ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『陽のあたる場所 浜田省吾ストーリー』 田家秀樹

2021-05-29 22:58:57 | 
散々浜田省吾を好きと言っておきながら実はこの本読んだことなかったんですよ。浜田省吾ファンにとってマストとは知っていたんだけど、なんとなく手が出なかった。
紙の方は絶版になっていたので電子書籍でこの度購入して読んでみた。

読んでみて思ったのはwikipediaに書いてあることの大半がこの本の引用じゃないかと。出版されたのが昔だから『FATHER'S SON』くらいまでのことしか記述されていないが、これ一冊読むだけで浜田省吾のことがよくわかる。生い立ち等々はもちろんツアーの間のちょっとした出来事など実際に非常に克明に書かれている。田家氏の仕事ぶりにはあっぱれをあげたい。
やはりプロが書いていると抜粋でしかないwikipediaとは臨場感が違う。

浜田省吾は大好きであるが、この本を読むともっと好きになれること間違いなし。

『アメリカン・ユートピア』

2021-05-29 18:07:41 | 洋画
実は私トーキング・ヘッズ好きなんですよ。とは言ってもガチのファンというのではなく、バーンのソロまでは手は回っていない。でも『ストップ・メイキング・センス』をリアルタイムで体験できていない私にこの作品の公開は嬉しいことだ。

ヘッズという『リメイン・イン・ライト』や上記の映画がまず語られるけど、私はイーノの手が加わる前、特にファーストアルバムが凄いが好き。初めて「Psycho Killer」を聴いた時は結構衝撃だったな。決して上手くない演奏だけど、絶対的な個性はあった。イーノ時代はバンドも大所帯になっちゃってその辺の面白味がなくなってしまったのが残念だった。

話を映画に戻すと、いや〜凄かったね。どうしても『ストップ・メイキング・センス』と比較したくなりたくもなるだろうが、そこは一旦切り離して忘れるべきだ。比較することはナンセンスだ。

本作はブロードウェイ公演を映画化したものだが、その内容は音楽コンサートともミュージカルとも形容しがたいが、唯一無二のバーンの作品であることは間違いない。
もちろん基本は楽曲の演奏だが、そこにはなかなかに複雑な演出が加わっている。べつに派手なセットがあるとか凄い映像演出があるということはなく、登場するのは人と楽器のみ。その簡素さであそこまでの奥行きあるものを作れるのは凄い。もちろん普通に楽曲が良くてミュージシャンの演奏も素晴らしいのだが、それ以上のものがある。全然説明できていないが、これは観ないとわからない。

しかし、バーンも老けたね。でも、いい感じの年のとり方で、カッコいい。ボーカルに関しては全然劣化していないし、「すいませんレバーは」の動きが観られて嬉しかった。

大好きな「Psycho Killer」が聴けなかったのは残念だったが、あの編成、構成では仕方ないかな。ビートの強い楽曲が多めで、ファーストからは「Don't Worry About the Government」のみ。でも、ラストの「Road to Nowhere」では感動せざるを得ないこと間違いない。
作品には全編字幕がついているが、バーンの楽曲ってwikiにある通りホントに「家」に関する歌詞が多いんだね。曲は聴いてても歌詞までは知らない曲がほとんどだから、そういう意味でも新鮮だった。

ヘッズが好き嫌いとか、興味あるなしとかでなく普通に映像作品として優れているから万人におすすめ。

『ジョニー・イングリッシュ』

2021-05-29 10:31:39 | 洋画
2作目、3作目は配信されていたが、1作目がずっと配信されないでいた。が、この度めでたくU-NEXTで観ることができました。

でも、期待していた割には微妙な出来だった。まず、字幕で観たかったのに吹替しかなかったのが残念。しかも、声優はぐっさん。彼の演技が下手ということは決してなく、器用に声優としての役割はこなしていたが、コレジャナイ感が半端ない。

肝心のギャグも何もかもが予想通りすぎて大笑いは起きなかった。あんまり覚えていないが、続編2作ではもっと笑ったはずだ。

ジョン・マルコビッチが出ているのは知っていたが、途中まで彼だと気がつかなかった。マルコビッチ=ハゲという先入観があったからな。思い込みって怖い。彼はおかしな英語を喋るフランス人の役だが、原語だとどうなっていたのか気になるところだ。

途中寿司屋でジョニーがウニを食べるシーンがあるのだが、どう見てもウニを食べているように見えないのだが…。

『ブックセラーズ』

2021-05-15 20:45:02 | 洋画
私も決して読書好きなんて言えるほど本読んでいる人間ではないが、やっぱり本はいいもんですよ。

映画は本に関するドキュメンタリー。登場する人はブックディーラー、コレクター、本屋ととにかく本が大好きな人たち。知識としてなんとなくこういう本が高値つくんだろうなというのはあっても、実際にそういう世界に踏み込むことがない人が大半だろう。そういう意味ではなかなかに興味深いトピックであった。
しかし、『グレイト・キャツビー』の初版に価値がつくとかなら話はわかるが、ダヴィンチの手稿なんてもはや本とかそういうレベルではなく、歴史的な資料だよなと思ってしまう。

題材が題材だから仕方ないかもだが、本の希少性や価値とかそんな話ばかりで、肝心の中身について触れていることがないのが残念だった。積読している奴がいえたセリフではないが、やっぱり本は読んでナンボですよ。

この手の映画にしては珍しくエンドロール後にちょっとした映像がある。これがなかなか興味深く、最後まで席を立たないでほしい。

「デンマーク・デザイン」 東北歴史博物館

2021-05-09 17:01:15 | ○○展


前から気になっている施設ではあったので、特に興味のある展示ではなかったものの無理矢理に理由つけて行ってみた。家からは思いの外近く気軽に行ける。

「デンマークデザイン」と言われてもピントは来ないが、生活に根ざした日常品の展示が多かった。それは自宅で使うような家具であったりが、食器であったり玩具であったりというもの。それでもデザイン的にはユニークでダイソーなんかでは絶対売っていなさそう。ただ中には「これ使いにくのでは?」と思いたくなるものもないわけではない。

ヤコブセンというのは名前だけはなんとなくどこかで耳にしたことがあるが、デンマークの建築家の方なんだね。面白いのはそういう建築家が建物だけでなく、建物に設置する家具なんかもデザインしているということ。そうするとより一体感が出てくるわけだ。

展示室内は美術館標準装備の休憩用の椅子もあったが、これも展示なのかと割と真剣に考えてしまった。一応注意書きの貼り紙貼ってあったけどね。

展示スペースの最後には実際に座ることができる椅子も何点か置いてあった。なかなかに良い座り心地で貴重な経験だった。

グッズショップには企画展ならではのグッズというよりは普通にデンマーク製のものが色々と売られていた。