ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




先輩ミュージシャンであります、ジャズギタリストAさんのおうちの新年会にお呼ばれしての帰り道であります。

好きなことをとことん追求するAさんやお友達のミュージシャンの皆さんのお話、楽しそうな笑い声。

沢山の音楽に溢れた、すばらしい夜でした。

 

なんといっても、アナログ・プレイヤーとアナログのアンプを通した、

アナログレコードで聴く音楽の音の温かさ、優しさ、心地よさには、

改めて、僕もLPで音楽を聴きなおしたい、って本当に思いました。

 

ご存知のように、アナログに比べますと、CDは音が良くないのですよね。

これは、決して感情論ではなくて、

技術的に、デジタル化する段階で、二進法に換算しなければならない関係で、

いくらかの情報が(=音の成分の一部が)間引かれて(削られて)しまっているからなのです。

MDなどはもっとですし、MP3などにしてしまいますと、もう、かなりの情報が失われているのです。

 

・・・とはいえ、携帯プレイヤーをイヤホンで聴くくらいでしたら、これはほとんど分らない。

というか、その時点で、そんなに音質そのものにこだわって聴いているというスタンスではないのですから、

これはこれで、文明の利器というか、進化に感謝。

 

でも。

 

改めて、素晴らしいミュージシャンの音楽を、出音(でおと)を、出来る限りそのまま聴きたいのであれば、

あるいは、そのままでなくとも、そのミュージシャンが「よし、これでいこう!」とOKを出した音に近いものを聴くのであれば、

やはり、デジタルよりも、アナログ。

(ちなみに、デジタルの中では、ADATは音がとてもいいんですよね。情報がほとんど削られていないので、CDよりも音がいいのです。

安全地帯の武沢さんは、いつもリハやライブの録音のチェックにはADATをお使いになられています。理由は、ずばり「音がいいから」だそうです。)

 

そして今夜は、アナログカセットテープの音も聴きました。

Aさんいわく、「だって、これでしか残ってないものが沢山あるんだもの」ということで。

そうなんですよね、LPは現在廃盤、CDでの再発も無いものって、本当に沢山あるんですよ。

僕も、カセット、まだ、3~400本くらいは処分できないものがあり、昨年夏の引越しでも、やはり処分できずに持って来ています。

 

カセットもね、いい感じでテープコンプがかかって(音が、これまたいい塩梅で圧縮されるんですよ。テープに録音することで、元よりも音がより太く、温かくなるんですね。そして、CDと比べて、長く聴いても、耳が痛くならないんです)、

聴き心地が実にいいんですよ。

 

今夜はまた、改めて、本当にアナログの良さを再確認できた夜でした。

デジタル化で、何でも便利にはなりましたが、その分、失われている情報って、多いんですよね。

いい音、意識して、補完して(・・・保管して)いきたいと、思います

 

ではー。



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