モームの作品だから読んだが、苦手な歴史物なので手が出せないでいた。
主人公はマキャベリだが、聞き覚えがある。調べると『君主論』を書いた人だ。
歴史物なので堅い話なのかと思ったが、そこはモームなのでユーモアに溢れている。基本は外交官としてのマキャベリを描いているが、小説的に美化してはいない人間臭さがある。出会った女性をなんとか抱こうと色々策を講じる姿は笑えるし、そのオチもいい。
どこまで史実に忠実なのかわからない…というか脚色もだいぶ入っていそうだが、普通に面白い一冊であった。予備知識無しでも読める。
歴史的なことはわからないし、登場人物の名前も覚えにくいが、読んでよかった。