Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ヤフー、抗議無視して2年半

2005-10-09 20:58:44 | Weblog
 最初に、ちょっと関係ない話ですけど、大方の予想通り国税調査がぼろぼろの結果のようです。

 国勢調査 650億円投入も、拒否続出 時代にそぐわず

 私も一件だけですが、一度も会うことすらできずにほとほと困り果てています。不審がられたりもしますしね・・・。
 一方でプライバシーを重視しているのだから、こちらもそれに併せて変更していかなければいけないのでしょうね。つまり、制度的に破綻仕掛けているのです。

 そして、こちらも破綻しないうちに手を打たなくてはいけない企業が一つ。

 ヤフー:男性の抗議無視し、不当引き落とし2年半以上

 ネットオークションなどを運営するヤフー(東京都港区)が、東京都内の男性(34)のクレジット口座から、実際には使っていないブロードバンドサービスの利用料名目で不当な引き落としを2年半以上続けていたことが分かった。ヤフーは男性の問い合わせを事実上無視して計約11万円分を徴収していた。ネットの専門家は「ネットやカードの普及でこうしたミスは見過ごされがちだ。被害は氷山の一角では」と指摘する。【大平誠】

 結局は、別の人への請求額が来ていたということでしたが、

ヤフーの担当者から男性に謝罪の電話があり、請求を停止し返金すると約束したが、詳細な説明はなかったという。男性は「何でこうなったのか一切説明もないし、調査の報告もできないの一点張りだ。直接来て釈明をする義務ぐらいあるはずだ」と憤慨している。

これはまずいと思います。二年半も迷惑をかけ続けていたのだから、男性に原因の報告をするのは最低限の礼儀だと思うのですが。
 当初から顧客対応の不備が指摘されていたヤフーですが、

 ヤフーをめぐっては、今年7月、IDを勝手に使われた女性がオークションへの不正出品を知り、出品を削除して詐欺を未然に防いだにもかかわらず、女性から取り消し手数料を徴収した問題や、昨年ヤフーBBの会員660万人分の顧客情報の流出などが発覚している。

といった一連の不手際からも、制度や情報管理の甘さがかいま見えます。値段が安ければいいだけではなく、高品質なサービスの維持につとめていかないと、それこそ顧客は離れていくだけだと思うのですが。
 これ以上被害を出さないためにも、ヤフーには管理を徹底してほしいものです。

 ・・・いや、もともと”安い”が売りだったのだから、他の”高いISP”と同じサービスを期待してはいけない、という顧客側の覚悟も必要なんでしょうかね?・・・えと、せめてプライバシー保護は法律でうたっているのですから、徹底してほしいものですが。

脳にいい?イグ・ノーベル賞

2005-10-09 00:41:08 | Weblog
 脳にいい?って言うのはドクター中松が受賞しているからです。それ以上の意味はないですよ、いやホント。

 ドクター中松氏が受賞したことで、各紙が取り上げたイグ・ノーベル賞。その受賞研究がCNN.netに載っていました。

イグ・ノーベル賞、「去勢犬用人工睾丸」に薬学賞

 イグ・ノーベル賞は、

「笑えるとしか言いようがなく、しかも記憶に残り、人々を考えさせる業績」

に贈られるそうです。しかし、れっきとした権威のある賞ですので、中松氏の受賞は名誉ある事です。確かに35年間も毎食記録するなんて、なかなかできることではありませんからね。

 で、今回の受賞の中で、中松氏のは特別ぶっ飛んでいたのか?というと、そうでもありませんでした。

・農業歴史賞:ニュージーランド・マッセイ大学のジェームズ・ワトソン氏の、「リチャード・バックレー氏のズボンが爆発した意味の研究」。

・物理学賞:オーストラリア・クイーンズランド大学で1927年から続けられている「粘度が高い石油ピッチの滴が落ちる様子を観察する実験」。

・薬学賞:「去勢した犬用の人工睾丸の発明」で、グレッグ・A・ミラー氏に授与。


などなど・・・。最初のズボンが爆発ってなんやねん?という話ですが、そこまで載ってないので私も訳がわかりません。
 私が個人的に好きなのは、

・化学賞:長い間、結論が出なかった「人類は水とシロップの中の、どちらでより速く泳げるか?」という科学的な疑問について、入念な実験を行ったミネソタ大学のエドワード・カスラー氏とブライアン・ゲットルフィンガー氏に授与。

 ・・・いやあ、アメリカはおおらかでいいですなあ・・・。入念な実験を行ったって言うことは、つまり、シロップの中で泳いだんですね!すげえなあ・・・

 そして、ちょっと笑えないのは、

・文学賞:電子メールを利用して「大胆な短編物語(スパム)」を配信し、少ない資本で富豪を引き寄せ、かなりの金額を手中にしたナイジェリアの「インターネット起業家たち」とその協力者に授与。

 いや、スパマーにこういう賞贈っちゃいけないだろ?
 次回からはこのあたり、ちょっと考えてほしいです。

 全体的に見ると、確かに何の役に立つかはわからないですが、おもしろい研究がそろっています。来年の受賞がどのようなものになるか楽しみですね。特に文学賞のあたり。

・・・ジョジョとかが受賞しないかなあ・・・