Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

暮らしサポーターズ・・・真の家庭用タブレットを目指す?

2011-02-15 23:58:04 | Digital Devices

iPadのブームも一段落した感がありますが、それでも、毎日の様に新作のタブレットのニュースが舞い込んできます。プラットフォームは決まってAndroidで、スペック的にも見た目的にも差別化が難しいものですから、一時期のネットブックラッシュの時のような印象です。
なんというか、どれもこれも、ターゲットが「ガジェット好きのアーリーアダプター」に設定されているかのようで、目新しさは正直なところ、薄れてきました。

そんな中、NECがキーボード付きのモバイルギアライクな端末を、SonyがXperia PLAYを、パナソニックがビエラと連動できるメディアプレイヤーを立て続けに発表しました。日本のメーカーは、このように「使う目的ありき」の方向への差別化を模索しているようです。

さて、そのような「一芸」に秀でた端末から一歩進んで、ライフスタイルの提案まで行ってしまうプロジェクトが発表されました。

暮らしサポートサービスの実現に向けた協業プロジェクトの開始について シャープ報道資料

イオン株式会社(代表執行役社長:岡田 元也、以下「イオン」)、西日本電信電話株式会社(代表取締役社長:大竹 伸一、以下「NTT西日本」)、シャープ株式会社(代表取締役社長: 山 幹雄、以下「シャープ」)は、家庭で簡単に利用できるタブレット端末を活用した“暮らしサポートサービス”の展開に向け、協業プロジェクトをスタートすることで合意しました。

なんでも、シャープのタブレットとNTTの回線を利用して、イオンのネットスーパーを快適に利用してもらおうという試みらしいです。シャープと言うことで、たぶん端末はガラパゴスだと思います。そこにイオンネットスーパー専用アプリを乗っけて、ガジェットに興味の無いけれど、ネットスーパーには興味がある主婦や高齢者に使ってもらおうというのが大まかな趣旨となります。

私が気になるのは、サービス云々よりもタブレットの価格。なんでも、タブレットはイオンで販売するようですが、あまりに高すぎても主婦や高齢者は買ってくれないでしょうし、「ネットスーパーを利用してもらうという」目的上、やはりイオンがそれなりのインセンティブをかけてくると予想されます。・・・ガラパゴスにネットスーパーのアプリがついて、さらに安くなるなら買いかも知れない、と思う訳ですよ。どういう価格設定になるかは全く情報がありませんが、安かったらネットスーパーは利用しないにせよ、チョット欲しいかなあ、と。

さて、「全部入り」「高スペック」ではなく、「何が出来るか」「どう使うか」という方向にシフトしてきたかのように見える日本勢のAndroid。この流れはスペック競争よりもずっと訴求点を作りやすく、市場的にも健全だと思います。願わくば、こういう方向性で世界でも勝負していって欲しいものですね。



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