MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「ザ・ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」

2010-10-14 00:44:20 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)


“未公開映画十番勝負“シーズン6 第3弾

ウェス・クレイブン監督作の伝説のデビュー作「鮮血の美学」のリメイク
娘を悪党たちに森の中で暴行された夫婦の家に、嵐の夜に助けを求めに来た若者たちを一晩親切心に泊める事になるが、そいつらこそ娘を暴行した連中だった・・・
それを知った夫婦の残虐な復讐が始まる・・・

ホラーというよりはバイオレンスサスペンスのような作品って感じはオリジナル同様。
執拗なレイプシーンやクライマックスのバイオレンス描写もオリジナル同様印象的。

ただ殺し方はちょいアッサリだったかな・・・最後の電子レンジのチンは・・・ほんとにあんな風になるのかな?
チョイ疑問・・・というよりなかなかよかったけど最後の最後はお笑い見たいで残念。


★★★

「ディフェンドー 闇の仕事人」

2010-10-12 00:24:28 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



“未公開映画十番勝負“シーズン6 第2弾


昼間は土木作業員、しかし夜になると黒いメイクをしてこん棒とパチンコ玉片手に町の悪党どもを成敗するために暗躍する“自称スーパーヒーロー“・・・
そんなスーパーヒーローをウディ・ハレルソン演じてる所が面白そうだし、おバカな主人公がテンヤワンヤの大騒ぎの挙句に本当のヒーローになっちゃった・・・というお気軽コメディだと期待して見たが意外とあまりコメディっぽくない。

ヒーローおたくのおっさんが活躍するコメディだと思いきや、主人公の幼少のころの辛い生い立ちがあったりして、ややドタバタものとは違う雰囲気。
スーパーヒーローになりすますのも知的障害から来るものという展開に期待してたようなお笑いにはならなかった・・・
警察や裁判官、更には精神科医などに真面目にヒーローだと言い張る姿はどことなく物悲しい。

でも悪党相手にパチンコ玉など素人っぽさ丸出しの武器で挑む姿は結構面白いし、特にビン詰の蜂の大群というのは素人にしては究極のスーパーウェポン・・・
ただやはりスカっとしたバカ映画期待してただけに、結局素人はしょうせん素人という現実的な物悲しい結末はやはり寂しいね



★★★


「クライモリ・デッド・リターン」

2010-10-11 00:09:41 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



“未公開映画十番勝負”シーズン6 第1弾

個人的にハズレのないクライモリシリーズ
開始5分でラフティングを楽しむ二組のカップルが行きなり血祭りにあげられるという相変わらず期待出来そうな展開
ボーガンでお乳と眼球を撃ち抜かれる露出好き女に、口から棒を串刺しにされたり、森に仕掛けられたピアノ線のトラップで三枚に下ろされる男たち...ゴア描写全開のオープニングからして楽しい

一人だけ女子大生が生き残るんだが 同じミュータントに襲われた囚人護送車と遭遇し、まさにクライモリを囚人と看守そして生き残った女がミュータント相手にサバイバルを繰り広げる
過去の作品よりかは落ちるものの、未公開ホラーの割には面白いしテンポもいい
クライモリをさ迷いミュータントの攻撃かわしながらも、仲間割れしたり脱走計ったりと短い時間にいろいろあるし 特にホラー映画にありがちなエピローグを二段構え三段構えのオチにしたとこは楽しかった


★★★


No.080 「TSUNAMI-ツナミ-」 (2009年 107分 シネスコ )

2010-10-10 00:01:44 | 2010年劇場鑑賞
監督 ユン・ジェギュン
出演 ソル・ギョング
   ハ・ジウォン
   パク・チュンフン


場所をなんばパークスシネマに移動して引き続き見たこの日の作品「TSUNAMI-ツナミ-」 は韓国発デザスタームービーの大作です
先程のといい今日は海難パニックデーになりました
メガ津波と言うアメリカのビデオムービーにありそうな巨大津波が韓国を襲う未曾有のパニック映画のようですが、さて韓国で作られるパニック映画は果してどのような出来の作品でしょうかね~
日本映画はこう言うジャンルは安っぽくなりがちなだけに(海猿まだマシな部類かな)先程の作品と見比べるのもいいかも?

