
これは恐い映画ですね
悪魔に魂を売る男の話ですが、その悪魔に魂売ろうとする人間の心の闇が1番怖いですね
サスペンス映画と言うよりはホラー映画の雰囲気が充満するムードは私の好みです
ミッキー・ロークとロバート・デ・ニーロが最初に対峙する冒頭からラストのエレベーターが降りていくのを陰影を利かして強調した映像まで、不気味なストーリー同様に作画的にも見所がいっぱい
また時折フラッシュバックする脈絡のないカットが真相が明かされた時に繋がっていき、その後に待ち受ける驚愕の謎が観客の前に解き明かされる
(因みに私は鑑賞中にこんなオチなら凄いなと思ったらその通りでした)
当時は人気絶頂のミッキーロークのどこか疲れてくたびれた感のある探偵ハリー・エンゼルはぴったりハマってたし、ロバート・デ・ニーロの謎の紳士不気味感は流石の貫禄です
茹で卵をグリグリとテーブルに擦りつけながら殻を割って食べるシーンは個人的に名場面に入れたいほどの恐さを感じる芝居を見せてくれます