ON THE ROAD

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『VISITORS DELUXE EDITION』 佐野元春

2014-10-31 21:07:18 | 邦楽


AKB商法が批判されているけど○○周年記念ボックスも十分アコギだと思う。本人の意向に反してレコード会社が勝手にやっているならともかく、佐野は積極的に関わっているから確信犯だよな。「失われた幻のテープを発見!!」なんて言葉もよく聞くけどホントかよ、出し惜しみしているだけじゃないのかと疑ってしまう。

批判的な言葉を連ねながらも今作を予約してまで購入したのはやはこの『VISITORS』という日本の音楽史に残る傑作を愛しているからだ。発売当初は賛否要論だったが自分が初めて聴いたときはどうだったかな、よく覚えていないな(後追い世代)。それ程抵抗があったとは記憶していないけど。

今作を購入するきっかけとなったのはアルバムから漏れた「CONFUSION」とヴィシターズ・ツアーを収めたCDとDVDがあるからだ。しかし、このご時世DVDではなくBDで出せよと言いたい。
全4枚組だがまずはオリジナルバージョンから聴いてみる。やっぱり30年経っても色あせないのはさすがだ。高校生のころから聴いているけど飽きる気配がない。畳みかけるように流れてくる楽曲に聴いているだけで脳みそが溶けてきそうだ。
2枚目は「CONFUSION」を含む別バージョンの『VISITORS』だ。別バージョンと言ってもどうせ大同小異で値段吊り上げたいだけだろなんて思っていたら予想以上に別バージョンで驚いた。「CONFUSION」もなぜ漏れたんだって叫びたくなるくらい当時の佐野を感じさせてくれるカッコいい曲だ。
3枚目は全盛期ともいえる時代のライブテイクなのでワクワクしていたが、どこかで聴いたことのあるような音源でがっかりした。それでもライブバージョンの「SHADOW OF THE STREETS」がカッコよすぎるのが悔しい。
4枚目はDVDでドキュメンタリーとライブ映像だが、まあ大したことはない。相変わらずカッコつけて当時を振り返ったり、新たなミックスをしているだけのなんてことのないもの。ライブ映像も恐らく既発のものが多いと思う。
写真集については…まあいいや。

自分は20周年を持っていなくて、佐野ファンとしてではなく『VISITORS』ファンとして購入したからまだいい、というか普通に満足しているが他のファンはどう思っているだろうか。作品自体は誰もが傑作だと認めるだけになんだか切なくなってくる。


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