Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

脳にいい?イグ・ノーベル賞

2005-10-09 00:41:08 | Weblog
 脳にいい?って言うのはドクター中松が受賞しているからです。それ以上の意味はないですよ、いやホント。

 ドクター中松氏が受賞したことで、各紙が取り上げたイグ・ノーベル賞。その受賞研究がCNN.netに載っていました。

イグ・ノーベル賞、「去勢犬用人工睾丸」に薬学賞

 イグ・ノーベル賞は、

「笑えるとしか言いようがなく、しかも記憶に残り、人々を考えさせる業績」

に贈られるそうです。しかし、れっきとした権威のある賞ですので、中松氏の受賞は名誉ある事です。確かに35年間も毎食記録するなんて、なかなかできることではありませんからね。

 で、今回の受賞の中で、中松氏のは特別ぶっ飛んでいたのか?というと、そうでもありませんでした。

・農業歴史賞:ニュージーランド・マッセイ大学のジェームズ・ワトソン氏の、「リチャード・バックレー氏のズボンが爆発した意味の研究」。

・物理学賞:オーストラリア・クイーンズランド大学で1927年から続けられている「粘度が高い石油ピッチの滴が落ちる様子を観察する実験」。

・薬学賞:「去勢した犬用の人工睾丸の発明」で、グレッグ・A・ミラー氏に授与。


などなど・・・。最初のズボンが爆発ってなんやねん?という話ですが、そこまで載ってないので私も訳がわかりません。
 私が個人的に好きなのは、

・化学賞:長い間、結論が出なかった「人類は水とシロップの中の、どちらでより速く泳げるか?」という科学的な疑問について、入念な実験を行ったミネソタ大学のエドワード・カスラー氏とブライアン・ゲットルフィンガー氏に授与。

 ・・・いやあ、アメリカはおおらかでいいですなあ・・・。入念な実験を行ったって言うことは、つまり、シロップの中で泳いだんですね!すげえなあ・・・

 そして、ちょっと笑えないのは、

・文学賞:電子メールを利用して「大胆な短編物語(スパム)」を配信し、少ない資本で富豪を引き寄せ、かなりの金額を手中にしたナイジェリアの「インターネット起業家たち」とその協力者に授与。

 いや、スパマーにこういう賞贈っちゃいけないだろ?
 次回からはこのあたり、ちょっと考えてほしいです。

 全体的に見ると、確かに何の役に立つかはわからないですが、おもしろい研究がそろっています。来年の受賞がどのようなものになるか楽しみですね。特に文学賞のあたり。

・・・ジョジョとかが受賞しないかなあ・・・

携帯業界のキーパーソン、語る

2005-10-07 20:38:45 | Weblog
 今回紹介する記事は、携帯電話の話・・・何ですけど、なんだか素直に納得できる話でした。私はふつうのビジネスの世界では生きていませんが、このような話は大変興味がありますので、実におもしろかったです。

「新規参入が値下げ競争にくるかぎりは、脅威じゃない」

10月4日、都内で開催された「NICT情報通信ビジネスセミナー2005」にNTTドコモ プロダクト&サービス本部のマルチメディアサービス部長、夏野剛氏が登場。ドコモの戦略や、将来展望などを話した。

 内容を要約すると、「最近ドコモがシェアを落としたと言われているし、新規参入業者も取りだたされているが、私たちの戦略は揺るがない」という事でしょうか。

 シェアが落ちているのにもかかわらずの強気発言には、インセンティブモデルとそれに関わる利益についてのからくりがあるようです。

夏野氏はまず、携帯業界に詳しくない人間もいるだろうとして“携帯業界の常識”を紹介。「携帯端末は売るほど損」――というのがそれだ。

 この論理は簡単だ。国内ではキャリアが、携帯端末をメーカーから仕入れて販売する方式をとっている。このときキャリアはユーザーが長期間契約して通話料・通信料を支払ってくれることを期待し、できるだけ安く端末を提供する。その価格は仕入れ値を下回るのが普通で、古くなって型落ちした端末なら1円で売られることも珍しくない。これを業界では「キャリアがインセンティブを付けて売っている」と表現する。


 これはよく耳にする販売方法ですし、なじみの深いゲーム業界も、「ハードで損してソフトでもうける」のが常識となっていますので、理解は難しくありません。では、これがシェアと何の関係が?

