Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

4コアTegraが登場 コードネームは某アメコミヒーローの本名

2011-02-16 23:59:59 | Digital Devices

私の世代からするともうちょっと前になるので、「カル=エル」とか言われても正直最初は分からなかったのですが。

NVIDIAは「今までの5倍速い」新しいTegra、「Kal-El」を発表しました。年内にはラインナップを置き換える見込み。
フルHD超のムービーを余裕を持ってデコードできるのはもちろん、ゲームで重要な3D性能も大幅に引き上げており、CPU、GPU共にバランスの取れた構成になっています。
また、単純なCPU性能に関しても、

5倍速い 4コア版 Tegra " Kal-El " 公開。8月にはタブレット、年内に携帯へ。 engadget

CPUの処理速度を測るCoremarkのスコアではTegra 2の5840も大きく凌ぐのはもちろん、Core2Duo T7200 の10136をも超える11354。消費電力についても従来よりもさらに効率化し、「HD動画の連続再生で最大12時間」と表現されています。

と、”現役でも通用する”デスクトップCPUを凌駕する性能を見せつけています。・・・まあ、Core2Duo T7200は2006年に発売されたロートルなので、なんで今更引っ張り出されてきたのか本人も分からないんじゃないですかね?Core2Duoは知名度のあるCPUなので、インパクトという意味ではありますけれど。

それでも、今ならARM版Windowsの開発を発表したマイクロソフトの意図がよく分かります。現在勢いがあるのは、x86ではなくARMであるという事実はもう揺るぎないものがあります。ふくれあがるスマートフォンの需要に押され、供給元も潤沢な開発リソースを注ぎ込めるわけですし、それをマスメディアもこぞって取り上げるものですから、x86は完全に影に隠れ、NVIDIAやクアルコムは、いつの間にかインテルと張り合うプラットフォーマーになってしまいました。
将来、TegraやFreescale、Snapdragon等のARMプラットフォームがデスクトップまで本格的に進出し、x86をサーバーの世界へ押しやってしまうという未来がこないとは断言できなくなった今、保険としてARM版のWindowsを開発するのは当然の措置でしょう。

今後、どうインテルが巻き返してくるか分かりませんが、MeeGoでx86スマートフォンを作ると言う計画をNokiaに袖にされてしまった今、やはりデスクトップとサーバーを盤石にするという選択肢しかないと思うのですが、ARMは「それ以外全部」ですからねえ・・・



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