Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

マウス選びについて一度、考えてみる

2011-03-04 23:31:53 | Digital Devices

 私のプライベートメールアドレスには、正直な話様々な企業からのメールしか入ってこない。もちろん携帯用以外のアドレスの方ですが、その中にマイクロソフトからのメールが入ってきてました。

 ご存じの通り、ロジクール(Logitech)と並び、マイクロソフトはマウスやキーボードなどの入力デバイスの超大手です。近頃は他社が赤色LEDからレーザーに移行する中、BlueTrackという青色LEDによるトラッキング技術を推し進めています。で、そのマウスのプロモーションの一環として、各ショップの店員にマウスの選び方を聴くという記事が紹介されていました。当然提灯記事なんで、おすすめされているのはマイクロソフトのマウスばかりです。

マウス選びのチェックポイントを伝授します!!!

 一通り目を通してみて、改めて、自分だったらどういう点をアドバイスするべきか?と言う事を考えてみたいと思います。

 まず、最大のポイントは手に馴染むかどうか、です。マウスの持ち方は人それぞれで、かぶせるように持つ場合もあれば、親指と小指か薬指で挟むように持つ場合もあります。代表的にはこの二つだと思いますが、前者であればエルゴノミクスを、後者であれば形よりも重さの方が重要かも知れません。どちらにしろ、靴と一緒で一度試してみるのが一番。最近はブリスターパッケージが一般的で、パッケージの上からでも形を確認出来る場合が多いので、とにかく持ってみて自分に合うかどうかを確認することが重要です。

 えー・・・と言いつつ、私はエルゴノミクス形状ならそのまま買ってしまうことも多いです。手が比較的大きいため、アメリカンサイズでも大丈夫なんでしょうね。逆に、手が小さい人・・・というより一般的には、通常サイズよりもむしろモバイルマウスの方がおすすめできるように思います。

 自分の手に合にあうものが見つかったら、一般用途ならそれで終了。値札を見て財布の中身と交渉して、この店で買うか否かを検討します。ゲームとか細かく精密な動きが必要な用途なら、ここから重さやセンサーの解像度などを考慮していかなくてはいけませんが・・・強いて他の要素を言うなら「ワイヤードかワイヤレスか」を前提として選ぶくらいでしょうか。

 ワイヤードはケーブルの煩わしさがありますが、値段も安く電池の分軽いですし、何より電池切れの心配が無いのは大きいです。ある日突然動かなくなって電池の換えもない(もしくはクレードル充電式)、なんていう悲劇は日常的に起こりますからね・・・

 ワイヤレスは使いどころを選ばない快適さがあります。むしろモバイル用途の方が、ケーブルを束ねるという手間がなくなるため、収納性や取り回しに優れます。デスクトップで使う場合も、動きをケーブルに邪魔されなかったり、机がケーブルの分広く使えたりと利点が多いです。

 ・・・まあ、好みですよね。ワイヤレスかどうかは差して大きな問題ではないと思います。

 とにかく、一度触ること。量販店に行けばサンプルが置いてある場合も多いので、デザインやセンサー云々よりもまず、手に合っているかどうかを確かめてみて下さい。仕事によっては日がな一日触っている物ですので、それが手に合うか否かで疲労度もずいぶんと変わってくるものですよ?

 


Webビデオの変革・・・やっぱりH.264がスタンダードか?

2011-03-03 20:59:08 | Technology

  世の中ではiPad 2が発表され、タブレットの世界では凄まじい早さで世代交代が進んでいますが・・・こっちの世界でも、事態は思った以上に早く進行しているようです。

 Webでのビデオコーデックシェアの63%がHTML5対応になったそうです。もうちょっとFlashビデオが持ちこたえると思ったんですけどね。

Webビデオの63%がHTML5対応になった TechCrunch

HTML5に準拠したビデオを採用するビデオWebサイトやビデオプレーヤーが急速に多数派になりつつある。今日(米国時間3/1)、ビデオ検索エンジンMeFeediaがリリースした調査結果では、同エンジンのインデクスにある3000万のビデオの63%がHTML5に対応している。

 やはりYouTubeが採用したのが大きかったんでしょうかねえ・・・大手はこぞってHTML5対応に鞍替えし、それに中小のサイトも追従するという動きが加速しているようです。また、IEやSafariといったディフォルトブラウザがいち早く対応したことも採用障壁を押し下げた要因の一つでしょうね。

 ところで、このHTML5対応コーデックのほとんどは、Googleの推すWebMではなく、言わずと知れたH.264です。Googleが要らない横やりを入れてきたことで、今後しばらくはFlashの天下が続くのか?と思っていましたが、思った以上に移行(と棲み分け)はスムーズに進んでいるようですね。このままH.264が天下を取ったなら、一社が全てを握ってしまうようなフォーマットでもないですし、ユーザーとしては楽で良いんですけどね。

 逆に、今後WebMはどうなってしまうのでしょうか?Chrome OSやAndroidではWebMしか使えないという、Apple式の囲い込みをするとか。Google傘下のYouTubeのビデオを全部WebMでエンコードし直して、他のビデオを排除するとか・・・出来そうですけど、やったらネガティブキャンペーン以外の何物でも無いですよねえ。

 さて、Googleはどう動くのでしょうか?そして、その他H.264関連企業はどうしていきたいのでしょうか?


