急逝した父・善壱のあとをうけ、国会議員になった息子の漆原翔太郎。初登院早々に問題発言や問題行動連発で、バカっぷりを発揮。善壱に心酔し秘書になったものの、そんな翔太郎の第一秘書を任されてしまった青年・雲井進は苦労が絶えず、支持者を減らさないように奔走している。
そんな中、地元のZ県森山市の公園の管理をしている緑の森の会の代表・戸部夏子から持ち込まれたのは、引退した大物政治家・蜂須賀信造が画策する森山第九公園の取り壊し計画の阻止。支持率回復のため、引き受けようと考えている雲井の意に反して、翔太郎はきっぱり拒絶。美人秘書を餌を何とか巻き込むことに成功するが……“第一話 公園”、
地元の有力者・東堂拓が勲章が欲しいと言い出し…しかも二十年前に移動図書館を開設して、子供達に夢と希望を与えたという理由まで指定して、何とか根回しの末、受章内定までこぎつけた雲井。
しかし、突然エリート官僚の冴木響子から取り消しの連絡が。何とか思い直してもらおうと交渉にいった先で、彼女の口から生粋の東京人らしからぬ、Z県玄母地方特有の方言が……“第二話 勲章”、
選挙戦が始まった。翔太郎の対立候補は、元俳優である社会平和党の柳下誠一。翔太郎は苦戦を強いられる。大物秘書・宇治家曰くどうやらこちらの陣営にスパイがいるらしい。翔太郎が演説した同じ場所に、直後に柳下が現れているのだ。机の裏から盗聴器もみつかり、容疑者はボランティアスタッフ三人のいずれかではないかと思われ……“第三話 選挙”、
巨大グループ企業<宮門>は、善壱を支援してくれた企業だった。ところがその総帥である女傑・鉄子から今後一切かかわりなし、との誓約書へのサインを強いられた雲井。
何とかしようと体調不良をおして出かけた彼だったが、なすすべもなくサインすることになり、おまけに体調も悪化。事務所へ直帰する旨を電話し、寝込んでしまう。
その間に翔太郎が無断でインタビュー取材を受け、動画がネット上にあがるが、珍しく失言はなく、内容は板垣総理の所信表明演説に関するものだった。
ところが翌日、毎経新聞の政治部記者・橘佑樹があらわれ、その取材を受けたのは演説よりも前だと言い……“第四話 取材”、
所信表明演説かから二か月。さらに失言を繰り返す翔太郎だったが、先の一件以来馬鹿なふりをして何かを企んでいるのではないかという疑念に囚われている雲井。
そして十一月七日。ひとりで呼ばれてもいないZ県の小笠原知事の就任式に出かけてしまった翔太郎を追って、雲井も現地へ飛ぶことに。
宇治家や鉄子らの間で、善壱の悲願であった地域通貨ゼータを実現させるための不正があったのではと、それに絡み、何か仕掛けるつもりではないかと考えていて……“第五話 辞職”を収録。
馬鹿な言動が目立つ二世議員と、その彼のそばで苦労の絶えない青年秘書が関わる事件のあれこれを描いたお話。
どたばた加減も面白く読めました。雲井さんが振り回されて、ちょっとかわいそうですが;
続きが出るのか気になるところ。
<13/10/7,8>
そんな中、地元のZ県森山市の公園の管理をしている緑の森の会の代表・戸部夏子から持ち込まれたのは、引退した大物政治家・蜂須賀信造が画策する森山第九公園の取り壊し計画の阻止。支持率回復のため、引き受けようと考えている雲井の意に反して、翔太郎はきっぱり拒絶。美人秘書を餌を何とか巻き込むことに成功するが……“第一話 公園”、
地元の有力者・東堂拓が勲章が欲しいと言い出し…しかも二十年前に移動図書館を開設して、子供達に夢と希望を与えたという理由まで指定して、何とか根回しの末、受章内定までこぎつけた雲井。
しかし、突然エリート官僚の冴木響子から取り消しの連絡が。何とか思い直してもらおうと交渉にいった先で、彼女の口から生粋の東京人らしからぬ、Z県玄母地方特有の方言が……“第二話 勲章”、
選挙戦が始まった。翔太郎の対立候補は、元俳優である社会平和党の柳下誠一。翔太郎は苦戦を強いられる。大物秘書・宇治家曰くどうやらこちらの陣営にスパイがいるらしい。翔太郎が演説した同じ場所に、直後に柳下が現れているのだ。机の裏から盗聴器もみつかり、容疑者はボランティアスタッフ三人のいずれかではないかと思われ……“第三話 選挙”、
巨大グループ企業<宮門>は、善壱を支援してくれた企業だった。ところがその総帥である女傑・鉄子から今後一切かかわりなし、との誓約書へのサインを強いられた雲井。
何とかしようと体調不良をおして出かけた彼だったが、なすすべもなくサインすることになり、おまけに体調も悪化。事務所へ直帰する旨を電話し、寝込んでしまう。
その間に翔太郎が無断でインタビュー取材を受け、動画がネット上にあがるが、珍しく失言はなく、内容は板垣総理の所信表明演説に関するものだった。
ところが翌日、毎経新聞の政治部記者・橘佑樹があらわれ、その取材を受けたのは演説よりも前だと言い……“第四話 取材”、
所信表明演説かから二か月。さらに失言を繰り返す翔太郎だったが、先の一件以来馬鹿なふりをして何かを企んでいるのではないかという疑念に囚われている雲井。
そして十一月七日。ひとりで呼ばれてもいないZ県の小笠原知事の就任式に出かけてしまった翔太郎を追って、雲井も現地へ飛ぶことに。
宇治家や鉄子らの間で、善壱の悲願であった地域通貨ゼータを実現させるための不正があったのではと、それに絡み、何か仕掛けるつもりではないかと考えていて……“第五話 辞職”を収録。
馬鹿な言動が目立つ二世議員と、その彼のそばで苦労の絶えない青年秘書が関わる事件のあれこれを描いたお話。
どたばた加減も面白く読めました。雲井さんが振り回されて、ちょっとかわいそうですが;
続きが出るのか気になるところ。
<13/10/7,8>