自遊日記

定年後の備忘録

信州の旅  渋温泉・歴史の宿 金具屋

2014-07-09 17:44:15 | 国内旅行

夕刻、渋温泉の金具屋に到着。 

「金具屋」とは変わった名前の宿ですが、元々は当地で鍛冶職を営んでいたが

敷地内に温泉が湧きだしたため、商売替えをして宿屋になった由。

江戸時代から続く老舗旅館です。

 

 

 

「斉月楼」は国の有形文化財 にも指定されている、貴重な建物です。

宮大工が腕によりをかけて、昭和11年に竣工。

木造4階建ての建物で、現役での営業を認可されている例は全国でも珍しいようです。

千と千尋の神隠しの湯屋をちょっと連想しました。

 

 

 

富士山にかかる月をイメージして造られたそうです。

宮大工のセンスが光っていますね。

 

 

 

 

各部屋が、それぞれ一戸建ての家の雰囲気で造られています。 

庇が出ていたり・・・

 

 

 

唐笠のデザインがおしゃれです。

 

 

 

どの部屋も全て違ったデザインが施されています。 

 

 

 

床に水車の歯車が埋め込まれていました。

ユニークな発想です。

 

 

階段てすりの下部にも、水車の部材が活用されています。 

 

 

 

そして、ここにも水車の部材が。 

 

 

 

 

壁にも水車がデザインされていました。 

 

 

 

 

建設当時(昭和11年)の信州には

この様な、のどかな水車がいっぱいあったのでしょう。

 

 

 

 このエレベーターも、私的には千と千尋の神隠しを連想しました。

 

 

 

 

磨きこまれた階段にも歴史を感じます。 

 

  

1階の廊下。

建物の中に建物が建っている感じです。

わざわざ庇や欄干を設えています。

宮大工の遊び心が随所に見られます。 

 

 

 

有形文化財の額の横には陸軍省指定旅館の額が・・・

ここでも歴史を感じます。 

建築好きには、たまらない宿です。

 

 

 

 

 

 

 



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