「ちょっとくらい収入減ってもいい」・・・とauは言った

2011-03-02 19:31:31 | Thinkings

 今のご時世、こんな事を臆面も無く言えるのは、大富豪かNPOか・・・とてもじゃないですが、常に設備投資に管理運営を必要とするインフラサプライヤー、具体的には「携帯キャリア」の言うこととは思えませんが・・・

「ちょっとくらい収入減ってもいい」──テザリング解禁に込めるauの「ワクワク感」 ITmedia

「auのユーザーにワクワク感を伝えたいので、ちょっとくらい収入が減ってもいい」

 これはWiMAXの導入とテザリング解禁に伴って行われた会見で、これによって3Gが中心だったデータ利用スタイルにも変化が生じ、結果的にユーザー一人当たりの収入が減ってしまう可能性がある事を受けた発言になります。

 「ユーザーにワクワク感」つまり、「auならデータ通信の自由度が広がる」という新しい選択肢を提供する・・・という表向きの理由だけでなく、これにはソフトバンクも苦慮している「3Gのデータトラフィックをどう制御するか」という点に行き着くのではないかと思います。

 ソフトバンクの場合、Wi-Fiルータをプレゼントするというキャンペーンや、フェムトセルのアクセスポイント設置を進めることで、iPhoneを初めとするスマートフォンの莫大なトラフィックを「固定ブロードバンドへ逃がす」という施策を積極的にとってきました。今回のauの方針としては、固定ブロードバンドではなく「WiMAXへ逃がす」と言うこと何ではないでしょうか。

 3Gのデータトラフィックについては、帯域に比較的余裕のある固定回線に比べ、常々その帯域の細さが問題になっています。かつての「音声とメールのみ」に比べてスマートフォンの扱うパケット通信量はきわめて膨大です。各通信キャリアにとって、音声通話を高品質に維持しながら、跳ね上がるデータトラフィックに対応できるようインフラ整備を進めていくというのは実に頭と財布に痛い問題なのです。

 WiMAXが3G回線の負担を減らしてくれるなら、「ちょっとくらい収入が減ってもいい」と言う事なんでしょうね。
 ちょっと怖い未来として、それらの代替措置が十分に整った時、3Gのデータ通信費が高くなる、なんてことも考えられないか?とも思ったりしましたが。果たして、残る巨人であるDOCOMOは、どういう施策を見せてくれるのでしょうか?

 ・・・まさかLTEだけって事はないですからね。


やはりバックアップは大事

2011-03-01 21:05:24 | Thinkings

 昨日、ショッキングな事が起こりました。一部のGmailユーザーがログインしたら、何もなかった・・・つまり、メールが全部消去されていたというのです。

Gmailの障害がクラウド依存の危険性を再認識させた TechCrunch

今Gmailで起きている問題のことはご存じのことと思う。メールが消え、ログインできなくなるなど、Googleが全力で復旧に努めているものの、これは全生活をクラウドに移すことの危うさを証明する新たな一例である。

 実際には影響はごく小規模にとどまり、消えたメールもバックアップサーバーから復旧が進んでいるというリリースが出ています。これでは元記事のタイトル通り、「クラウド依存の危険性」を声高に訴えるのはやや弱いような気がしますが・・・「データが消えていないだけで、アクセスできない時間は存在した」ことは事実ですし、「クラウドのデータがアクセスできなくなるかも知れない」という問題提起は間違いなく出来たと思います。

 現実的な話として、一般人や普通の企業が管理するサーバーと、大規模なデータセンターでは圧倒的に後者が安全性では勝っています。しかし、それも完全ではないと言う事を、今回の事例は示しているのです。

 「クラウド依存の危険性」もそうですが、それだけではフェアではありません。「ローカル依存」もまた危険なのです。必要なのはやはりバックアップであり、もっと具体的に言うならば、同じデータが複数の場所に存在することです。
 大量の写真や膨大な動画データを(3つ以上の)複数のストレージに持つのは現実的とは言えませんが、自分が本当に大切だと思うデータを一カ所だけにしまっておくのは危険です。

 デジタルデータの良いところは簡単に複製が残せるところ。それ故に危機的な状況を招く場合も多々ありますけれど、使えるところは上手に利用していきたいところです。