 ここまで話した上で、夏野氏は刺激的な表現を使う。「つまり純増シェアを上げると利益は下がり、純増シェアを落とすと利益が上がる」。端末を安売りすれば、より多くの端末を売ることが可能だが、その分仕入れ値と販売価格の間の赤字は大きくなる。

 「それなのにマスコミはどこの純増シェアが上がったと書きたてる。これはおかしな話ではないか?」


 もちろん、「それが一番わかりやすいからですよ」と言うのは野暮なんで・・・
 確かに、端末の価格を安くすることで純増シェアは伸ばせるが、その分の赤字を補填するための、「ユーザーを離れさせない努力」がより多く必要になる・・・それで、通信料まで安くしていたのでは確かに悪循環ですね。

 夏野氏は、他社の端末とドコモの端末の販売価格の差を上げてから、下記のように続けたようです。

夏野氏は、純増シェアというものは短期的なキャリアの施策や戦略が大きく関与するものだとして、累積シェアや企業の利益率にも注目すべきだとアピールする。「ドコモも最新の携帯を0円で販売すれば、シェアは上がる」。端末価格値下げがそのままシェアアップにつながるかはともかく、ドコモが端末を高い価格で販売しながら一定シェアを占めていることは確かだ。

 結局は、「どう利益を保っていくか」という点につきると思うのです。話の筋から考えると、最初に端末を安く売り、赤字を出す・・・つまりシェアを短期的に伸ばすことは、それだけ「リスクを背負い込むこと」だと言うことです。ですから、短期的なシェアを追うよりも、長期的な利益率を見る方が重要である、という考え方だろうと、私は理解しました。

 それだけに、新規参入者に対し、

「安売りで勝負を仕掛けてくる限りは、脅威ではない」と一笑に付す。「価格だけなら、いつでも下げられる」

と強気な発言を出せるのでしょう。彼の理論によれば、それは全く正しいですし。ですから、

ただし、新規参入事業者がドコモが考えつかなかったサービスを思いつき、それを実行に移してくる可能性もある。「そのときは、新規事業者は脅威になる」と夏野氏は慎重な姿勢を見せた。

 顧客を奪い、かつ別キャリアへの流出を防ぐ事ができる新たな試みを新規参入者が持つことは、彼にとって一番気がかりなことのようです。

 今現在、携帯のシェアだけならば、まさに群雄割拠の状態です。それだけに、「いかに現在のシェアを維持していくか」というのが、新規顧客を開拓するよりも重要だと氏は考えておられるようで、そのあたりが今回の様な発言につながったのでは、と思います。
 戦略というのは、様々な段階がありますので、この考え方がそのまま他社に通用するわけではありませんが、「キャリアを継続的に維持していく」という業界の中で、ドコモの位置というものを再確認するのに最適な記事だったのではないかと考えています。

 ・・・いや、私はauに行こうかと思っているんですけどね。

自分自身をアップグレード

2005-10-06 21:21:49 | Weblog
 アップグレードとは言っても、別に資格を取るだとか、ビルドアップするというたぐいのアップグレードではありません。
 そして、これを提案したのはPCメーカーでも、健康機器メーカーでもなく、言わずとしれたゲームの周辺機器メーカー、HORIでした。

PeriBorg.com

ホリが提唱する周辺機器イズムの新しい形――ペリボーグシリーズとは?

 ペリボーグ(PeriBorg)という名称は“Peripheral”(周辺機器)と“Cyborg”(サイボーグ)という2つの言葉から誕生した。自分自身の身体に装着することで“自分自身の身体機能を拡張する”、ペリボーグから得た機能を“自分の能力の一部である”と解釈することで、これまで想像すらし得なかった、驚くべきビデオゲーム体験を、すべてのゲームユーザーに提供しようというコンセプトだ。

 詳しくは、ITmediaの方の記事を見てもらうとしまして、今回そのラインナップの中から、「オレコマンダー」と「ショクシ」の発売が決まったと、HORIからメールが届きました。

 オレコマンダーは、手に装着して指に連射機能を付加するアイテム・・・こういった方がしっくりくるですな。つけるだけで自分の指が振動マッサージ器に!ということで、堂々と「疲れた時のマッサージに、指圧に」などとかかれているところがナイスです。