(あらすじ)

2004年、マンシク(ソル・ギョング)は遠洋漁業に出ていて津波に遭遇し、自分のミスで幼なじみのヨニ(ハ・ジウォン)の父親を死なせてしまう。
その後彼は韓国屈指のビーチリゾート、釜山のヘウンデで飲食店を営みつつヨニのことを見守ってきた。
ずっと事故のことを悔やんできたマンシクは、なかなか自分の思いをヨニに伝えられず……



様々な人間関係ご交差するのは古今東西こういうパニック映画にはつきものです
この作品でも過去の事故で幼馴染の父親を死なせてしまい、心に深い傷を負った主人公と、その事故で父親を亡くした娘のドラマを中心にその周りの人々の人間模様も描いていく。
刻々と天変地異の予兆が起こりつつある状況を観客に見せながらそういったドラマを丁寧に描いていくんだが、いかんせんクドイ…前フリがやけに長く感じてしまい・・・だんだんイライラしてきます。
またコメディタッチに描かれたりするんで、尚更いらついてしまいました。

この後の災害でこの人間ドラマが大きく左右されていく為に、細かくドラマ部分を描いてるんでしょうけどね。
意図はわかるけどもう少し短くまとめて欲しかったと思います。



後半のメガ津波がけた外れなぐらい巨大で迫力がありました。
ちょっと実際こんなデカイのがあるのかどうかわからないけど、映画的にはこれぐらい巨大津波があってもいいでしょう。
街中を大量の水が人間を飲み込んでいき、橋にはタンカーが引っかかっていて、爆発によりそのタンカーのコンテナが吹っ飛んでビルに突き刺さる!
これぐらい破天荒にしてくれないとパニック映画としては面白くないですね。

この津波により前半で長々と描かれていた人間たちの運命が大きく変わっていきます。
自然災害の前ではどんなに必死で頑張って仕事して生きていても一瞬にして無にしてしまう・・・ある意味パニック映画の定番的な展開に終始したと言う感じです。
自らの命を投げうって人命救助にあたレスキュー隊員の姿に先ほど見た「海猿」を思い出したね。



★★★ 2010.10.7(木) なんばパークスシネマ シアター3 20:25 D-4





N0.079 「THE LAST MESSAGE 海猿 3D版」(2010年 129分 ビスタ)

2010-10-08 23:44:57 | 2010年劇場鑑賞
監督 羽住英一郎
出演 伊藤英明
   加藤あい
   佐藤隆太


あの人気シリーズの第3弾にして完結編の「THE LAST MESSAGE 海猿」を見に行ってまいりました。
予想通りの大ヒット中って事でこの日もTOHOシネマズなんばのスクリーンは一番大きいところでの上映です。
平日にしては結構入ってます。
やはり若い人が多いですね・・・ちなみに3D版での鑑賞です。
邦画にしては大作で、しかも実写の3D上映ですが、今後こういう実写3Dも日本映画でも増えてくるんでしょうかね~
前作であり「海猿2」は見ましたが、ツッコミ満載のなんちゃってパニック映画だったような気がしますが、今回も多分そんな予感。

(あらすじ)

2010年10月、福岡沖の巨大天然ガスプラント施設レガリアに、高波にあおられた海洋掘削装置が激突し、大事故が発生する。
第十管区海上保安本部機動救難隊の仙崎大輔(伊藤英明)、バディの吉岡(佐藤隆太)らは施設に向かい要救助者の救出を行うが、予想外の爆発が起こり、大輔たちはレガリア内に取り残されてしまう。



映画始まって早々に本題に入る潔さは唐突ながらも、この映画は人間関係を描きだしたらやたらしつこいだけに良かったと思います。
前作ほど加藤あいの出番も少なく、不自然なまでに大災害の救出活動の仕事に一般人が介入するような場面は無く(笑)
災害シーンがほぼドラマの大半を占めてます

暴風雨の中、巨大天然ガスプラント施設レガリアが荒波にそびえたつシーンなども迫力あっていいんだが、ただ3Dで期待したような効果は正直出てなかったぞ!
元は2Dで撮影されてるんだろうけど、3Dらしい立体感はたいして感じられない・・・というより3Dとしての必然性がないようにおもう。
迫力ある場面が多いから3Dに変換したバージョンを作ってるんだろうけど、見る方はタダじゃないんだからね。
3D代を別料金で払ってるんだから、やっつけ仕事のような3Dならしない方がマシ!



