「悪魔のシスター」に続いて同じ劇場1にて公開のこの作品
これもリバイバル作品ですがタイトル知ってるぐらいで未見でした
主演はハーベイ・カイテルで、先日見た「レザボア・ドックス」と同時期の出演のようです
前の記事に書いたピンヘッドのヘッド
麻薬、買春、賭博と警部補でありながら悪業に手を染める主人公の日常が描かれるが、ある日尼僧への強姦事件が発生
高額な賞金を前に借金返済の為に犯人逮捕に張り切るが、尼僧は犯人を赦すと言う選択をし、そんな尼僧を前にダーティー刑事の心に変化が…
何よりもだらしない主人公の刑事の堕落ぶりが凄まじい
底の中の底のようなダメ人間をハーベイ・カイテルが熱演
フリチンで珍味な踊りを見せたり、情けなく泣き出したり、強盗から盗んだ現金を巻き上げ、事件現場でも野球賭博の話題で盛り上がるし、職務質問で止めた車に乗った女子2人組を強迫して、パンツ脱がして尻を出させたり、男根を咥えた時の顔をさせて、それ見ながらオナニーをこく…
暇あればコカインばかり吸い込むまさに愚の骨頂のような男
しかし強姦された尼僧が犯人達を赦すと言う事を聞いて己の愚かさに目覚めるんだが、正直内容以上にハーベイ・カイテルの迫力ある演技が最大の見所と言う作品であります
ダーティー刑事が信仰に目覚め、目の前に血まみれのキリストを見た時「何故もっと早く出てきてくれなかったんだ!」と泣き崩れる場面は人間の弱さ愚かさを初めてこの刑事が見せる
しかし初めて犯人を赦す気持ちになっても、それまでに無くした物の大きさは彼に取って取り返しの付かない物となり、まさに破滅的な人生を後悔する事になる
人間の弱さが出た作品だと感じました
★★★ 2024.1.23(火) シネマート心斎橋 劇場1 20:15 F-11