
今まで劇団の芝居なんて見たことはなかったんだが、何か面白そうなのがあれば見てみたいと常日頃から思っていたんだが、サンデー毎日に掲載されたグラビアにこの燐光群の芝居「スタッフ・ハプンズ」が載っていて興味を持った次第です。
実在の政治家を実名で登場させ何故イラク戦争は起こったのか?と言うのをドキュメンタリーなタッチで描いた英国のデイヴィット・ヘアー作による劇・・・これを日本人が演じる日本版「スタッフ・ハプンス」
ブッシュ大統領就任からイラク開戦までを描いた芝居で、いかにホワイトハウスで論議され国連や各国はどんな思惑でこの問題に当ったか・・・といった具合に現実の流れにそって劇は進行していきます(9.11のテロが起きた第一報をブッシュに耳打ちする場面も再現)
一言で言えば「骨太」この言葉がピッタリくるような芝居で、その中に皮肉めいたユーモアも感じられこのへんはさすがイギリスの芝居かなと思いました。
戦争を仕掛けたいブッシュ大統領とそれを後押しするかのようにやる気満々のチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウイッツ国防副長官のネオコン三羽烏の前に反戦派のパウエル国務長官はタジタジになっていく様は現実の会議でもこうだったんかな~と思いましたが、こうして見ると政治の会議なんて実に演劇的ですね。
パウエルの苦悩が物語の中盤を占め、各国外相と調停をはかりド=ビルバン仏外相との会見の場面なんかはそれぞれの政治的駆け引きの応酬は見応えありました。
ライス補佐官にそっと苦しい胸の内を打ち明けたりと開戦に向けて進むアメリカを危惧する姿に哀愁すら感じてしまいます。
ブッシュと腹割った執務室の会見の場面は凄いテンションで迫力ありました。
そのブッシュが国連の演説で失言した時の苦虫を潰したパウエルの表情・・・笑えます・・・その向こうでネオコン三羽烏はリズムを取って踊ってる!
また国連が認めないと開戦に踏み込めないと危惧しながらも自国の情勢と米国の友好関係の間でただオロオロするブレア英首相はコミカルに描かれて、苦し紛れに根拠の薄い大量破壊兵器問題に米国と共に寄りかかっていく様はまさにシニカルな人間喜劇・・・でも現実に起こったことでその後の悲惨な情勢を見れば笑えないですね。
戦争が作られていく一つのケースとして興味深い芝居でした。
この舞台を観劇したウィングフィールドはビルの中にあるまさに小さな小屋で50人ほどのキャパで満席でした。
横12~3人ほど座れて5列しかないひな壇しき観覧席で最前列は座布団の上に地べた座りそこが舞台です
もう狭い小屋をひしめき合って観劇する感じでしかもイスはなく板で作られた架設のひな壇に座ってる為、途中からオシリが痛いこと・・・尻が悲鳴上げておりました
私は2列目で見てましたが手を伸ばしたら役者に届くような至近距離で唾まで飛んで来そうな迫力がありました
実在の政治家を実名で登場させ何故イラク戦争は起こったのか?と言うのをドキュメンタリーなタッチで描いた英国のデイヴィット・ヘアー作による劇・・・これを日本人が演じる日本版「スタッフ・ハプンス」
ブッシュ大統領就任からイラク開戦までを描いた芝居で、いかにホワイトハウスで論議され国連や各国はどんな思惑でこの問題に当ったか・・・といった具合に現実の流れにそって劇は進行していきます(9.11のテロが起きた第一報をブッシュに耳打ちする場面も再現)
一言で言えば「骨太」この言葉がピッタリくるような芝居で、その中に皮肉めいたユーモアも感じられこのへんはさすがイギリスの芝居かなと思いました。
戦争を仕掛けたいブッシュ大統領とそれを後押しするかのようにやる気満々のチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウイッツ国防副長官のネオコン三羽烏の前に反戦派のパウエル国務長官はタジタジになっていく様は現実の会議でもこうだったんかな~と思いましたが、こうして見ると政治の会議なんて実に演劇的ですね。
パウエルの苦悩が物語の中盤を占め、各国外相と調停をはかりド=ビルバン仏外相との会見の場面なんかはそれぞれの政治的駆け引きの応酬は見応えありました。
ライス補佐官にそっと苦しい胸の内を打ち明けたりと開戦に向けて進むアメリカを危惧する姿に哀愁すら感じてしまいます。
ブッシュと腹割った執務室の会見の場面は凄いテンションで迫力ありました。
そのブッシュが国連の演説で失言した時の苦虫を潰したパウエルの表情・・・笑えます・・・その向こうでネオコン三羽烏はリズムを取って踊ってる!
また国連が認めないと開戦に踏み込めないと危惧しながらも自国の情勢と米国の友好関係の間でただオロオロするブレア英首相はコミカルに描かれて、苦し紛れに根拠の薄い大量破壊兵器問題に米国と共に寄りかかっていく様はまさにシニカルな人間喜劇・・・でも現実に起こったことでその後の悲惨な情勢を見れば笑えないですね。
戦争が作られていく一つのケースとして興味深い芝居でした。
この舞台を観劇したウィングフィールドはビルの中にあるまさに小さな小屋で50人ほどのキャパで満席でした。
横12~3人ほど座れて5列しかないひな壇しき観覧席で最前列は座布団の上に地べた座りそこが舞台です
もう狭い小屋をひしめき合って観劇する感じでしかもイスはなく板で作られた架設のひな壇に座ってる為、途中からオシリが痛いこと・・・尻が悲鳴上げておりました
私は2列目で見てましたが手を伸ばしたら役者に届くような至近距離で唾まで飛んで来そうな迫力がありました
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