竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

被災地の初夏その2

2012-05-24 19:37:53 | 被災地ボランティア
遠野に来る楽しみの一つは朝のジョギングです。
今回は遠野の町の南側の山道を走りました。
ここは新奥の細道に指定されているルートで、
五百羅漢、程洞(ほどほら)の金精様(こんせいさま)から鍋倉城跡にいたる道です。
熊が出ると言われる道で、車も人もあまり通りません。
五百羅漢も金精様も車道から少し山に入ったところなので、
一層静かでカッコウやツツドリの声も聞こえました。
今回は道端の花を紹介します。
 
陽の射さない場所なので、日向では見ない植物が咲いていました。
エンレイソウは葉も花びらも三枚なのですぐ見分けがつきます。

 
ラショウモンカズラ、初めタツナミそうかと思いましたが家に戻って調べたら分かりました。

 
玉川上水ではもう終わった二輪草が沢山咲いていました。

 
16日は陸前高田市の長部地区のコミュニティーセンターです。先月はまごころネットでインフルエンザが発生し、宿泊者は活動中止になり、行けなかったところです。
 
連れて行ってくれるのは上長部地区で活動しているコ若い女性のーディネーターの島田さん、同行するのは遠野地区の仮設住宅のカフェ隊の藤井さん、こちらは若い男性です。来月辺り日程が合えば遠野の仮設でもかご作りをやるので、その下見に参加しています。
 
出発する前に長部で編むくずかごの、難しい部分を編む練習をしてもらいました。13、4人参加するので手伝ってもらわなければなりません。
 
今回はみんなでまとめてテープをエムズファクトリーに注文し、材料をあらかじめ切って置いてもらうことになっていました。エムズファクトリーにはこのチームから注文があったらテープを少し寄付してくれるようお願いしてありました。テープを4巻と編み方の教本が入っていたようです。エムズファクトリーさんありがとうございました。

 

昼頃会場に着くともう何人か集まっていて、私達が食事をしているとお茶を出してくれました。
参加者は13人、材料は切ってあるので底編みから胴を編むところまで行きました。次回は縁編みと余った材料で六つ目かごを編みます。

 
出来たら一回で仕上げたいので、来月は朝の10時から4時までやることになりました。今月中にもう一度みんなで集まって、一緒に材料カットをやるようです。みんなで力をあわせれば、力量も上がっていきます。これからが楽しみです。

被災地の初夏その1

2012-05-24 04:36:01 | 被災地ボランティア
5月15日から5月18日まで、遠野から三陸沿岸に行って活動してきました。
被災地の状況は相変わらずで、復興の難しさを感じます。
今まで陸前高田で一日、大槌町で三日活動してきたのですが、
今回は大槌町は二日だけで大船渡で一日活動してきました。

遠野の空き地を彩るタネツケバナ 

大槌町でのカフェ活動は町の社会福祉協議会が中心になってきており、
まごころネットの大槌カフェ隊は3隊から1隊に縮小されます。
隊長のやまちゃんとなおちゃんも5、6月に故郷に帰るので、
大槌での活動は今回が最後かもしれません。
 
その代わり大船渡のカフェ隊に参加して活動することになりました。
来月は陸前高田でももう1日活動が出来そうなので、
故郷の気仙地方での活動が中心になります。
 
大槌町でも陸前高田でも復興はまだまだ先のことです。
瓦礫は他の場所に移されても、土台だけが残された町が広がっています。
高齢化が進んでいる中でまだまだ時間もお金もかかります。
若い人たちが一層減ってきていますが、
高齢者が元気で楽しく暮らせる場所でこそ、安心して子育てが出来ると信じて、
これからも活動していくつもりです。

クサノオウ
 
15日は大槌町の小規模の仮設住宅で、ここには集会所が無く、
地区の消防団長さんの仮設の居間が集会所になっていました。
消防団長さんは地震が来たとき家族に二階に逃げろと言い置いて、
自分は消防活動に出かけました。
でも津波は二階まで来てみんな流されてしまいました。
部屋のお仏壇にはお母様、奥様、息子さんの写真が飾られています。
 
明るい人柄でご自分もかごを編んで、みんなの写真を撮ったりしていました。
人のお世話をすることで、ご自分も不幸を乗り越えていらっしゃるようです。

初夏を迎えて遠野の野山は花がいっぱいです。
黄色い花は菜の花によく似てもっと花が小ぶりのタネツケバナ。
クサノオウもあちこちに咲いています。
白い花はコンロンソウ、東京に戻って花の名前を調べています。