竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

坂口恭平 新政府展

2013-01-11 17:11:29 | 歴史と人類学
今回はもう一つ、外苑前のワタリウム美術館で坂口恭平の新政府展があったので、見に行きました。坂口恭平は以前路上生活者の暮らし方を、現代社会の「狩猟採集民」と見て、そのすがたをルポルタージュしていました。未開社会の狩猟採集民に関心を持っていたので、早速その本を買って読みました。
 
最近また坂口恭平のことをどこかで読んで、図書館から一昨日「独立国家の作り方」と言う本を借りて読み始めました。すると昨日朝日新聞で彼のことを特集して,ワタリウム美術館で彼の作品展をやっていると言うので、偶然の暗合に驚いて行って見る気になったのです。

 
松本竣介展のような感動はありませんでしたが、1978年生まれの若者の積極的な生き方に感心しました。早稲田の建築科を出たのに建築家にならず、自分でギターを弾いて歌ってお金を稼いだり、いろいろやって生活を立てています。奥さんも子供もいます。彼のブログはとても面白いです。
 
 
彼の優れているところは人も巻き込んで行くところです。私もいわゆる「はずれ者」ですが、いつも自分と家族のことにかかずらわって、外に積極的にかかわってはいません。まあ歳をとってからは教室みたいなことをあちこちでやっていますが、個人的なことばかりです。
 
彼は自分の携帯電話番号を公開し、自殺希望者を対象に「いのちの電話」もやっています。
 
人間の才能の違いはどうしょうもないですね。彼に脱帽です。