またこれほど見にくい3D映画も初めて・・・画面全体が薄暗く(たしかに3Dメガネかけると多少暗くなるもんではあるけど)見にくい・・・
どうも私は最後までこの3Dに馴染めなかったな~ハズした方が見やすい時もあったぞ。
やはり3Dは専用カメラで撮られた方が効果もよく出るし、割増代金払う値打ちもあるってもんです。
2Dで見たほうがいいと思います・・・この映画は!



★★★ 2010.10.7(木)TOHOシネマズなんば スクリーン2 16:50 J-26


「LIV MOON "Scream As A Woman Club Tour 2010"」

2010-10-07 00:18:16 | ライヴ&イベント
恒例の秋のメタル月間が来ました。
まず今夜は心斎橋のライブハウスにてLIV MOONのショー見にやってきました
LIV MOONとは・・・元宝塚歌劇団雪組の神月茜が退団後メタルに目覚め結成したシンフォニックメタルユニットです。
昨年のラウドパーク09のオープニングアクトで注目を浴び、春にはワンマライブを行い、いよいよ大阪にも上陸です。
その元タカラジェンヌという経歴がヘビメタとしては異質なところに興味を惹かれての参加です。



会場に着くや入口には多数の方が待ってます。
男性も多いけど女性が一人で来られてますね~そして家族連れ・・・意外と幅広いです。
タカラヅカ時代からのファンの人も居るんでしょうね~きっと・・・
今回は整理番号9番という若い番号なんですが、番号順に並ばされると、何と別の女性も同じく9番ではないか・・・クリマンたまにこれあるね~番号かぶっとるがな!
紳士のキングさんは快くその女性を先に行かせて上げ、ワンドリンクの500円を払い、BARを抜けて奥の会場へ!
最前列ほぼ中央に陣取りました。

隣に来た女性が「ベースの人の位置ってどちら側か知ってますか?」と聞くので私は「知らん」と答えると、私の反対側に居た男性が「そこであってますよ」との事・・・ベースの人のファンなのかな?
後で知ったことですが、このベースの人はHEESEYさんと言ってあのTHE YELLOW MONKEY のメンバーだった人です。
開演までまだ45分・・・ライブハウスらしい狭い空間がいいですね~ここと比べたらクアトロなんて大バコですね。
最善列なので前は暗いステージしか見えないので、暗転のステージを見つめること45分・・・いよいよ始まる雰囲気で、後ろを見るとそこそこお客様も集まってます。
19:05分に仮面を付けたメンバーが登場し、遅れてAKANE LIVさん登場です!

♪Call Me でライブはスタート!
早くも伸びのある美声を聞かせてくれますAKANE LIVさん!
本家ブロンディよりも声が奇麗な分、映画「アメリカン・ジゴロ」でかかるオリジナルより迫力はないかも知れないがとにかく、歌が上手い!
歌いながら前列の兄さんに顔を近づけて、顔を触るような仕草をするAKANE LIVさん。
歌いながらメタルサインを掲げ観客を煽ります。
♪月架で更にメタルサインを突きあげ盛り上げるAKANE LIVさんに前方の観客も同じようなポーズでこたえます。
スタイルも良し、そして美形なフェイス、美しい歌声に最前列という名のかぶりつきでAKANE LIVさんの一挙一動に注目して見ております。
歌もさる事ながら歯がきれいとか、腕を上げた時の脇の下げきれいとか色んな所に目が行ってしまうのも最善列のいいとこです。

「初めまして・・・て言う方がほとんどですね」という挨拶でスタートしたMC。
「8年間タカラヅカ時代に過ごした関西の戻って来れて嬉しいです」との事。
MCの後歌われたのが、♪Like A Prayer・・・マドンナの曲ですね。
最近カバーアルバムを出してるので、その中の楽曲からの曲が多く歌われるのかな?
そうかと思えば他のアーティストのアルバムに参加したコラボ曲♪Aloneも歌い美声を聞かせてくれます。
盛り上がる曲としっとり聞かせる曲を混ぜてのセットだが、しっとり聞かせる曲はロックバラードと言うよりは、クラシックな曲調なのが多いですね。
1stアルバムタイトル曲の♪DOUBLE MOON ではさすがイントロでドッと沸きますね~

