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共通世界語エスペランテート(連載第24回)

2019-08-15 | 〆共通世界語エスペランテート

第2部 エスペランテート各論

(5)種々の構文①

Ⅰ 語順

 エスペランテートには、語順(文成分の配列)のきまりはなく、SVO、SOV、VSO、VOS、OVS、OSVのいずれも文法的になりたつ。ただし、文章体における推奨語順はSVOである。

 口語体においては、上記諸文型はすべて等価的であり、意味・ニュアンスの相違もなく、各自が母語とする民族語の基本語順によって語順を選択することができる。したがって、下記の各文はすべて等価的に「花子は茶がすきだ。」を意味する。

 HANAKO ami teo. :SVO

  HANAKO teo ami. :SOV

  Ami HANAKO teo. :VSO

  Ami teo HANAKO. :VOS

  Teo ami HANAKO. :OVS

  Teo HANAKO ami. :OSV

Ⅱ 疑問文

 エスペランテートでは、疑問文の語順も平叙文とかわらないが、諾否疑問文では文頭に疑問詞chuをおく。

 もっとも簡単な諾否疑問文は、たとえば、つぎのようになる(SVO型を選択)。なお、会話では、英語等と同様、諾否疑問文の文末は上昇調で発音する。

 Chu HANAKO ami teo ?(花子は茶がすきか。)

 ちなみに、これを理由をたずねる疑問詞疑問文に変更すると、つぎのようになる。なお、会話では、疑問視疑問文の文末は下降調で発音する。

 Kiar HANAKO ami teo ?(なぜ花子は茶がすきなのか。)


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