Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

シャープの「携帯電話型」電子辞書

2010-07-27 21:32:56 | Digital Devices

 かつて私が学生だった頃、国語辞典や英和辞典など何種類もの重たい辞書を、たびたびカバンに詰めて通学していたものです。一つ一つが分厚い上に機能特化されており、家でも学校でも収納に手間取った記憶がありありと浮かんできます。
 それらの辞書に取ってかわる形で急速に普及したのが電子辞書です。メモリの急速な高容量・低価格化の末、数冊~数十冊の辞書や類似コンテンツをコンパクトに収録している電子辞書は、もはや中高生には必須のアイテムと言えるようです。

 電子辞書と一口に言っても、市場で販売されているものは学習用途に特化させた物や、翻訳機能を備えた物、家庭の医学や百科事典を統合した網羅型の物、文学作品を搭載した物などその種類は多岐にわたります。学生は素直に学習用途の物を買っておけば問題ないですけれど、その層以外、ビジネスパーソンや家庭用に訴求するために様々な付加価値を「主に収録コンテンツ面で」搭載してきた電子辞書ですが、これまでの大艦巨砲主義から、もしかすると用途を絞って「コンパクトに」「検索しやすい」モデルにシフトしてくるかも知れません。
 例えば、シャープはこんなモデルを発表してきました。

まるでBlackBerry シャープ、片手で使える電子辞書 ITmedia

 シャープは7月27日、BlackBerryのようなデザインの小型電子辞書端末「Brain」(ブレーン)を8月6日に発売すると発表した。英和/和英辞書や広辞苑など12コンテンツを収録。オープン価格で、実売予想価格は1万3000円前後。

 2.4インチ(320×240ピクセル)のディスプレイの下に、小さなQWERTYキーを搭載。118.6(幅)×68.6(奥行き)×11.8(高さ)ミリ、重さ約97グラムと「カラー電子辞書としては業界最軽量」で、片手でも操作できる。

 

 写真を見た瞬間に「Black Berryか」とつぶやいてしまいましたが、形はもうそのまんまです。サイズ的にもiPhone程度の大きさですから、家庭用や学習用ではなく、正に携帯用途特化だと言えます。

 当初は携帯電話にも辞書機能があるし、iPhoneなどのスマートフォンではインターネットもつながるわけですし、用途がいまいち見えない・・・と思っていたのですけれど、オフラインでも使えることや、言葉の意味に最短でたどり着けることなどを考えると確かにアドバンテージはあります。金額的にもリーズナブルな設定がされていますので、海外旅行の前に買っておくと値段分は働いてくれるかも知れません。

 今の仕事の関係上、家でもオフィスでもすぐにネットにつながる環境にいるのに加え、iPhoneで調べ物がそこそこ便利に出来ますので、興味こそあれ食指は動かなかった電子辞書ですが・・・今回の記事を書くに当たって各社の製品を調べていると、なんというか魅力的なんですよねえ。特に今回紹介の機種は、前述したように海外旅行のお供に衝動買いしてしまうかも知れない危うさがあるんですよね・・・買い物は、用途をよく考えてから!



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