ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




大、大、大好きな、大阪のインデアン・カレー。

このカレーを知って(しまって)、ここ十数年、

もう、僕にとっては、これ無しでは大阪は始まらないでしょう、という程のものになってしまいました。

 

昨年は大阪に結構長く居られたのですが、会場入りする前に、毎日食べに行きましたものね。

・・・片道数十分近く歩いて(笑)。

確か、六土さんが毎日付き合って下さったと覚えています。田中さんも、うち二~三日間は。松田さんも一回ご一緒しました。

行かなかった方も、「えー、ケンちゃん、今日もインデアン、行ったの?」と必ず確認してくださる、という。

そして「ええ」と、これまた若干ドヤ顔気味で応える、というね。

これがまあ、お決まりのような感じだったのです(笑)。

 

もう一ヶ月も前になりますが、今年の大阪の日。

「行きます?」

「行く。」

「では、会場入りの一時間前に、ロビーで」

 

やはり、六土さんと待ち合わせをさせて頂きまして、

二人でテクテクと、片道数十分、インドへの、ならぬ、インデアン・カレーの旅(別にインドのカレーでもないし、アメリカン・インデアンのカレーでもないと思うのですが)。

 

そして、たどり着いた、いつものお店。

十数年前、初めてこのお店に連れてきてもらった時から、時が止まったかのように、まるで変らない、こちらのマスター

キレイな、色々と、きっちりとしたお店(←行かれたことのあられる方にはおわかりでしょう。あの、お水の出てくるタイミング、出し方。カレーのよそりかた。お水のつぎ足し方、食べ終わる頃の、あの爪楊枝の出てくるタイミング。・・・ぼくは爪楊枝は使わないのですけどね。でも、いつも計ったように、同じタイミングで出てくるのですよね。1~2本、取り出しやすいようにされた爪楊枝のボトルが)。

 

今回もまた、美味しく頂くまえに、写真撮影。もう、何度このブログにも載せたことでしょう。

・・・似たような写真を(笑)。

 

するとマスターが、

「・・・その写真、見てどう思うんです?」

と僕に訊くのです。

 

一瞬ちょっと、質問の真意を計り損ねて、

「えっと、いや、思い出といいますか」

と答えますと、

 

「写真見て、食べた気になるんですか?」

と訊くので、

「いえー、そうでなくて、『ああ、また食べたいなあ』、って思うんですよ。」

と答えますと、

 

ニッコリと僕の顔を見て、

 

「そうですか。それは良かった。これからもどうぞよろしくお願い致します。」

と。

 

つまり、マスターは、こんなことを心配したのでしょうか。

“写真を見て、食べた気になって満足してしまって、食べに来てもらえないのでは”

と。

 

でも、実は、その逆で、

“写真を見ることで、また食べたい、よし、次も絶対に行くぞ、なんなら明日もいくぞ

と、食欲をそそってくれる大切なファクター、リマインダーになるのですよね。

 

ということで、マスターは一安心。

僕も、一安心(なにがかな(笑)?)。

 

 

作る側の人の気持ちって、こういう部分があるのかもしれませんね。

あたりまえですが、来て欲しい。食べて欲しい。初めての人には、ぜひ体験して欲しい。

よくいらっしゃる方にでも、無理かもしれないけど、出来るならば、もう毎日でも、食べに来て欲しい。

 

 

・・・僕たちの仕事も、似てるところがあるかもしれません。

ライブなのだから、メディア(テレビ、DVD、写真、ラジオなど)を介した形でなくて、実際に、本物に会いに、来て欲しい。

是非、生で聴いてほしい。

実際に、その耳で、この圧倒的な臨場感と共に、同じ時間を体験して欲しい。

 

 

うん、わかるなー。

ね、マスター。

 

インデアン・カレーも、是非。

ライブも、是非。

情報でなく、本物を、

 

ということですよね

 

僕は、カレーもライブも、やっぱり本物が、どうしようもなく、たまらなく大好きです。

知ってしまったからには、もう、ね

 

ではー。



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