送迎で廻った団地の銀杏
デイサービスでの介護の仕事の大事な項目に、
利用者さんの話を聞くことがあります。
その場合、お互いに理解しあわなければ、
豊かな話にはなりません。
皆さん豊かな経験を持っていらっしゃるので、
話を聞く側にも経験が必要です。
私が60歳になっていたことはとても有利でした。
小金井公園の紅葉
利用者さんのなかに俳句を作る人がいました。
そんな人が何人か集まった日、
連句をやってみては、とお誘いしました。
私は友人とちょっとだけやった経験があります。
連句といっても面倒な規則は一切なし、
一人が五七五を作ると別な人が七七を作る、
それを続けていくのです。
三十六歌仙ではなく四十で終わりにしました。
初めは私も加わり、曜日にまたがって続けていきました。
一日一人一句ではもの足りないので、
同時進行で三つのシリーズが廻っていきます。
その日の分は後でパソコンに入力し、
翌日は印刷したものに書き加えていきます。
他の曜日の見知らぬ人が続けるので、
知らぬ間に連句上の知り合いになります。
玉川上水の紅葉
玉川上水の紅葉
参加者は全体では10人ほどですが、
週二、三回来る人もいるので、
延べ人数では倍ぐらいになります。
これは始めてから今まで、ずーっと休むことなく続いています。
俳句に詳しい人が、
俳句独特の季語や言葉の使い方をすると、
それが私を含めてみんなの勉強になります。
ある曜日では5人ほどの参加者が、
曜日を越えて廻ってくるもの以外に、
自分たちだけでも連句を始めました。
身体の動きがままならない人たちが多いだけに、
連句はいい楽しみになりました。
続く
休むことなく続けることの難しさを、痛感していますので、連句を続けているみなさんはすごいですね。
17文字の宇宙の中を、どうぞお楽しみ下さい。
誰か先生がいて評価するわけではないので、人の後に付ける楽しさを単純に楽しんでいらっしゃるようです。
私も単に朗読だけでなくいろいろ楽しみながら喜んでもらいたいです。今度、もっとくわしく教えてください。
歌も、私は昔の歌をあまり知らないのでつい童謡ばかりになってしまうのですが、いろいろ覚えていきたいと思っています。
割合新しい歌もうたいます。
千の風になって、涙そうそう、昴、アカシヤの雨がやむ時、なども好まれる歌です。
歌の前に簡単な発声練習をして、
歌が運動の一つだと意識してもらいます。
やらされるのじゃなく、自分のためにやっている、という意識が大切です。
私は職員だったから有利でしたね。