<放電管理次第で寿命は決まります>
皆さん、やはりサブバッテリーには何かとご心配が有るようですね。
まぁ~電気物ですから、毛嫌いされる方もお見えかとは思いますが、今日の放電編はお財布に直結ですから賢く使い、お得にキャンカーライフを送りたいものです。
ソーラーで100%満充電されたサブバッテリーは、容量維持率が高いのです。
一般的にはサブバッテリー放電時中にも関わらず、電圧低下が見られない事をネバリが良いとか言いますね。
本日もサブバッテリーはXINNENG、AMG式鉛バッテリーを基本にお話させて頂きます。
XINNENGはご存知、中華製で当初は品質が心配でしたが、使用開始から5年目突入で寿命サイクル数からもほぼカタログ通りの性能を発揮してくれています。
品質問題の多い中華製ですが、中には良い製品も有りそうですね。
【キャンカーの電気食い虫達】
①、やはり筆頭はディユアルソースエアコンでしょうね。
夏場には無くては成らない装備ですが、これが結構電気を食うのです。
サトリプルサブバッテリーが弱って来ますと、一晩もたない状況も発生します。
②、使用頻度は少ないものの、大電流(DC12V 約100A)を消費します電子レンジです。
Kenyの電子レンジは旧型ですから、エンジンを始動してのバックアップは欠かせません。
③、次に長時間連続使用しますテレビですね。
大型の物に成りますと、消費電力も大きく成りますからご自身のサブバッテリー容量、電気使用量に合わせた選択が必要です。
④、そして消費電力は小さいものの24時間稼働します冷蔵庫ですね。
照明関係はLED化に伴い、消費電力は少なく成りました。
照明の内で蛍光灯はLEDに比較しますと、消費電力は大きいですから気を付けたいものです。
更に冬場はFFヒーターも有りますね。
長々と電気食い虫達に付いてお話ししましたが、キャンカーを快適に使おうとしますと以上の装備はどうしても使用します。
今回は各機器の消費電力には触れず、サブバッテリーの電圧、残量でお話を進めます。
【サブバッテリー放電に伴う電圧変化】
健康なバッテリーがソーラー充電にて、アブソーブモード14.5Vまで電圧昇圧し3時間以上経過し、フロートモード13.6Vに入った状態を100%満充電とします。
充電無しですと暗電流等から1時間も経過しますと、12.9Vまで電圧が低下します。
この電圧が鉛ディープサイクルバッテリーの本来の起電力と成ります。
アブソーブモードで14.5Vで充電されたバッテリーは、ほぼ100%活性化していますから、放電を開始しましても電圧が下がり難いのです。
健康的な鉛ディープサイクルバッテリーですと、12.8~12.9Vで相当粘ってくれます。
この一定電圧を維持する特性を容量維持率とも言います。
サブバッテリー管理には必ず電圧を小数点以下1桁まで読んで下さい。
この小数点以下が重要なのです。
XINNENGバッテリーの放電特性グラフです。
温度25℃時に於けるバッテリー電圧と放電量毎の放電時間を表しています。
グラフが放電時間と共に水平に変化しているゾーンが粘りですね。
また、放電量が大きいと放電可能時間は短く成る事が分かります。
そして、電圧が12.0Vに達しますと急激に電圧低下が進みます。
(放電の大きさにより、電圧低下には差は有ります)
【電圧と寿命の関係】
ディープサイクルバッテリーは一般的に400~1000回の充放電サイクルを持っています。
お安いディープサイクルバッテリーの場合は、寿命サイクルも400回と少ないですから、お値段だけで比較しますと短寿命で終わる場合が有りますので要注意ですね。
XINNENGバッテリーの場合、カタログ値は1000サイクル充放電可能との事です。
この1000サイクル保証は放電量が約55%時での繰り返しサイクルなのです。
例えばバッテリー電圧が10.5Vのバッテリープロテクターが作動時の放電量は85%超と推定されます。
そうしますと、寿命は500サイクル以下と成りますから、バッテリープロテクター作動はさせない事が重要と成ります。
長々とお話して来ましたが、通常使用に於いては放電後電圧は12.0Vを堅持したいものです。
12.0V時で残量は約50%程度ですから、トリプルサブ300Ahと言えども実際使用出来る電力は150Ahでしか無いのです。
この辺りも100%満充電に拘る理由の一つですね。
放電は12.0V 残量50%までに抑える事。
これがサブバッテリーの長寿命に繋がります。
少しでも多くの電力を確保したければ、100%満充電に拘る事です。
現在の所、100%満充電はソーラー発電が一番と思います。
廻りを気にせず発電、充電出来る事は有難いものですからね。
<参考> XINNENG