様々な電子機器が徐々に充電池に置き換えられていくなか、エネループによって単3電池が復権してきているように思います。私もWiiリモコンを初め、数種類の機器で単3電池を利用しております。
そのような機器を利用するときにつきものなのが、電池の交換作業。当たり前ですが、電池は使い切ったら交換するもの。そのまま入れっぱなしにしていても、充電池ならデッドストックになりますし、なにより液漏れのおそれがあるため良いことはありません。
その入れ替えの時にたまに起きるのは、電池を入れ替えたはずなのに全く動作しない現象。充電池の場合はごくまれに「寿命」という原因がありますが、大概は電池の極性、つまりプラスとマイナスを逆に入れているために起こります。そんなに間違えるわけがない、と私も思っていたんです。でも、入れ方が書いていない場合があったり、ナチュラルに間違えたりと意外に起こりえるみたいです。
実際私も、マウスでやらかして大変焦った覚えがありますから。
そのような間違いを無くすために、そもそも極性の違いに関係なく使えるようにすればいい・・・その解決策を物理的に実現してしまったのが、あのマイクロソフトです。
米Microsoft、電池の向きのトラブルを解消する「InstaLoad」発表 マイコミジャーナル
InstaLoadは、電池室側の端子がいずれもプラスとマイナスの両方の接点を備え、電池をはめ込むと、電池のプラス極がプラスの接点に、マイナス極がマイナスの接点に触れるようにデザインされている。電子回路で両極性を実現するソリューションのように電池の電力を浪費せず、コストもかからない。
そもそも、何故Windowsで知られるソフトメーカーのマイクロソフトなのか?と言う事なのですが、マイクロソフトはマウスやキーボードなどの入力機器の老舗なのです。それらのワイヤレス製品には単3電池をつかったものも多く、この技術は近いうちにマイクロソフト社製のワイヤレス製品に搭載されることでしょう。
また、この技術は他社へもライセンス提供されるとのことです。シンプルかつ機器へのデザイン上、性能上の負荷も少ない技術ですので、近い将来、様々な製品で電池の向きを気にしなくても良くなるかも知れませんね。ユーザーの使い勝手を地味ですが確実に向上させる技術ですので、是非とも採用が広がって欲しいなあと思った次第です。