途中メンバー紹介もあったりする中、ドラムが故障とかでドラムの前田君だけドラムセットにしゃがんだままで、ドラムが治るまでトークで時間繋ぎ・・・10月にスェーデンに行く話とかタカラヅカ時代のエピソードなどを話してたけど、どことなくだんだんトークも空回り気味になって来たAKANE LIVさんにベテランのバンドメンバーたちがいろいろと助け舟的に会話に入ってくるチームワークはなかなか良いではないか。

後半はこれまたカバー曲アバの♪Gimme Gimme Gimmeでスタート。
これは完全にオリジナルのイメージが無いです・・・メタル風にアレンジされております。
終盤はメタルの雰囲気がやや無くなり、"4オクターブの女神"らしいAKANE LIVの美声を強調したようなクラシカルな♪Wuthering Heightsなどスローな曲が続いたな・・・アンコールの後さらに拍手が鳴りやまない。
どこからか「ファントム!」という声が飛び、、それをきっかけにあちらこちらから「ファントム!」の掛け声が・・・
あの「オペラ座の怪人」の曲なんですが、多分一番盛り上がると思われた曲がまだ歌われていないのに気が付きました。

「まだ聞きたいですか?」というAKANE LIVさんが歌ってくれたのが♪THE PHANTOM OF THE OPERA・・・でなく、クラシカルな♪Lascia ch’io pianga でした・・・う~ん、どうしてファントムしないのか分からないけど、ややトーンダウンな終わりでした。
大盛り上がりってとこまでは行かないけど、そこそこ盛り上がりました・・・って感じかな~
曲が終わると一瞬間があいて拍手や歓声が起こるっていう場面が再三あったしね。
でもAKANE LIVさんの美貌と美声と脇の下に免じて良しとしましようか・・・(笑)
そうそういかにも宝塚歌劇団って感じの女性たちが居たけど多分同期の人たちかな?


↑終演後の館内

終演後サイン&握手会もあり、一応参加しましたが、並んでる途中で上川隆也似のマネージャーらしき人が一人一人丁寧に挨拶して感想とか聞いておりました。
そしてAKANE LIVさんも一人一人丁寧に握手とサインする際に相手の名前を聞いており、気さくに会話もしていました。



私もAKANE LIVさんに「ラウドパークは今年出ないの?」と聞くと「そうですね~今年は出ないんですよ~その分スェーデンで頑張ってきます」との事・・・
「最前列で見てたよ・・・」と言うと「知ってますよ、あそこでご覧になってましたよね~」と見てた場所指摘された・・・チョイ♡♡♡な気分で会場を後にするキングさんでした(アホ!)



NEXT SHOW LOUDNESS / TRIBUTE TO MUNETAKA HIGUCHI(10.15 大阪 松下IMPホール)



★★★ 2010.10.5(木) 心斎橋CLUB DROP 整理番号9番(イープラス)

No.078 「キャタピラー」 (2010年 87分 ビスタ)

2010-10-03 00:25:38 | 2010年劇場鑑賞
監督 若松孝二
出演 寺島しのぶ
   大西信満
   吉澤健



この日、布施ラインシネマでの2本目の映画が、このシネコンでは異色の作品。
十三でお盆に公開されてた話題作「キャタピラー」ですが、この映画は寺島しのぶが第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したという事で大きな話題になり、彼女の演技にも注目の作品です。

(あらすじ)

ましく戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。
しかし戦地からシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきた久蔵(大西信満)は、顔面が焼けただれ、四肢を失った姿だった。
多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。
シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くしていくが……



先ほどの活劇時代劇とはガラっと変わった、重いテーマの作品です。
顔面が焼けただれ、手足を失いまさに肉の塊のようなグロテスクな姿で帰ってきた夫の姿に戦争の惨たらしさを感じづにはいられないんだが、それ以上に寺島しのぶ演じる妻とその四肢を失った夫との関係が壊れていく姿に、戦争という恐ろしくも悲しい出来事を凝縮されてるように思いました。