 個人的にほしいのがショクシの方。私はゲームの時だけではなく、PCでの作業中も基本的にはスナック菓子を食べない人なんですけど、理由はやはり、キーボードやマウスがべたべたになるのが嫌だから。その点このショクシなら、油汚れを気にせずにキーボードやマウスが使える・・・はず。確かにこんなコンセプトの商品は、私は始めてみました。是非使ってみたいものです。
 もっとも、それで間食が増えてしまった、別の意味で困りますけどね。

 ”自分自身をアップグレードする”というは、外部的要因としては、それこそ”サイボーグ”や”インプラント”といった、「オーバーなイメージ」が先行していたように思いますが、この手軽なアップグレードはいい意味でも悪い意味でも、その期待を裏切ったといえるでしょう。

 信じがたいビデオゲーム体験への入り口

 とりあえずショクシが発売されたら、その入り口に乗っかってみようと思います。
 

それでもUFOはくる。

2005-10-05 19:51:23 | Thinkings
この記事はKNOPPIX上で書いています。解像度が1280x1024に対応していたらよかったんですけど、エマージェンシー用としては十分使えそうです。
ただ、日本語を入力しているときに、句読点は変換がいらないようなので、エンターキーを押す回数が多すぎて変に改行し過ぎてしまうのが悩みどころですか。

さて、本日の記事はUFO関連です。
いや、ちょっと変わった市の話と言ったほうがいいかもしれません。

「UFOの里」に市長マジ…“着陸地”建設計画進行中

カリブ海に浮かぶ米領プエルトリコのラハスで未確認飛行物体(UFO)着陸用のミニ滑走路の建設計画が進んでいる。総工費10万ドルで、「UFOの里」として観光客も呼べると市長も熱心だ。

 市長はUFOの目撃体験があるといい、旗振り役の学校教師は「いつとは言えないけど、彼らは来る」と大まじめ。

 しかし、ある住民は「経済危機にあるのに政治家は雇用創出ができないから夢をつくっている」とカンカン。(ラハス、AP)


もしも、私の住んでいる市で同じ事をやろうとしていたら、私はどうするでしょうか?下手したらリコール請求のやりかたを調べ始めるかもしれませんね。
確かに夢のある話かもしれませんし、実際に発着場ができたなら、観光地にもなるかもしれません。それでも10万ドルー日本円にして約1200万円をどぶに捨てるのはもったいないと思いますよ。まあ使いもしない箱物を作ると思えば安いものかもしれませんけれど。

旗振り役の学校教師が一体何にはまったのかしりませんけれど、一言ラエリアンムーブメントに声をかけてみると面白くなるかも知れませんね。(はたからみれば)

冒頭のknoppixに戻りますけど、やっぱり長文入力の際の変換効率にやや難があります。慣れないと快適には入力できないですね。ちょくちょく使って慣れていきますか。

季節はずれの大掃除

2005-10-04 21:46:13 | Weblog
 今、職場では大掃除が大きなテーマです。
 といいますのは、合併により書類の重要度や管理形態が大幅に変わったため、一から見直しを進めた結果、大量の不要書類が出てしまったというわけです。

 私がここ最近で処分した書類も段ボール箱数箱なんてかわいいものではなく、常時閲覧可能のものを箱詰めして保管に回したものは20箱程度はありました。
 ほんの10年ほどの歴史しかない下水道でこれなのですから、ほかの業種は推して知るべし。皆さん、必死で書類を選別しています。

 この書類を選別という作業が何ともいやらしく、リサイクル可能な白いコピー紙と、別ラインでリサイクルに出さなければいけない書籍や色の付いた書類、リサイクルできないファイル類や金属部品・・・これらを別々に分別しなければいけないのですが、量が半端ではないので大仕事です。

 個人情報が絡んだ書類は、さらに2ステップ。ホチキスをすべてはずして、シュレッダーにかけます。
 このホチキスをはずすという行程が実にいやらしく、とにかく素直にはずれてくれないのですよ、たかが金属片のくせに!
 そりゃ”簡単にはずれたらお話にならない”という意見も重々承知していますがね。

 そんなわけで、私は「やっぱ電子化」とか思ったわけですよ。整理にしても検索効率にしても、スペースにしても電子化がもたらすメリットというのは量りしれませんから。
 もちろん、読むのが紙に比べて面倒、などというデメリットがあるのはわかりますが、過去の書類の書類に関しては、それでも十分運用ができると思います。

