Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ヒューマノイドロボットは今こんな感じ

2009-03-16 21:20:44 | Technology

 不気味の谷、ってご存じですか?この言葉、谷とはついていますけれど、地名というわけではありません。人間の認識に関するものなんです。

 3DCGがどんどん進歩していて、今やフルCGで実写のような映画が作られています。始めはちょっとずつリアルになっていく表情やプロポーションに感心していたものですが、ある一線を境に急に違和感を感じるようになる時があります。明らかに以前よりも人間に近づいているのに、とんでもなく不気味に感じてしまう、この境界線のことを不気味の谷と呼んでいます。
 人間が他人を識別するときに、もっとも重視されているのは顔です。ですから、人間に近づけば近づくほど、些細な違いが目についてしまって人間としての違和感が先行してしまうと言うことらしいのですが、今回のロボットは正にそんな感じですね。

 人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功 産総研プレスリリース

 HRP-4Cは、身長158cm、体重43kg(バッテリー含む)で、関節位置や寸法は日本人青年女性の平均値を参考に、人間に近い外観を実現した。歩行動作や全身動作はモーションキャプチャーで計測した人間の歩行動作や全身動作を参考にして、HRPにおいて開発された二足歩行ロボットの制御技術を適用することにより、人間に極めて近い動作を実現した。また、音声認識にもとづく応答動作など、人間とのインタラクションを実現した。

写真図2

とりあえず、一番それっぽい写真をチョイスして掲載。

 間接が丸くなって連続性があったり、手足に人間っぽい曲線がついたりすると、とたんに人間っぽく見えてきますから不思議なものですね。なまじ人間くさくみえるから、実際に動いているところを動画で見ると、強烈な違和感を感じてしまうのですが・・・無駄な動きが無い、っていうのはやっぱり違和感の元なんだなあ、と改めて思いました。人間はやっぱりじっとしていられないですからね。

 しかしながら、そういう事が言えるようになるまでロボットって進化してきたんですね。まだ、20分しかバッテリーが持たなかったり、実運用していく際のソフトウェアの問題がありますので、SFにでてくるような人間に近い自立行動をとるロボットが登場するのはまだまだ先の話でしょうけど・・・何に使うかはさておいて、こういう基礎研究は面白いですね。次はどんな姿を見せてくれるのか非常に楽しみです。

 ・・・ただ、外人に見せるとすごい拒否反応が返ってきそうですよね。ただ、後数歩進んでしまうと、倫理とか道徳を持ち出さなくてはいけないような気がします。



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