自遊日記

定年後の備忘録

東北の旅(9) 岩手・中尊寺

2007-08-04 19:20:50 | 国内旅行
秋田の角舘から一路南下、平泉に到着。
藤原三代の栄華の跡、中尊寺を訪れた。





階段の奥に、国宝の金色堂が見える。

極楽浄土を再現した、と言われる堂内は豪華絢爛。
阿弥陀如来を中心に、観音菩薩、勢至菩薩も金色に輝いている。 
須弥壇には初代清衡公、二代基衡、三代秀衡のご遺体が
納められているそうだ。

堂内の装飾には、夜光貝、紫檀、象牙などもふんだんに使われているが、
海外からしか手に入らないこんな素材を使っているのは、オドロキ。
堂内は残念乍ら撮影禁止。

お堂の外では、まだ夏に入ったばかりなのにヒグラシが鳴いていた。






金色堂を出たところにある、重文の経蔵。










少しすすむと芭蕉像があった。

芭蕉は、ここ中尊寺を訪れた際、
「夏草や 兵(つはもの)どもが 夢のあと」という
有名な句を残している。







ハスが咲いていたが、どこにでもあるハスではない雰囲気だ。
「中尊寺ハス」というプレートが掲げられていた。

説明プレートによると、
泰衡公のご遺体の傍から発見されたハスの種が開花したものだそうだ。

奥州藤原氏が滅亡して以来800余年。
こんなに長い間生き延びてきたハスの種の生命力に驚く。








月見坂を下ってパーキング場に向かう。







月見坂から北上川を望む。
ガイドさんは、向こうに弁慶の立ち往生の橋が見える・・・
と言うが、工事中の場所があったりで、想像が膨らまない。






中尊寺を出た後、山形の山寺に立ち寄り。
但し山寺に参拝するのでなく、山寺を眺望出来る場所へ行っただけ。
生憎いよいよ雨は本降りになり、視界悪し。

芭蕉が「閑さや 巌にしみいる蝉の声」を詠んだ山寺だが、
山しか見えなかった。