 そういうところでも業務の効率化につながるわけですから、是非積極的に導入してほしいものですが、いかんせん、私は導入を決められるような立場にありませんからね・・・。

 職場でScansnapが導入されないものかしら、と夢を見てもかなわないわけで。

偽物の国勢調査員

2005-10-03 21:24:23 | Weblog
 まずは、本家の方で久々に塩珈琲を更新したんで、宣伝をば。

 国勢ニセ調査員、記入済み票を持ち去り…愛知で続発

 私が調査員になっているということで、たびたび記事にしている国勢調査。どうやらその偽物が出没しているようです。

 一言で言うなら、ものすごく迷惑です。
 私も回っている最中に、「なんかニセの調査員が出たらしいね?」と住民の方から話題が出て、「本当に迷惑な話です」と軽くコミュニケーションを取ってきましたが、結構大きく報道されたことと、やっぱり全戸対象の調査なので、皆さんの中で割とホットな話題になっているようです・・・ここを見ている一人暮らしの皆さんにとってもそうですよね?そうでなくても話くらいは聞いていると思いますけど。

 確かに、情報としては割と有用です。住基ネットから情報取ってくるより簡単だし、情報の内容も「使える」とは思います。ですがね、調査員が足を棒にして回っているのを横からかっさらったあげく、その情報を不正利用しようなんてとんでもない話ですよ。盗まれた方にしても、かなりのプライベートな情報が漏れることになりますので、痛手としては大きいはず。間違いなく、有効なセールス情報として使われます。
 まだ提出していない方は、

1.調査員証を持っているか
2.配りに来た人と同じ人か
3.統計調査の手提げは持っているか
4.自信がなければ電話で自治体に確認

をチェックしてみてくださいね。とりあえず、最近家の周りをうろちょろしている、調査員証を持っている人なら大丈夫だとは思います。

 あー、しかし、こういう輩が出てくるから、統計調査がこんなに大変なんですよね・・・。穏便に、スピーディーにすませたいものなのですが・・・

PC雑誌にCDがついてくるのはうれしい?

2005-10-02 21:32:31 | PC
 そのまんまなタイトルで申し訳ない。
 以前にも記事にした覚えがありますけど、今回はふつうに「うれしい」と思えるディスクがついてきましたので、その辺もふまえて。

 このように、インターネット環境が当たり前になってしまった昨今、よほど独自性のある企画でも無い限り、PC雑誌にCD(DVD)がついてきても、大してうれしくありません出した。
 ついてきているドライバもBIOSアップデートも、フリーソフトにしても、インターネットで拾ってきた方が最新のものを手に入れられる事が多いですし、ダウンロードの手間も回線が高速化したことにより気にならなくなりました。ドライバやBIOSに至っては、元々のサイズが小さいので、回線が貧弱でもどうとでもなりますしね。

 うれしいのは大容量のデータがついてくる場合です。
 たとえばゲームの体験版や、サーバが混み合っている最新ベンチマークソフト。でかいムービーもうれしいかもしれません。
 私はさっぱり見ませんでしたが。体験版にはあまり興味がありませんし、ベンチマークとっても、今更・・・

 しかし、今回のDOS/VマガジンについてきたDVDは素直にうれしいです。

 DOS/V Magazine 05/11月号

 DVD起動ができるKNOPPIX 4.0日本語版がついてきます。
 以前からほしかったのですが、なぜか産総研のFTPサイトにアクセスできず毎回歯がみをしていましたので、今回の付録はまさに渡りに船でした。
 そうでなくてもDVDイメージ3.8GBは大きすぎます。いくらブロードバンドだからって落とすだけでも一苦労です。以前CDイメージをダウンロードしたことがありますが、それでもそれなりに時間がかかった覚えがありますから、その単純に5.4倍・・・一晩放っておきますか。

 何でほしかったかと言いますと、バックアップ用途のため。つい最近もPCを吹っ飛ばした身としては、何とかデータをサルベージする方法を残しておきたいというのが人情というものです。いや、別に、以前作ったCD版でもいいんですけどね。

