竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

バリ島旅日記 その7 竹籠屋

2012-07-09 16:05:18 | 旅行
6月29日、9時の朝食までには時間があるので、外に散歩に出ました。前に見かけた籠屋に行って見ました。籠屋の主人は感じのいい人で、写真を自由に撮らせてくれました。四方網代の大きな蓋つき籠、六つ目の鶏かご、軍鶏を運ぶ籠、びくなど漁に使う籠などいろいろありました。





太い竹を開いた石箕(いしみ)のような塵取がありました。感心して見ていると、これもバンブー、と言いながら同じ作りの帽子を出してくれました。雨よけの傘みたいです。
 
何か買いたかったのですが大きいものばかりで持って帰れません。小さな手作りお菓子屋もやっていたので、お米を四角く固めたお菓子とラップに包まれた餅菓子のようなものを買いました。どちらもおいしかった。2つで20円ぐらい、これなら100円もあれば昼食に十分ですね。
 
裏に通じる脇道があったのでその道を行くと、男が川の石の上で洗濯をやっていました。道端に竹のきれっぱしが何本か転がっていました。切って間もないもので、運びやすそうなものを拾いました。
 

こういう田舎道をてくてく歩くのが本当の旅なのでしょう。案内書に載っている散歩道はきれいだけど、あまり発見がありません。
 
見知らぬ道を歩くには言葉が重要です。若い人たちはかなり英語を知っているので道に迷っても困ることはありませんが、話を聞くためにはインドネシア語をある程度話せなければなりません。
 
竹細工は東南アジアのいたるところにあります。中国系の竹細工にはあまり魅力を感じません。むしろ原住民系、古マレー語族系の竹細工や籐細工に惹かれています。マレーシアのボルネオ島サラワク州も行ってみたいところです。
 
帰りにクアラルンプールを経由し、チャイナタウンで一泊するので、その近くのセントラルマーケットでサラワク州の籠と出会えるかもしれません。
 
旅に出ていると自分が若者に戻ったような気がします。鏡を見るとがっかりしますが。私はもともと年甲斐のない人間、中身はあんまり大人じゃありません。
 
今日の予定は一昨日韓国女性と歩いた道がとっても良かったので、もう一回歩くこと、孫達へのお土産を買うこと。これって一番難しいことです。
 
夜は王宮でバロンダンスを見ます。初めて魔女ランダを見ることになります。
 
朝食の席で、隣のテーブルに日本人らしい女性が坐ったので話しかけてみると、やはり日本人、バンコクに住んでいて二泊でウブドに来ているそうです。旦那さんは静かな感じのスペイン人、彼女は明るく元気なタイプです。日本女性と結婚したり日本に関心を持ったりする人はマッチョなタイプはあまりいないようです。どちらかというとシャイな知的な感じですね。

朝食を摂るテーブル
 
ウブドに来る前に行ったロンボク島のビーチでは、物売りにまとわりつかれて、追い払うのに苦労した、と言っていました。昨日の葬式のときのようにおばさんたちに囲まれるのは私は面白かったけれどね。
 
空港でタクシーを捕まえて普通の料金に交渉するのも疲れたと言っていました。なんでも交渉によって値段が決まるのは面倒です。観光客と見ればふっかけてくるのでね。でも町の中を走っているのがほとんど日本車です。日本人は彼等のおかげで太っている面もあるので、少々高くてもまんぞくしなくちゃね。私の値切り癖は趣味です。
 
どんなところが良かったかと聞かれて、今日歩くつもりのコースを紹介しました。行って見ると言っていました。
 
宿を出てウブドの街を通り抜け、散歩道に出ます。そのスタート地点にグヌン・ルバ寺院があります。扉は閉まっているので中には入れません。ウブドに人が住み始めた由来のある寺院だそうです。

 
その脇を通って登り道を抜け、風が渡る尾根道に出ます。



まだ人が歩いていないせいか、道端に大きなトカゲがいました。30cmぐらい。蝶もいるし、いろいろな花が咲いています。

 
自動車道に入るところで引き返し、また尾根道を通ります。草原で真っ白い服を着た男女が、草原を走るようなポーズで写真を撮られていました。カメラマン2人、助手1人というグループです。結婚記念のアルバムに入れる写真でしょう。息子夫婦もマレーシアで立派な結婚写真集を作ってもらっていました。別れる時はどうするんでしょう。

 
今日は暑い。田圃が見えるカフェで一休み、バリ式アイスコーヒーを頼みました。コーヒーを飲みながら日記を書いたりするのは至福の時間です。
 
異国の田 ひばりも鳴かず 夏たけぬ
 
ツバメ舞い 異国の谷に 風渡る
 
生も死も 一瞬のごと トカゲ行く
 
街に戻ると裏道散歩、中心街より良質の店が多いようです。長く住む外国人が多いので、ギャラリーやしゃれた店が多いのでしょう。でも私には縁がありませんね。




 
普通の家(お金持ち?)の門と門の脇の石像群

宮廷の入り口で今夜のダンスの切符を買いました。中で休んでいると次々に日本人のツアー客がバリ人のガイドに導かれてやってきます。一人旅だと自分の写真を撮る機会があまりないので、二人連れの日本女性にシャッターを押してもらい、ついでに二人のカメラのシャッターも押しました。

 
市場では上の孫達にはキラキラした腕輪、下の孫達には紐を引っ張れば動くおもちゃを買いました。料理を載せた皿の上にかぶせる蝿よけのカバーの編み籠も見つけたので、二枚買いました。材質は軟らかい草のようで、クラフトテープで編めるかもしれません。
 

会場に行くと椅子を並べ始めていました。いつものように中央に陣取ります。今夜も日本人ツアー客が多いようです。左隣は日本人の男女、立派なカメラを持っています。前は車をいじるのが好きだったけど今はカメラになったそうです。でもサークルに入っているわけでもないし個展をしたいわけでもない、ただ面白い写真を撮りたいだけだそうです。奥さんとは共稼ぎ、奥さんは派遣で、辞めたがっているけど、勤めているからこそこうして旅行に来れる言っていました。
 
右隣は中国系のツアー客の一人で太ったおばさん、ちょっと話しかけてみると英語が全く通じません。チャイニーズ?と聞いても分かりません。マレーシア?と聞くとやっと国名を聞かれていると分かったらしく、台湾と答えました。自分を指差してジャパンと言っても分かりません。イルボンは朝鮮語だっけ。やっとジーポンと言って自分で納得していました。中国語のジーポンからジャパンが生まれたんでしょうね。
 
バロンダンスは善なるもの聖獣バロンと悪の代表魔女ランダの戦いをあらわしています。

聖獣バロン

魔女ランダ

戦いの決着はつかず、今でも闘われています。

明日は早いので踊りの後急いで宿に戻りました。


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