見るも無残な姿になった夫に最初は嫌悪感を抱くも、周囲からは戦争の英雄=「軍神」の妻と崇められ、彼女もその妻として献身的に夫の面倒を見て行くのだが、言葉も話せず、食べては寝て、妻の体を求める・・・そんな夫に苛立ちと、そして軍神として崇められる夫へ尽くす事や、軍神の妻として周囲から尊敬される自分への疑問など様々な思いが彼女を変容させていく。

またその夫も戦地では数々の虐殺や悪行を行ってきた自分の罪に対する意識が彼を苦しめるが、それを誰にも伝えれない悔しさやもどかしさ・・・そして帰国すれば戦争の英雄として周りから持てはやされる苦しみなどを、彼の家に飾られている、皮肉にも戦争での功績を称え、天皇から授かった勲章を通して感じます。



全裸の妻の体の上に同じく全裸で四肢の無い体を重ねる夫との異形なSEXの場面は、ある意味語弊があるかも知れないがショッキングであり、一種グロテスクでもあります。
でもこれが戦争という行為がもたらしたある夫婦の悲劇の末路でもあるのです。

寺島しのぶさんはさすがに熱演で、鬼気迫るものがありました。
あまりにも上手すぎて、少々やり過ぎ?なんて思わなくもないが、でも素晴らしい熱演でしたね。
夫を演じた大西信満もよかったです



★★★ 2010.9.30(木) 布施ラインシネマ シネマ5 19:05 F-3

No.077 「十三人の刺客」 (2010年 141分 シネスコ)

2010-10-02 00:14:34 | 2010年劇場鑑賞
監督 三池崇史
出演 役所広司
   山田孝之
   伊勢谷友介



しばらく放置気味になってましたが、やっとこさ映画も見て久々の更新。
今年は例年になく映画を見るペースが遅く、ここ数年の中でも年間ワースト本数のペースで、100本にも届かない雰囲気です。
秋からがんばりましょう・・・
で、久々に見たのが秋にスタローンの映画と並んでの期待作「十三人の刺客」です

(あらすじ)

幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。
斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。



1963年公開の工藤栄一監督の『十三人の刺客』と大体同じような展開で話は進んでいくのですが、クライマックスの対決シーンはさすが迫力という点ではこの映画が大きく上回りますね。
前作は13人VS53人だったけど、今回は13人VS300人という三池版「300スリーハンドレット」のような玉砕覚悟の大決戦。
もちろん活劇映画のこと、この13人が見事300人の敵をバッタバッタと切り捨てて行く・・・この迫力と爽快感は昨今の時代劇には無いものがあります。
もちろんツッコミどころもあるでしょうが、面白ければOKです。
現代的なセリフのやりとりなどはリアリティという点では、旧作より落ちるかも知れないが、だがその代わり分かりやすい・・・

主役の役所広司を始め、豪華メンバーによる13人のキャラが個性的にもっと描かれれば、更に深みのある映画になったかもしれないけど、そこまですると3時間半ぐらいになってしまうか・・・
でも悪役の稲垣吾郎のサイコぶりは新境地を開いたかのような(ま、もっと暴れさしてもよかったかも?)芝居を見せてくれるし、松方弘樹の久々に凄みのある顔も見られたし、結構満足できた映画です。
しかし松方弘樹の眼力の迫力と凄みは久しぶりに怖い松方弘樹を見た感じ・・・立ち回りの動きや、絶妙に見得を切るとこなんざ、さすがです。



役所広司と市村正親の敵対しながらも互いを認め合うライバル関係、この2人がそれぞれの立場で命を賭けてそれぞれの任務を遂行していく姿はまさに最高の侍であり、ベストオブベスト同士の対決でもあります。
互いの立場をわかりながらも戦わなければいけない宿命の2人の姿もこの映画の見どころであります。

三池映画らしいキャラとして不死身の男である伊勢谷友介の存在があります。
13人中1人だけ異質の存在・・・このアクセントがこの作品を面白くしてる要因でもあると思いますし、天下のアイドルに残忍な悪役を演じさせるのも成功ではないかな?
それと岸部一徳と伊勢谷友介の下ネタ・・・これも三池映画らしい遊びですね



★★★★ 2010.9.30(木) 布施ラインシネマ シネマ2 16:20 E-12