黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルⅢ』北森鴻(新潮社)

2005-09-13 | 読了本(小説、エッセイ等)
異端の民俗学者・蓮丈那智の助手・内藤三國の写真をお守りにするという都市伝説が、大学内で流行。しかもその写真は、いずれも悲惨な末路を辿っていた。そんな中、那智から助手・佐江由美子とともに、"御守り様"と呼ばれる人形の調査を命ぜられる。しかし対象である人形が壊され、その持ち主である火村家当主・恒実も殺されるという事件が起き……『憑代忌』、
F県栄村にある円湖。その湖底に神社跡が存在すると指摘した、郷土史研究家・林崎。その説を証明するように、湖底で鳥居が発見されるが……『湖底祀』、
那智が院生時代に関わったことのある、名家・御厨家の執事・滝川の殺害事件。彼は、亡くなる前日に行われた祭祀を映した映像で、「あの御仁か」と呟いていた。"殺害される為の女神"について考えていた那智は、その過去の事件を思いだし……『棄神祭』、
式直男という名で学会誌に発表された"仮想民俗学序説"。その衝撃的な論文に登場する"式家文書"という文献には、"絡繰箱"という謎の箱と、"べるみー"という人物の"洋人画"の存在が記されているという。ところが、彼と会う約束をしていた那智たちが式家を訪れると、そこには警察がおり、彼は行方不明だという……『写楽・考』の4編。

表題作『写楽・考』が特に面白かったです~♪
教務部主任の『狐目の彼』の名前がようやく明らかになって、しかも結構活躍していたり(笑)。
前作に登場の佐江さんは、助手として登場…ちょっと第二の那智みたいです。そして三國は受難……な感じ(笑)。

<05/9/13>

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