだしたところの花苗でしたが、それでも毎年のこと
だから待っていてくださったようでした。下の左がクレサンセマムで右がパンジーです。
例年、ビオラ・パンジー・クレサンセマム合わせて3~400ポット育ててもらっていただいて
るのですが今年ほど苦労をし、失敗したことは初めてです。
下の写真は昨年の様子ですが、自宅3階の狭いベランダの日当たりのよい場所に並べて
育てています。
では、なぜ今年は失敗したのかについてですが、残暑が9月中ほどまで続いた
ことが一番の原因だと思います。それにパンジーの花径10㎝以上の大輪に絞り、
ビオラや花径8㎝ほどの中輪パンジーをやめたたことも。
草花は発芽適温を守れば発芽させるのはそう難しいことではありません。適温で
十分な水分があれば、パンジーは10日~2週間後には発芽率60%程度で発芽します。
ただ、パンジーの発芽適温が20度前後、クリサンセマムは18度前後ですから、それよりも
高温の環境の中で発芽させるのが難しいのです。
そして11月中に開花させるためには、少なくとも8月末には種をまかないと間に合わない
という条件があるのです。
種は小さく5㎝四方のセルにさいころの目の4、あるいは5のように1粒ずつピンセットで
つまんでまきます。まいたセルを自宅で最も涼しい日陰を選んで置き、底面給水で培養土が
常に湿っているようにします。
高温の中、発芽させるのも難しいですが、発芽後も下の左の写真のようにもやしのように徒長
することも多く、徒長するとしっかりした苗に育ちません。
今夏のように高温の日が続くと発芽しないことが多いのですが、その結果は種まき後10日ほど
待たないとわかりません。今年は8月25日に蒔いた種はだめで、9月5日に蒔いたのが少し、
15日のがようやく予想通りの発芽しました。
本葉が出て移植可能になったものを1本ずつポットに移植して、ようやく苗に育つというわけ
です。そのような過程を経て苗に育つのです。
次は春から夏に咲くマリーゴールド・ナスタチューム・サルビアなどの苗づくりに、3月初旬
から取り組む予定です。