MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.012 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012年 127分 シネスコ)

2013-02-28 01:47:21 | 2013年劇場鑑賞
監督 アン・リー
出演 スラージ・シャルマ
   イルファン・カーン
   アディル・フセイン



この日の二本目はちょい遅ればせなからの鑑賞
この作品はは先だってのアカデミー賞で監督賞や視覚効果賞などを取った作品だがそれも納得の行く作品でした
アカデミー賞発表直前で見たこの映画は期待以上でしたね

(あらすじ)

1976年、インドで動物園を経営するパイ(スラージ・シャルマ)の一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、嵐に襲われ船が難破してしまう。
家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。
ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。
残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……



救命ボートにベンガルトラと人間の少年だけが生き残り漂流するって、そんなん1日とて持たんやろうに・・・
そんな事を考えてしまうけど周りは大海原で逃げ場無しのデスマッチのような状況だが、そんなサバイバルな中で少年とタイガーはお互い縄張りと立場を認識することで共存していく・・・
もちろんそう簡単にそんな関係になる訳でもなく、少年にとっては最初は死ぬか生きるかの命が縮みあがる気分だった訳ですがね
最初はシマウマ、ハイエナ、オランウ―タンが居て、順番に死んでいくのがボートと言う狭い空間内での植物連鎖見たいだった

極限の状況の中で生き抜くという気持ちがトラと少年の中にあったからこその奇跡のドラマ
ただこの少年は元々賢い子なので、色んな知恵や知識でドンドンと苦難を乗り切っていく・・・我々凡人にはあんな風には上手く行きません
私など1時間も持ちませんわ・・・そんな事考えて見てました



もうひとつドラマ以上に見ものはその映像美の美しさ!
CGによる特殊効果のなせる技だけど、朝焼けの静かな海の景色、また満天の星空や透明で透き通った海面を俯瞰で捉えた映像の中に船の下をジンベエザメが遊々と泳いでいくシーンの壮大さ、そしてクジラが口を開けて飛びあがってくるダイナミックさ!
トビウオの群れからミ―アキャットが大量に住む島での神秘的な光景etc
これほど3Dで見たら良かったと思わされる映画も珍しい(今回は2Dだった)
このシーンだけでも見る価値あり!アカデミー賞受賞も納得です

ラスト近くで生き残って中年になったパイ少年が、取材に来てるライターのもう一つのストーリーを語るが、それは我々観客にもどちらの話が良いですか?と問い掛けられてるかのようでした
信じるか信じないかはあなた次第・・・でも誰も信じたくなる、そんな命の素晴らしさを感じさてくれる1本です



★★★★ 2012.2.21(木) なんばパークスシネマ シアター11 20:40 E-3