この作品は永らく日本未公開で、安DVDメーカーからリリースされてたいわゆるビデオスルーの作品なんですが、最近晴れて劇場公開されたようです
1976年製作のスラッシャーホラーで、あのブルックシールズの出演作でもあります
と言ってもこれがデビュー作品
主人公の変わり者の少女の妹役でまだ子供
しかも冒頭でいきなり殺されて退場します
少女アリスは美しい妹に嫉妬していた
その妹が初聖体式の日に教会で殺害される
それを皮切りに連続して不可思議な事件が頻発する…アリスがまるで犯人のようにドラマは展開して行きます
黄色レインコートにプラスチックの仮面
手にはデカい包丁を持った殺人鬼
不気味な人形を大事にするアリス、魚を包丁をぶった斬る映像などシュールな描写が印象的な作品で、未公開なのが惜しまれる
エグい描写は特に無いけど、どことなく気持ち悪く進行していく作品の雰囲気はなかなかよろしい!
神父の前に膝まずき、舌を出してそこにパンを乗せてもらう儀式のシーンの舌をベローと出した大人や子どもの何とも間抜けな顔…この作品の非凡なところ(笑)
ダリオアルジェント作品の雰囲気もどこか感じる、たしかにスラッシャー映画幻の傑作でした