ネットブックが市民権を獲得してからこっち、ラインナップが爆発的に増えて価格からもディスプレイの大きさやキーボードと言ったスペックからも、そしてデザインでも選び放題です。しかしながら、見た目は違っても根底にあるスペック、つまりCPUやディスプレイの解像度といった部分はほとんど代わり映えしません。WindowsXPを安価に載せるためにはスペック制限を掛ける必要がありますので、そういう意味では仕方ないんですが。
しかしながら、それを仕方ないとは言っていられなくなる時期が、すぐにでも来るかもしれません。
NVIDIA Tegraベースのネットブック elan、重さ836gでHD動画10時間再生 engadget
Qualcomm が 披露したSnapdragonベースの小型ノート Smartbookと並んで、NVIDIA Tegraを採用したネットブックもComputexで発表となりました。TegraはARM CPUコアに無線接続や周辺機器コントローラ、そしてNVIDIA自慢の強力なグラフィックを載せた「コンピューター・オン・ア・チップ」。世界初の Tegraベースノートとして発表されたMobinnova élanは小型・軽量の本体に8.9インチディスプレイとQWERTYキーボードを備え、インターネットへ手軽に接続できます。
引用中の冒頭に出てくるSnapdragon、そして、今回のTegraは、双方ともARMベースのCPUを搭載したプラットフォーム。これまでは、ネットブックと言えばIntelのAtomベースばかりでしたが、今後はARMベースのネットブックが攻勢をかけてくるかもしれません。
となると、採用するOSにも大きな変化が訪れます。・・・ARMではWindowsXPは動きませんからね。となると、LinuxベースのubuntuやAndroidの採用されたネットブックが、続々と登場してくるかもしれません。
そうなると、ますます携帯電話とネットブックの垣根は低くなると思いますが、反対に曖昧だったPCとの境界線がよりはっきりとしてくるでしょうね。数年前に流行ったWindowsCE機の再来とでも言いましょうか、そう考えるとすっごい中途半端な立ち位置に思えますが。まあ、なんにせよ機能を絞って安くなるなら、私的には歓迎です。
マイクロソフトは、早いところARM版のネットブック向けWindowsをリリースするべきかなあと、ぼんやりと思いました。