実際に2008年に起こったテロ事件の実話の映画化
正直、私は覚えてないんですが、テロ事件があちらこちらで起こるから麻痺してるとこがありますね
この作品は五つ星ホテルが武装したテロリストに襲われるんだが、このような実話ベースのテロ映画は過去にありますが、この全編緊張感漲る展開は特筆ものですね
逃げ惑う客やホテル従業員たち
それらを容赦なく撃ち殺しまくるテロリスト
そこにはジョン・マクレーン刑事やジャック・バウアー捜査官、ましてジョン・ランボーも居ない…
この映画はそのテロリスト達を根絶するヒーロー的な存在が皆無で絶望的な状況からどうやって逃げる=生きるという選択をする人間たちのドラマ
そこが私はとても良かった
その行動が正解であったり結局は命取りになったりと各々の行動が人間的でした
この人は助かると思ったら殺されてしまったり、テロ対策部隊がやっと来たと思ったらアッサリとテロリスト達を鎮圧したり、実話ベースらしくテロリストと鎮圧部隊と派手な対決など余計な演出も無く描かれて実話ドラマらしいです
ドラマの中心となるデヴ・パテル扮するホテルマン始め様々な登場人物による群像劇にもなってるが、宿泊客や従業員を取りまとめ仕切るアヌパム・カー扮する料理長がとても良い味出してますね
何故あそこまで仕切れるくらい偉い人なのかはわからないが(笑)
ラストのカットは威風堂々とそびえ立つタージマハル・パレス・ホテルの勇姿が…そこには色んな人達が息づくように煌々と光輝いていました
★★★★ 2019.10.4(金) TOHOシネマズなんば 別館スクリーン12 B-13