MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.031 「ブラック・スワン」(2010年 108分 シネスコ)

2011-05-13 22:36:37 | 2011年劇場鑑賞
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ナタリー・ポートマン
   ヴァンサン・カッセル
   ミラ・クニス



久々に映画鑑賞で、これまた久しぶりの布施ラインシネマ10に行ってきました
梅田に大きなシネコンが出来たけど、聞くところによるとシネコンに行くエスカレーターが20分待ちくらいで、しかもチケット買うのに40分待ち!
映画始まってまうがな・・・
最近はさすがに落ち着いてるかも知れませんが、休日は大変な混雑なんでしょうね
で、この布施ラインシネマはそんな混雑には無縁のゆったりと鑑賞出来てよいです

(あらすじ)

ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。
芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。
そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……



一体この映画はどんな作品なのか?予告の段階から気になっていたし、ストーリーも敢えて知ろうともしなかっただけに、ホラーとまでは行かないけど、どことなくサイコスリラーっぽくて心理サスペンスのようでもある・・・そのゾクゾクするような展開はとても面白かったです
バレエの主役の座をめぐる話かと思ったけど、単なる主役の座を争う対立のドラマではなく人間の心理に潜むもう一つの顔を浮き彫りにしていくような上質なスリラー映画となっています
バレエの事はよくわからないけど、白鳥と黒鳥を一人のバレリーナが演じるという部分と人間の心の2面性を上手く扱ったドラマは素晴らしいと思った
ネタバレになるので、この映画の面白い部分をハッキリ書けないのでグダグダな文面になるけど・・・

大役への憧れや大役故のプレッシャー、そしてライバルたちへの警戒心・・・役作りにのめり込んで現実と幻想の境目が見えなくなって行く一人のバレリーナの悲劇をバレエの世界の華やかな部分と暗い部分を見せてくれながら見せてくれます



アカデミー賞で見事にオスカーを手にしたナタリー・ポートマン主演の映画だが、その演技はオスカーの値するほど良かったですね
どことなく怯えているような二ナとその二ナと対照的なもう一人の二ナのような黒鳥を演じる二ナ・・・このあたりの芝居の見せ方は監督の演出力もさることながらナタリー・ポートマンの体を張った芝居が凄い印象に残る
しかしまさかあのアミダラ王女があんな不埒な行為をやっちゃうなんて・・・素晴らしいやないの(笑)



★★★★ 2011.5.12(木) 布施ラインシネマ シネマ5 17:00 G-12