 結論も何も無いですが、雑誌にCDが付録としてつくのは、「インターネットで見つからない、もしくはインターネットが使えないときに役立つものならうれしい」・・・身も蓋もないですが。
 しかし、あくまでこれはインターネットが使えるという大前提での話。まだインターネットに接続していなかったり、ブロードバンドが使えないという人たちも結構います。都会の方でも、「アパートに回線がきていないのでAirH"しか選択肢がない」という人も友人にいたりします。そういう場合やエマージェンシー用に年に一回、ドライバやBIOSを集めたCDなりDVDをつけた号を発売してもらえると、やっぱりうれしいかもしれませんね。

デフレの原因、利益もデフレ

2005-10-01 21:38:02 | Weblog
 最近はファーストフードなる物をさっぱり食べなくなりました。というよりも、間食を全然取らない。あ、飲み物はそれなりに取りますよ。
 口の中に口内炎ができていて、スナック菓子とか見るのもいやなんです。できればケーキみたいなものもあまり食べたくありません。さらに言えば食事そのものもどうせなら・・・とはならないところが不思議ですがね。

 さて、ファーストフード業界でデフレの引き金になったところといえば、「マクドナルド」と「吉野屋」の2店舗。片方が59円ハンバーガーで攻勢をかけると、「290円」牛丼で切り返すという怒濤の展開により、この業界全体でデフレが引き起こされたのも過去の話。今は多少落ち着いてきていますが・・・
 長いこと迷走を続けてきた両者。そのツケが来たのか、今回すさまじく利益を減らしてしまったようです。

マック衝撃99%減益…「100円」大外れ  ZAKZAK

吉野家も経常利益半減、2期連続赤字に

人気の「百円マック」は両刃の剣だった
 ファストフードの“和洋”両雄がもがいている。日本マクドナルドHDと吉野家D&Cは9月30日に今期連結業績見通しをそれぞれ発表し、ともに利益の大幅な下方修正を余儀なくされた。マックは純利益が実に前期比99%減、吉野家も前期に続き赤字になる。

 マクドナルドの05年12月期連結業績見通しは、従来35億4900万円と予想していた最終利益がわずか5000万円に落ち込み、前期比では98.6%減に。売上高も30億円引き下げて3250億円とした。


 前期比98.6%減て・・半端無いですね。それでも利益が出ているだけ立派といいますか。間違いなく大失敗といえるのですが。

 その原因となったのが、いわゆる「百円マック」。あのマックシェイクやらが100円になったあの一連のキャンペーンです。

 主な原因はCMなどで盛んにPRした「百円マック」の目論見が外れたことだ。百円玉を握り締めて来店する客数は増えたものの、「もう一品」の注文がなく、客単価が下がったという。

 スーパーの大安売りと同じく、「安くした分、何かしら利益がとれる商品がある」のがこういうセールの常な訳ですが、ファーストフードの販売形態上、「別の品もついでに」といきにくかったところが問題だったようです。
 ・・・確かに、「シェイクのついでにチキンタツタ」とか、「プチパンケーキのついでにチキンマックナゲット」とかは頼まないですよねえ・・・。「チーズバーガーとドリンクS」という「百円マックのコンボ」はありそうですが。

 てか、チーズバーガーって百円マックだったのか。

 そして、この「売れば売るほど利益減」というスパイラルに、横っ面をひっぱたかれた格好になったのが、くだんの吉野家です。

 一方、その百円マックに客を奪われた格好なのが吉野家だ。06年2月期連結業績見通しは、売り上げ予想を2%減額し、経常利益は30億円の予想を17億円に半減させた。最終利益も黒字予想から2期連続の赤字にとどまるという。

 みんな不況で銭がないから、昼飯選択に「牛丼一杯290円よりも百円マックとハンバーガーで180円のが安い」という事でしょうか。・・・私だったら牛丼だなあ。米が好きなもので。

 両者にとって、今回の結果はかなり重大なものでしょう。それぞれ十億円単位の利益源ですから、当初のもくろみから大幅な方向転換が求められるでしょう。両者には、これにもめげずに大衆の胃袋を満たし続けてほしいものです。

 ところで、吉野屋やマクドナルドが近くにあれば、コンビニ弁当はいらないよなあ・・・と思うんですけど、実際にはどうなんでしょう?飽きるからそれなりに出てくんでしょうか?マクドナルドや吉野家に比べて、「コストパフォーマンスが一番悪い」のは間違いないんでしょうけど。コンビニ弁当よか、近くに定食屋や喫茶店があるなら、そこのランチ食べた方がうまいしトータルで見ると安いと思います。