kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

水無瀬神宮は「三天皇の御霊を弔う地であり 水無瀬駒発祥の地」

2022年04月10日 | 健康ハイキング・歴史クラブ・教養講座
三川合流の堤「八幡市・背割堤のさくら」のつづきです。


阪急電車 西山天王山駅→大山崎駅から 
西国街道を歩いて「水無瀬神宮」に向かっています。

名水で有名な水無瀬神宮のことは
名前だけ知っていましたが、行くのは初めてです。


水無瀬橋を渡っていきます。

西国街道を歩いていると、家が無くなった跡地の前に
古いお地蔵さんが、ぽつんと残されていました。


西国街道を左折すると、正面に「水無瀬神宮」があります。

前を歩いておられる左の2名は、80代の人達です。
山歩きを続けておられていたと、聞いたことはありますが
今でも60代の人には負けることがないほど健脚です。

水無瀬神宮(みなせじんぐう)

水無瀬神宮は、阪急京都線「大山崎駅」から徒歩15分ほどの
大阪府三島郡島本町にある神社でした。


後鳥羽上皇の、かつての離宮だった水無瀬殿の跡に
後鳥羽上皇を祀って1240年建立されました。

境内から湧き出る、全国名水百選に選ばれた「離宮の水」は
大阪府下唯一、環境庁から選ばれています。

水無瀬駒 発祥の地

水無瀬駒は、水無瀬家で作られた将棋駒のことで、能筆家で知られた公家の水無瀬家が4代にわたって駒銘を書いています。

水無瀬兼成(かねなり)と、その孫の兼俊(かねとし)がよく知られ、今でも水無瀬神宮には、約400年前の、安土桃山時代の公家で能筆であった「水無瀬兼成(みなせかねなり)」が駒の銘を書いたものが、残っています。

「将棋駒の銘は水無瀬家の筆をもって宝とす、この筆跡の駒、免許なきもの弄すべからず」との江戸時代の言葉が語るように、水無瀬駒は、時代の権力者に愛され、後陽成天皇や豊臣秀次、足利義昭や徳川家康などの公家、武士に納められました。

水無瀬駒 関連資料

水無瀬神宮では、この水無瀬駒ゆかりのものとして
小将棋「八十二才」銘 漆書と将棋「八十六才」銘 墨書と中将棋(残4枚) 漆書が残っており、水無瀬神宮のある大阪府島本町では、この水無瀬駒を「島本町指定文化財第1号」としました。

水無瀬神宮 御由緒

承久の乱によって隠岐に流された上皇の遺勅によって、仁治元年(1240年)に御影堂が建立され、上皇を祀ったことから始まりました。

そして明治6年(1873年)に水無瀬御影堂は神社となり、水無瀬宮に改称すると官幣中社に列せられた。同時に、後鳥羽天皇と同じく承久の乱により配流されてそこで崩御した土御門天皇と順徳天皇の神霊も配流地から迎えて合祀しています。

●後鳥羽上皇 (ごとばじょうこう)第82代天皇
1180-1239。安徳天皇の異母弟。
安徳帝が平家と共に西国へ落ち延びたために、即位する。鎌倉幕府に対しては3代将軍・実朝を取り込んで安定を図るが、実朝暗殺後は対立。
承久3年(1221年)に執権・北条義時追討の院宣を出すが、大敗を喫して隠岐に配流となる。藤原定家に『新古今和歌集』編纂を命じるなど歌人としても評価が高く、また刀剣を打つことを好んだとされる。

●土御門上皇(つちみかどじょうこう)第83代天皇
1196-1231。後鳥羽天皇の第一皇子。
承久の乱には関係していなかったが、実父である後鳥羽上皇配流のため、自ら志願して土佐配流となる(後に阿波へ移動)。

●順徳上皇(じゅんとくじょうこう) 第84代天皇。
1197-1242。後鳥羽上皇の第三皇子。
父以上に倒幕の意志が強かったとされる。佐渡において病に倒れると、京に戻れる希望がないので存命は無益とし、断食をおこない自ら死を選んだという。

桃山時代に創建の神門

新門の柱に金網が施してある部分があります。
その中に、石川五右衛門の手形があるそうですが・・・


この手形は、水無瀬神宮にある名刀を盗もうと思い立った五右衛門が、いざ神殿に忍び込もうとすると、神門から中に入ることが出来ませんでした。

神威によって門内に立ち入ることすら出来なかった五右衛門は、神門に手形のみを残して立ち去ったといわれています。
(上手に撮れなかったので、写真は使わせて頂きました。)

●石川五右衛門
?-1594。京都三条河原で処刑されたことが、史料によって裏付けられており、実在の人物であるとされています。

大盗賊として数多くの伝説があるので、歌舞伎や浄瑠璃などの演目にもたびたび登場していますが、いまの若い人は知っているのかな。(^^ゞ

この後は、離宮の水を頂ける「水無瀬神宮」へ続きます。

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