ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『パルプ・フィクション』

2014-04-19 20:24:31 | 洋画
タランティーノの監督作品は全部観ていて、どの作品も及第点を超える作品だ。でも久々に観たが初期のこの作品はやっぱりキレキレだな。
タランティーノを語る上では登場人物のなんてことのないお喋りが欠かせない。ストーリーには全く関係ないのだがこれがあるのとないのでは作品の出来を左右するといっても過言ではないだろう。この作品は特にそれが顕著に出ていると思う。
ストーリーも時系列がバラバラで芯の通った話もなく散文的にも思えるが「これが俺の映画だ」と主張したい気持ちが前面に出てきている。
落ち目であったトラボルタが今作で復活といったように言われているが個人的には長髪が似合わな過ぎていただけない。でも時々観たくなるそんな素敵な作品だ。

「101年目のロバート・キャパ」 東京都写真美術館

2014-04-19 16:55:56 | ○○展
4月1日東京都写真美術館で観てきたがなかなかのもであった。

キャパについては好きな作家のひとりである沢木耕太郎経由で知り興味を持った。ただそれはキャパの作品を好きになったというよりも代表作である「崩れ落ちる兵士」が物議を醸した神秘性のようなところに魅かれた。今回の展示でも「崩れ落ちる兵士」は展示されていたがやっぱりこれを鑑賞すると色々と思いを馳せてしまう。
キャパは戦場カメラマンとして人々に知られているが私は以前キャパの写真集を見たときに気に入ったのは平和な日本の何気ない人々の生活を写した写真であった。シリアスな写真もいいけど今回数は少ないものの展示されてあって嬉しかったな。個人的に一番の見どころは実際にキャパが使用したカメラであった。傷や汚れが生々しくこれが実際に戦地を撮っていたのかと思うと胸が熱くなる。

展示スペースはそれほど大きくないものの色々な写真が展示してあって良かったな。恥ずかしながら私は知らなかったがキャパはカポーティ、イングリット・バーグマン、スタインベックなんかとも交流があったんだな。彼らの写真も展示してあってキャパは戦場だけではないというのがうかがうことができる。

『 オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』

2014-04-19 13:29:49 | 洋画
観たのは3月の27日で初めて行った新宿の劇場。
実に面白い映画だったんだがこのタイトルは何とかならんかな。「最後の手紙」の部分が安っぽさを感じさせてくれる。

登場人物はロバート・レッドフォード一人だけ。セリフもほとんどなく原稿用紙1枚分に収まりそうなほど。それでも面白いの脚本もさることながらレッドフォードの演技が凄いからだろう。人とのやり取りがない演技って難しいと思うよ。
ストーリーは船が壊れてボートで脱出し漂流するというシンプルなもの。ただ水や食料不足、嵐など様々なトラブルに見舞われる。それでも必死に生きようとするおじいちゃんを観ているとこっちも応援したくなってしまう。
淡々と物語は進行していくが決して退屈することなく最後まで楽しむことができた。余計な導入部分はなくいきなり船が壊れるシーンから始まるのも嬉しかった。ただ一人で作業をしてナレーションもないため一体何の作業をしているかわからない個所もあった。

生きるって大変だなと思わず考えさせられてしまう映画であった。

ボブ・ディラン 3月31日 ZEPP Divercity

2014-04-19 13:12:43 | ライブ
セットリスト
1.Things Have Changed
2.She Belongs to Me
3.Beyond Here Lies Nothin'
4.What Good Am I?
5.Blind Willie McTell
6.Duquesne Whistle
7.Pay in Blood
8.Tangled Up in Blue
9.Love Sick

休憩(約15分)

10.High Water
11.Simple Twist of Fate
12.Early Roman Kings
13.Forgetful Heart 
14.Spirit on the Water 
15.Scarlet Town
16.Soon after Midnight
17.Long and Wasted Years

アンコール
18.All Along the Watchtower
19.Blowin in the wind

この日をいったい何年待ったことだろうか。憧れのディランにやっと会える。弾き語りをやるとかジェフ・ベックがゲストで登場するとか噂が流れたがそんなことはなかった。

時間ピッタリに開演。ディランのかっこうは帽子はかぶっておらずお世辞にもカッコいいとはいえないシャツを着ている。
曲の崩しに定評のあるディランだが最初の5曲は何の曲かはっきりと判断できなかった。『Tempest』からも何曲か演っているがこれらの曲はすぐにわかる。「Tangled Up in Blue 」が始まると客席からは一際大きな歓声が聞こえる。
50分経過したぐらいで15分の休憩が入った。前半はギターを弾かなかったが後半はギターを持つかと思ったがそんなことなく終始ピアノとセンターマイクの間を往復していた。意外なところでは「Forgetful Heart」がなかなか良かったな。今のディランにピッタリな曲だとあらためて思った。他にも「Simple Twist of Fate 」やアンコールの2曲では観客も喜んでいて、やっぱりみんな6,70年代の曲が好きなんだな。

わかってはいたことだけどやっぱりディランにはギターを弾いてほしかったな。それにどの曲も似たようなアレンジでちょっと面白くなかった。またMCはほとんどなく淡々と進めていくのはディランらしかったが「Long and Wasted Years」では妙にノリノリだった。偉そうに言わせてもらうとこんなもんかなって感じ。生で観れただけでも嬉しいさ。