MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.077 「十三人の刺客」 (2010年 141分 シネスコ)

2010-10-02 00:14:34 | 2010年劇場鑑賞
監督 三池崇史
出演 役所広司
   山田孝之
   伊勢谷友介



しばらく放置気味になってましたが、やっとこさ映画も見て久々の更新。
今年は例年になく映画を見るペースが遅く、ここ数年の中でも年間ワースト本数のペースで、100本にも届かない雰囲気です。
秋からがんばりましょう・・・
で、久々に見たのが秋にスタローンの映画と並んでの期待作「十三人の刺客」です

(あらすじ)

幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。
斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。



1963年公開の工藤栄一監督の『十三人の刺客』と大体同じような展開で話は進んでいくのですが、クライマックスの対決シーンはさすが迫力という点ではこの映画が大きく上回りますね。
前作は13人VS53人だったけど、今回は13人VS300人という三池版「300スリーハンドレット」のような玉砕覚悟の大決戦。
もちろん活劇映画のこと、この13人が見事300人の敵をバッタバッタと切り捨てて行く・・・この迫力と爽快感は昨今の時代劇には無いものがあります。
もちろんツッコミどころもあるでしょうが、面白ければOKです。
現代的なセリフのやりとりなどはリアリティという点では、旧作より落ちるかも知れないが、だがその代わり分かりやすい・・・

主役の役所広司を始め、豪華メンバーによる13人のキャラが個性的にもっと描かれれば、更に深みのある映画になったかもしれないけど、そこまですると3時間半ぐらいになってしまうか・・・
でも悪役の稲垣吾郎のサイコぶりは新境地を開いたかのような(ま、もっと暴れさしてもよかったかも?)芝居を見せてくれるし、松方弘樹の久々に凄みのある顔も見られたし、結構満足できた映画です。
しかし松方弘樹の眼力の迫力と凄みは久しぶりに怖い松方弘樹を見た感じ・・・立ち回りの動きや、絶妙に見得を切るとこなんざ、さすがです。



役所広司と市村正親の敵対しながらも互いを認め合うライバル関係、この2人がそれぞれの立場で命を賭けてそれぞれの任務を遂行していく姿はまさに最高の侍であり、ベストオブベスト同士の対決でもあります。
互いの立場をわかりながらも戦わなければいけない宿命の2人の姿もこの映画の見どころであります。

三池映画らしいキャラとして不死身の男である伊勢谷友介の存在があります。
13人中1人だけ異質の存在・・・このアクセントがこの作品を面白くしてる要因でもあると思いますし、天下のアイドルに残忍な悪役を演じさせるのも成功ではないかな?
それと岸部一徳と伊勢谷友介の下ネタ・・・これも三池映画らしい遊びですね



★★★★ 2010.9.30(木) 布施ラインシネマ シネマ2 16:20 E-12

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