ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『続・男はつらいよ』

2013-10-23 21:58:00 | 邦画
今回は「母と子」というのがテーマになっていて、まあそれなりに楽しめた。全体としては平凡なんだけど、ところどころに入るやりとりやギャグに笑ってしまう。タコ社長が出てくるとそれだけで笑ってしまう。
しかし、今回のマドンナもろくでもねえな。婚約者までいながら寅さんに思わせぶりな態度とってるけど、ひょとしてこれがシリーズのお約束ってやつなのか?その恋敵の医者役に山崎努が出てくるが、山崎が白衣着ていると『天国と地獄』を彷彿してしまう。

ラストですっかり仲違いしたと思った寅さんと母親が和解しているが、その過程をすっ飛ばしているけどいいのかい。あえて描写しないのもいいがどんなもんか気になる。なんとなくは想像つくけどね。

あと46作観る気力あるかな。

『男はつらいよ』

2013-10-17 08:47:17 | 邦画
国民的映画ながら今まで観たことがなかったが別に観たいと思ったこともないがせっかくだから1本くらい見ておこうと思った。

で、全然期待しないでいたけど観たら案外面白かったりする。最初に思ったのが『こち亀』ってこの映画に相当影響を受けているなって感じた。作者もファンなのだろうけど両津と寅さんのキャラクターがすごい被る。拳銃を振り回すか振り回さないかの違いじゃないかってくらい。キャラの設定だけでなくセリフも拝借しているようだ。てえ
こうして映画で観ている分には構わないけど、もしあの人たちが自分の隣に住んでいたらちょっとイヤだなと思ってしまう。しかし、あのマドンナもちょっと性格悪いよな。寅さんもすっかり遊ばれてしまって。

これから毎週BSでやるみたいだけど48作全部観る気力はあるのかな。

『トム・ホーン』

2013-10-14 12:02:12 | 洋画
中学生のころ自分のヒーローであったマックイーン。DVDも何枚か持っているけど近頃はご無沙汰。久々に観たな。

この頃には病気も進行していて、これが最後の西部劇となる。遺作は次作の『ハンター』。西部劇だから当然ドンパチやるかと思ったがそんなことはなくマックイーンが少年殺しで裁判にかけられるという話。恋愛的な話も出てきたりとアクション映画と言うには物足りずちょっとさみしい。
最後には無実ながら首を吊るされることになるがトム・ホーンがマックイーンと重なるようで何とも言えない気分になる。

『アラビアのロレンス』

2013-10-13 10:04:07 | 洋画
長すぎるという理由で名作ながら長年敬遠しきたがついに観てしまった。歴史には疎く時代背景なんかは全然理解していなかったが見事な大作であった。

イギリス人の主人公がアラビアに介入していくという話だが、アメリカ人の主人公がインディアンと共にする『ダンス・ウィズ・ウルブス』と重なってみえる。
歴史物の代表作のように扱われているが結局は人間ドラマなのだなと感じた。外国人であるロレンスが戦争中のアラビアで様々な死に出会っていき自分を見失っていく姿が生々しく表わされている。ロレンスが英雄なのかの評価は人によるだろうがその背後で多くの血が流れたことは間違いない。ロレンスも最初は血を流すことに抵抗を持っていたが後半では狂ったように銃を振り回す。そこには狂気しかなかったのだろう。

全編に砂漠がメインで映されている。砂漠というのは文字通り不毛で何もない土地なのに綺麗に見えるが同時に残酷さも見せてくれる。ストーリー以前に風景や男たちがラクダやウマを乗り回す姿を見ているだけでもおもしろい。

『ヤング@ハート 』

2013-10-11 16:43:36 | 洋画
日本でも話題になった老人たちのコーラスグループ「ヤング@ハート」ドキュメンタリー映画。

70、80そして90代の老人たちがR&Bやロックを歌う。CDの使い方も分からず歌詞を覚えるのにも一苦労。コーチも苦労していそうだが、登場している誰もが音楽を愛し楽しく歌っているので観ているこっちも心地よい。
途中刑務所でのコンサートの直前にメンバーが亡くなってしまい、追悼を込めて「Forever Young」を歌うシーンには心打たれる。オーディエンスである囚人たちも演奏が終わるとスタンディングオベーションで大喝采。

老人たちがロックを歌うという色物で終わることなく、音楽の原点である演者も観客も「楽しむ」ということを本当に大切にしている。病気も抱え練習も厳しいが弱音は誰も吐かない。
これを観たらなんだか前向きに生きていけそう。